朝風呂にゆっくり浸かって、ゆっくり支度をして、ゆっくり宿を後にする。
ぜいたくな旅の2日目のスタートは、曇り空ながらも気持ちの良い朝でした。
今日は昨日回れなかった山間部をしっかりとフォローして、田辺市方面へと向かっていきたいと思います。
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1 |
09:09 |
小口郵便局 |
こぐち |
和歌山県新宮市 |
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国道を本宮方面に走っていきます。
9時前の国道は、マイカー通勤の車が多めです。
世界遺産を結ぶ道だからか、整備の状況はとてもいいです。
しばらく走り、県道44号に入ります。
山手に向かい、那智勝浦という標識に従って進みます。
ただ、地図で見る限り、那智勝浦まで行くのはかなり苦しそうですけどね。
小口トンネルを抜け、左手に進みます。
集落の中の狭い道を進んでいくと、局は右手にありました。
小さな局で、山間部の雰囲気がとても心地よい立地でした。
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2 |
09:25 |
日足郵便局 |
ひたり |
和歌山県新宮市 |
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国道168号に戻ります。
そこから、少しだけ本宮方面に向かいます。
今日は最終的に本宮法方面に向かいますが、ちょっとルートを考えているので。
すると、国道沿いの左手に局はありました。
こちらは集配センターのある局で、わりと大きめです。
写真の左側にも建物は続いているようでした。
さらに国道を隔てた向かい側にも車庫が設けられています。
この局はかつての熊野川町の中心局ということになります。
現在は新宮市になっていて、今日は新宮市完訪がかかっています。
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局舎向かいの車庫。
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日足局の北にある三和大橋を渡ります。
このネーミングからも想像のつく通り、川を渡ると三重県です。
橋を渡ると三重県熊野市、旧紀和町のエリアに入ります。
熊野川に架かる道路橋は、ここより下流側には1箇所(ただし2本)しかありません。
県道740号を熊野川に沿って南下していきます。
すれ違いは困難だろうと思われる道が続き、唐突に集落に入ります。
小さな集落ですが、左手に局がひときわ大きく建っていました。
こんなところにこの規模の局舎というのも不思議な感じがしました。
そしてなぜか、局の北にはダチョウの小屋がありました。
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ポカリスエットの宣伝を思い出します。
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4 |
10:04 |
高田郵便局 |
たかだ |
和歌山県新宮市 |
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三和大橋を渡って国道168号に戻ります。
しばらくは朝走った道を南下しますが、9時を回っているので工事の交互通行がありました。
途中で高田方面に行くために右折します。
県道230号ですが、こちらは雲取温泉のところまで快適ま道です。
昨晩泊まっていたところのすぐ近くにある局です。
北の街から南の街まで、この局名の局はよく耳にしますね。
しかしここはたか「だ」と濁ります。
地名は濁らないようにローマ字表記されていたんですが。
この局では地元の方が作られたというカレンダーなどいただきました。
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5 |
10:34 |
紀宝神内簡易郵便局 |
きほうこうのうち |
三重県南牟婁郡紀宝町 |
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国道42号の交差点まで下っていきます
途中で大和八木駅行きの路線バス(お!)とすれ違いました。
このバス、日本でいちばん長い距離を走る路線バスです。
乗ってみたいですが、なんだかすることがなさそうだな、と思います。
橋を渡って旧鵜殿村役場付近で左折します。
紀勢線の線路に沿って進み、バイパスを右目に田園地帯を進みます。
その先の集落の中に局はありました。
この局は、前回の訪問時にはお盆休みだったために訪問できなかったはずです。
紀宝町にはもう1局あるので、そちらに向かっていきます。
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6 |
10:54 |
相野谷郵便局 |
おのたに |
三重県南牟婁郡紀宝町 |
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県道141号に入って、北へと進んでいきます
右手に給油所があり、その先で左折します。
県道35号ですが、途中に旧局舎らしい建物がありました。
現在の局はもっと集落内のディープな場所にあります。
県道沿いに移転ということはあるにしても、わかりづらくなるというのは珍しいですね。
看板に従って急坂を上ると、左手に局はありました。
激しめのアプローチに反して、局自体は大きめで、駐車場もあります。
この局にはお客さんがわりと多くいました。
この地域の方言は、関西とも名古屋ともつかない独特のものです。
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7 |
11:13 |
尾呂志郵便局 |
おろし |
三重県南牟婁郡御浜町 |
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県道141号をしばらくは北東に進みます。
長いトンネルが整備されていることもあって、車もちらほらいました。
山を下って、信号交差点で左折します。
この道は県道62号という道で、北へ続いています。
御浜町に入り、出光石油のところから旧道に入ります。
というよりも、バイパスの開通はこの数日先で、自動的に旧道へ。
それが功を奏したのか、局の前に抜けることができました。
なんだか面白い局名とその漢字表記だと思います。
風景印の類はなく、この局を以って御浜町は完訪となりました。
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国道311号に出て、本宮方面に向かいます。
いくつもトンネルを抜けていくと、紀和町の中心地に出ます。
山深い場所ですが、道は整備されていました。
