No.094:濃飛冬の陣(1日目)
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2007.02.27(火) 晴れ 22 平湯温泉簡易局 鳩谷局
 学生の春休みというのは案外に単調になってしまいがち。そこで、山を越えて、世界遺産、白川郷合掌造りの集落を目指すことにしました。
 記録的な暖冬といわれ、雪もほとんどない国道を走って行きます。
  

 
朝風呂に浸かってのーんびり。   
1 09:22 平湯温泉簡易郵便局 ひらゆおんせん 岐阜県高山市

 前夜は道の駅「風穴の里」で夜を明かしました。
 普通の冬なら極寒なんですが、今年は寒くない。
 朝に安房トンネルを抜けて8時半に平湯着。
 少し早いのでバスターミナルの温泉に入ることに。
 北アルプスを望む雄大な眺望は最高です。
 局はそのターミナルの向かい。
 宝のゴム印で、簡易局では異例の風景印設置局。
 日の当たらない斜面には雪がまだたくさん。
 やっぱり、ここは山間部で間違いありません。

2 09:40 栃尾郵便局 とちお 岐阜県高山市

 国道471号を進みます。
 橋を渡り奥飛騨温泉郷の集落に入ります。
 蒲田川を渡るその橋の近くに局。
  国道に面していますが、駐車場はあります。
 こちらは集配局のようです。
 栃尾と聞くと、新潟県を思い浮かべてしまいます。
 この局ですが、ゴム印は宝でした。
 「北アルプス・露天風呂の里奥飛騨」とのこと。
 たしかに、この付近には多くの温泉が湧きだしています。

3 10:16 上宝郵便局 かみたから 岐阜県高山市

 国道を進み、途中で県道に入って上宝の中心地へ。
 上宝村も現在は高山市になっています。
 その中心地に局…はあるはずなんですが。
 迷いさまよい、走りに走って見つけた局。
 路地の奥に位置していて、その立地の意図は不明。
 ただし、車が入れないような細道ではありません。
 近くに北稜中学校があります。
 「北アルプス中学校」にしようとしてもめにもめて生まれた学校です。
 略して「アル中」は…考えすぎな気がしますよ。

4 10:42 神岡郵便局 かみおか 岐阜県飛騨市

 国道を走り、飛騨市に入ります。
 こちらは旧神岡町の地区です。
 国道沿いに局はありました。
  局舎は比較的大きなもので、まだ新しいようでした。
 こちらの局は平成10年に普通局から特定局になっています。
 ゴム印には「ニュートリノの町」とあります。
 小柴教授のノーベル賞受賞で、一躍有名になりましたね。
 余談ですが、その小柴さんに、高校時代に取材をしました。
 ちょっとした自慢でもあります(笑)。

5 10:50 神岡船津郵便局 かみおかふなつ 岐阜県飛騨市

 神岡町の市街地に入ってきました。
 県道477号に沿っている…はずでしたが、ちょっと奥にありました。
 それでも、砂利地に面していて、看板も目立ちます。
 ゴム印ですが、ちょっとかわいらしいものです。
 山と星のイラストが、いい感じに出ています。
 星のふるさと、は全国的によく聞くキャッチフレーズですね。
 その中でも、それをノーベル賞に繋げた町は珍しいかもしれません。。
 それにしても「スーパーカミオカンデ」って、すごい名称だ。
 いま思い出してしましました。

6 11:11 東茂住郵便局 ひがしもずみ 岐阜県飛騨市

 国道41号に出て北上していきます。
 この国道を「ヨンイチ」と呼ぶのですが、ここらでもそうなんでしょうか。
 飯田街道を飯田では三州街道と呼ぶとか、地域によって違うようです。
 大動脈の国道沿いとあって、局は入りづらいかもしれません。
 特に、駐車スペースに余裕がなかったら、苦労するかもです。
 しかも、事故防止のためか、ガードレールが張り巡らされています。
 局はここまで岐阜県。
 列車はいまは来ませんが、茂住駅の近くにあります。
 北へ進むと富山県です。ルート上、富山県に入ることとします。

7 11:24 細入郵便局 ほそいり 富山県富山市

 猪谷の集落に出たので、寄って行きます。
 東茂住の局で場所をうかがっていたので、すんなり。
 いま猪谷駅は、社会実験のために列車が大幅に増えています。
 ちょうど赤紫色の列車が到着しており、バスに連絡していました。
 それにしても、高山線の復旧はいつになることやら。
 局は駅のほんとうにまん前。
 ひっそりとした局で、ほんとうに静かでした。駅もですが。
 日がさして、ポカポカしてきました。
 昼の村ののどかな時間が流れているようでした。

8 11:43 打保郵便局 うつぼ 岐阜県飛騨市

 近年格段に改良された国道360号に入ります。
 トンネルと橋が連続して、ものすごく走りやすい区間が増えました。
 岐阜県に入り、打保駅近くにある局。
 この駅ですが、今は災害復旧工事中のため列車は来ません。
 局名のウツボ、には惹かれますねー。
 上越の水族館で見ましたが、かわいくはない生物だな、と。
 こんな山里には似つかわしくない名前です。
 局前の国道は、これからバイパス化で集落内の道へとなりそうです。
 対岸ではトンネルが口を開けていました。

9 12:01 坂上郵便局 さかがみ 岐阜県飛騨市

 国道360号をまだまだ進んで行きます。
 このあたりは旧宮川村の地域です。
 高規格な国道を走り、途中で集落へ。
 坂上駅前に出て、右折すると局。
 雪が多い地域なためか、局舎が印象的です。
 さきほどの打保もですが、屋根の形状が面白いです。
 局内の装飾も気になりました。
 郵便窓口が赤、貯金が青、青?もちろん保険の窓口は緑でした。
 ガラス板ではなく、ランプシェイド型の表示でした。

10 12:33 河合元田簡易郵便局 かわいげんだ 岐阜県飛騨市

 国道を走って旧河合村の中心地へ。
 河合郵便局があり、友人が未訪問のため寄りました。
 自分は…夏に訪問しているのです。
  ひどい雨に降られて角川駅まで泣く泣く歩きました。
 雪で有名で、寒冷地向け信号機のテスト場もあるほどの村。
 やっぱり雪はあまりありませんでした。
 国道沿いに局。
 この先天生(あもう)峠を越えればすぐ白川郷です。
 あいにく冬季閉鎖なので、来た道を戻ります。

11 12:56 飛騨細江郵便局 ひだほそえ 岐阜県飛騨市

 国道360号から471号に出て、41号に出ます。
 ヨンイチを高山方面に向かうと左手に局。
 飛騨細江駅からも見える場所にあります。
 局はやたらと看板が目立つので安心です。
 駐車場も広く取られていました。
 風景印も設置してあって、今日の設置率は高めです。
 ここは旧古川町のエリアです。
 応対は局長さんでしたが、それにしても若い方でした。
 それに気づいたのは、鋭い観察力の友人です。

12 13:03 古川杉崎簡易郵便局 ふるかわすぎさき 岐阜県飛騨市

 国道41号とはなれて、県道476号を進みます。
 この道は、国道の旧道と考えられます。
 高山線に沿っていて、杉崎駅近くにあります。
 ただし、マップルの地図とは道路の反対側にありました。
 まだ新しいように感じました。
 駐車場はカーポートのようになっていて、とめていいのか迷いました。
 結局とめさせてもらいましたけど。
 気になったのは、局の入口のビニールカーテン。
 ラーメン屋台か一杯呑み屋のような雰囲気です。

13 13:13 飛騨古川郵便局 ひだふるかわ 岐阜県飛騨市

 古川の市街地に入りました。
 現在は飛騨市の中心部となり、市役所もあります。
 道路左手になかなか大きな局があります。
 局の外観も、なかなか素敵で、町並みにマッチ。
 ゴム印は、な、なんと…黄金でした。
 金色インクは、岩村の簡易局以来です。
 あ、それも岐阜県だったか。
 内装もきれいにまとまっていました。
 市の規模としては小さなものですが、局はとっても好印象です。

14 13:32 国府郵便局 こくふ 岐阜県高山市

 いったんヨンイチに出てから、高山方面へ。
 広瀬交差点を左折。
 県道476号に面して局はありました。
  ゴム印は赤いインクで宝のものでした。
 風景印もありましたが、押印には時間がかかりました。
 たしかに、なかなか出動回数が少ない風景印は、日付変更に時間がかかります。
 ひどいときはね…「あ、今年19年だ」なんて声も。
 でもこうして風景印を楽しみにしている人もいるわけです。
 「風景印といいますと?局長さーん」なんて局もざらですし。。。

15 13:55 高山上枝駅前郵便局 たかやまほずええきまえ 岐阜県高山市

 ヨンイチを高山に向けて進みます。
 高山線は宮川の対岸へと渡っていきました。
 八千代橋の交差点を右折して、宮川を渡ります。
 局はたしかに、駅のまん前にありました。
 駅前一等地の角地は、砂利スペースでした。
 ま、一日数本の列車を見送るだけの駅だし。
 駐車スペースが微妙なので、その砂利地にとめました。
 この局名、というか駅名、読めないですね。
 岐阜県民でも読めない地名だと思います。