その町の中心地に局は位置していました。
局を訪問して、次の局を目指します。
しかし県道765号がまさかの通行止め、聞いてないぞ。
しかたないので迂回ルートを看板通りに進みます。
と、入鹿のゴム印にあった棚田に出ました。
思いがけず景勝地に出会えたので、この迂回もよしとしておきましょう。
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夏はさぞきれいなんだろうな。
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9 |
11:52 |
西山郵便局 |
にしやま |
三重県熊野市 |
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県道40号に抜けて、北山方面に向かいます。
北山村へ抜ける重要な道なのか、車も何台かいました。
熊野市も紀和町のエリアはずいぶんと山深いです。
人通りはおろか、静かな集落がいくつか続くのみです。
県道を走っていくとやがて局は左側に出てきました。
局を出るとき、「この先凍結してるところもあるから気を付けて」と。
タイヤが冬タイヤだという話になって、「そうか、長野ですもんね」となりました。
実家もそうですが、雪の少ない地方ではタイヤは履き替えませんからね。
先日テレビで、ノーマルの浜松ナンバーが平湯で立ち往生しているのには言葉を無くしました。
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10 |
12:08 |
尾川簡易郵便局 |
おがわ |
三重県熊野市 |
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県道40号をしばらく北山方面に進みます。
いい感じに山道で、カーブが連続する道です。
慣れっこではあっても、あまりこういう道が続くのはいただけません。
集中力はだんだんとしんどさに変わっていくので。
コスモ石油のところで集落に出ました。
局はどこかな、と市役所支所などの付近を捜しました。
見つからず携帯電話で調べると、さっきのコスモ付近に局はあるらしいです。
そしてコスモ併設の局はさっき通った県道沿いでした。
ほらね、山道が続くと視野が狭くなるし、集中力が切れちゃうんです。
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県道40号はやがてこんな道になっていきます。
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11 |
12:28 |
神川郵便局 |
かみかわ |
三重県熊野市 |
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対岸は和歌山県、という川沿いを、県道40号で進みます。
狭いながら大型車などの通行もあってときどきすれ違います。
自分が谷川を走っているのでたいてい道を譲ります。
その都度クラクションでお礼を返されるので、これは気持ちがいいですね。
七色峡と七色ダムを過ぎて、少し集落が開けます。
学校跡のようなところで左折して集落内に進んでいきました。
局は集落の中にあって、局舎はまだ新しいもののようでした。
外壁に那智黒石が埋め込まれていて、これはいいアイデアだな、と思います。
地域の産物をこういう形でPRできるということは素晴らしいことです。
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12 |
12:45 |
大沼郵便局 |
おおぬま |
和歌山県東牟婁郡北山村 |
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来た道を戻り、適当に国道169号に入ります。
国道はさきほどの県道よりは光が差し込む道です。
それほどひどく狭い区間もないので、安心して進めました。
ここは日本でも唯一、四方を他の県に囲まれている飛び地の村だそうです。
道路沿いにも「日本唯一飛び地の村」というキャッチフレーズの看板がありました。
その村の中心地、役場の付近に局はありました。
ところで、中学校と小学校は同じ場所にありました。
しかしその先で小学校単独の建物を見つけました。
ただ、使われていなさそうなところを見ると、建物を集約したのでしょうか。
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13 |
13:06 |
瀞郵便局 |
どろ |
奈良県吉野郡十津川村 |
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国道169号を本宮方面に走っていきます。
道が狭い区間が続きました。
そして携帯電話も圏外の区間が続き、さすがです。
その先、一気に国道が高規格になり、長大なトンネルが始まります。
そして瀞八丁へと下りる道へと入ります。
ここはなんとまぁ奈良県に属しているんですね。
そして何よりこの局の立地ですが、この付近、駐在と郵便局しかありません。
民家がない場所に集配センターのある郵便局が置かれている、なんとまぁ。
ぜひこの局、みなさんも訪問してみてください。
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観光需要はあるのかな。そして国道のバイパスから見える建物も、郵便局のみ。
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14 |
13:56 |
敷屋簡易郵便局 |
しきや |
和歌山県新宮市 |
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国道169号で、本宮方面に向かいます。
地図にないトンネルが整備されていたりして、今後はもっと快適になりそうです。
そして、お気づきの方もいらっしゃるでしょうか。
瀞局の次って、九重局ですよね。
今になって気づきました、この局をなぜか飛ばしていたことを。
局の横は必ず通っているはずなんですがね、なんでですかね。
恨みつらみを長々書いても仕方ないので敷屋簡易局のことを。
ここは昔は特定局だったのかな、と思わせる局舎です。
小さな集落には不釣り合いに大きめの局舎がありました。
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15 |
14:09 |
請川郵便局 |
うけがわ |
和歌山県田辺市 |
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国道168号で本宮市街地に向かっていきます。
そして、ここはもう田辺市なんですね。
田辺ってどれだけ面積広いんだよ、って思います。
途中で国道旧道なのか、県道45号に入ります。
集落の中を進んでいくと、局は左手にありました。
広い駐車場は局の向かいに位置していました。
ここからは、本宮の局をいくつか拾っていくことにします。
ただし、途中の簡易局が15時までなので、その訪問順序を考えなくてはいけません。
とりあえず、今日はどこまでいけるか、というところです。
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16 |
14:17 |
本宮郵便局 |
ほんぐう |
和歌山県田辺市 |
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国道168号を進んでいきます。
本宮の市街地に出ると、街並みは整備されていました。
世界遺産の熊野本宮大社を抱えているだけあって、少しにぎやかです。
それでも観光客の姿を見かけたわけでもなく、静かな街ですが。
国道に面して、わりと近代的な局舎が建っていました。
局は集配センターの有無はわかりませんが。かつては集配局だったようです。
「ゆうゆう窓口」の看板はテープで隠されていました。
この局は立地からすると和風でもいいような気がします。
街並みにマッチしていないわけでもないので、これでもいいんですけどね。
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国道168号を十津川方面に北上します。
とりあえず本宮町内の局だけは訪問しておきたいところです。
道の駅を過ぎ、国道は橋を渡ります。
橋を渡ったら、すぐに左折して集落内の道に入ります。
局の場所が分からず、行きすぎてからUターンして携帯で検索しましたが。
局は狭い路地に面していて、集落の中の立地です。
駐車場は2台分確保されているようで、問題なしです。
局はバリアフリーとは無縁な構造になっていました。
何年かすれば、国道沿いに移転などするんじゃないでしょうか。
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18 |
14:57 |
皆地簡易郵便局 |
みなち |
和歌山県田辺市 |
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国道168号を戻って、国道311号に貼ります。
バイパスのほうに進んでいき、トンネルを抜けます。
湯峰局に行くところなんですが、時計を見ると14時50分。
この先、皆地の簡易局が15時までの営業なのを思い出しました。
付近に未訪問局は残したくないので先に皆地へ向かいます。
(といっても九重を残してしまったことが判明した今、これを書く理由はない)。
皆地の集落への看板が出てきたので右折して、集落へ。
集落内を進んでいくと、局は道沿いにありました。
ちょうど閉めようとしているところだったらしく、ギリギリの訪問でした。
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19 |
15:09 |
湯峰郵便局 |
ゆのみね |
和歌山県田辺市 |
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国道311号を本宮方面に戻ります。
トンネルを抜けたところで左折して旧道に。
こちらは国道の旧道で、隘路区間があるために注意が必要です。
谷に向かって下っていきます。
この先に温泉街があるとは思えないような場所です。
川沿いに出ると景色が開けて、局は左手にありました。
このころ、雨は強く降っていたので、ちょっとげんなりしていました。
局は温泉街にあるようなんですが、温泉っぽいものは見当たりません。
しかし、局名からは容易に温泉を想像することができます。
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20 |
15:37 |
近露郵便局 |
ちかつゆ |
和歌山県田辺市 |
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国道311号を田辺方面に向かっていきます。
交通量が多く、トンネルなども整備されています。
南紀に抜けるトラックの通り道にもなっているようですね。
いくつかトンネルを抜け、信号交差点で右折します。
国道旧道なのか、熊野古道に出ると局がありました。
古道のためか、舗装は観光地のような印象でした。
観光客らしい人の姿も見かけましたが、雨の中古道を歩いているんでしょうか。
だとしたら、それはそれはご苦労様です。
このとき15時半過ぎなので、行けてもあと1局程度でしょう。
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21 |
15:51 |
二川郵便局 |
ふたかわ |
和歌山県田辺市 |
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国道311号をそのまま進んでいきます。
山間部ながら長大なトンネルで結ばれています。
紀伊半島もこうして道が良くなっていくんでしょうね。
しばらく走っていくと、国道沿いに局はありました。
貯金をして、その後局を出発します。
15時45分を過ぎたところで、この付近に中辺路局もあることがわかりました。
その先は大塔の局に続いているので、前回の訪問箇所につながります。
雨脚が強まってきたので、この先は慎重に運転します。
スタッドレスタイヤは、雨に弱いのが欠点です。
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22 |
15:58 |
中辺路郵便局 |
なかへち |
和歌山県田辺市 |
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田辺方面に車を走らせます。
旧中辺路町の中心地に入り、中辺路行政局を過ぎます。
田辺市は合併前の町村役場を「行政局」と呼んでいるのが特徴的です。
まぁこれだけ広大な面積を有していると、難しいんでしょうね。
国道沿いに局はあり、二川局からの距離は短いです。
熊野古道の通る町であり、観光にも力を入れているようです。
とはいっても局舎はまだ新しそうで、洋風のものです。
さて、この先は大塔に国道は続いています。
今日はこの時間なので終了し、続きの計画を立てることにします。
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この日は、大塔の道の駅で休憩ののち、温泉施設で汗を流しました。
それから奇絶峡を抜けて、備長炭の道の駅で夜を明かすことにしました。
山あいの道の駅で車もおらず、ちょっと静かすぎましたが、寝袋にくるまってよく眠ることができました。
次の日の朝も目覚めは良く、これなら寒さに凍えることなく旅を続けられそうですね。
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