16 14:06 高山緑ヶ丘郵便局 たかやまみどりがおか 岐阜県高山市

 高山方面へと進みますが、ヨンイチへは戻りません。
 県道457号を進み、途中73号に合流します。
 エネオスが右手にあり、その先左折します。
 飛騨養護学校を目印に、坂を上ります。
 団地のような場所に出ると、左手に看板。
 『←高山緑ヶ丘郵便局』とのこと。
 簡易局と思っていただけに、特定局でビックリ。
 周囲はやはり団地のようになっていました。
 お客さんも老若男女、比較的多かったです。

17 14:23 三日町郵便局 みっかまち 岐阜県高山市

 国道158号に出て、旧清見村に入りました。
 清見村、なんていうと、我が家では知名度の高い村なんですよね。
 せせらぎ街道という紅葉のきれいな道があります。
 観光地化される以前からよく紅葉狩りに行きました。
 その村の中心、まさにせせらぎ街道の入口に局。
 局名ですが、清見を名乗らず字名の三日町を。
 局舎は外観が面白い感じです。
 なにがデザイン的に凝っている、というわけではありません。
 しかしながら、旧村の局で、このビル風の局舎はいい感じです。

18 14:41 夏厩郵便局 なつまや 岐阜県高山市

 道の駅ななもり清見から、中部縦貫自動車道に入ります。
 ですが、高山西から飛騨清見までは無料開放されています。
 国道158号のバイパス扱いのようです。
 制限速度も60キロなんですが、そんなん守ってる車はいませんでした。
 長大な小鳥トンネルを快走させていただき、有料になる手前で降ります。
 少し旧道を戻って、国道左手に局。
 ここは岐阜県の社会科の授業では一度は耳にする県でも有数の「寒い場所」。
 その響きの独特さも手伝って、なつまや、という名前はよく覚えています。
 局は集配局で、屋根も積雪に対応してか急傾斜でした。

19 15:05 荘川黒谷簡易郵便局 しょうかわくろだに 岐阜県高山市

 国道158号を荘川に向けて進みます。
 旧荘川村は、こちらもやはり現在高山市。
 なんでも高山市の面積は、東京都より広いっていう…。
 峠をたくさん越えます。
 中でも軽岡峠は別名「辞職峠」ともいわれるそう。
 かつて飛騨地方出身の先生が仰っていました。
 高山との行き来で、その職を辞したくなるくらい疲れることが由来とか。
 黒谷の集落、国道に右手に局はありました。
 簡易局としては異例の宝のゴム印でした。

20 15:15 荘川郵便局 しょうかわ 岐阜県高山市

 荘川村の中心地にあります。
 役場と交番も横と向かいにありました。
 ゴム印は黒谷簡易局と歩調を合わせたもの。
  風景印は間違いなく荘川桜と読み、桜の切手で押印。
 静岡の河津桜の切手ですが。
 荘川桜といえば、バス車掌、サトウリョウジさんの話も有名です。
 高校時代に足跡を追って取材したことがあります。
 あ、取材とは、高校の学校新聞の編集長時代の仕事のことです。
 ワンマンで新聞を取材、作成、編集、印刷、配布(1500部)してましたが…。

21 15:45 御母衣郵便局 みぼろ 岐阜県大野郡白川村

 国道156号に入ります。
 道がトンネル部分で急激に狭くなって迷惑極まりないし。
 そんな道をトラックが走るもんだから、トンネルではクラクションばっか。
 御母衣ダムのロックフィルを眺めながらヘアピンを下り、集落に出ます。
 局は集落内の道沿い。
 15時45分前。諦めていましたが次に鳩谷に行くことを見抜かれます。
 「微妙だねぇ」といいながら、受話器に手を伸ばす局員さん。
 なんと!次の鳩谷局に電話をして、待っていてくれるように頼んでくれました。
 感謝感謝でいっぱいです。

22 16:01 鳩谷郵便局 はとがや 岐阜県大野郡白川村

 15時59分、かなり滑り込みでセーフ。
 御母衣局のおかげで、ちょっと遅れても大丈夫でしたが、実は間に合いました。
 ゴム印はもちろん宝でした。
  風景印は、飛騨のふるさとのふるさと切手に押印してもらいました。
 世界遺産の局、というわりには、派手さのない局でした。
 逆にこれくらい普通の局舎のほうが、かえっていいような気もしました。
 凝ったつくりや俗化されたものより素朴な感じで。
 飛騨地方の局を濃く駆け巡った旅も終り。
 時報を聞いて、今日の局メグは終りです。

 
世界遺産の合掌造り集落を歩く。   
 このあと白川郷の集落を見学し、城山展望台まで歩いて、その景色に感動しました。日本の原風景というのか、なんとなく心落ち着くものでした。
 駐車場は合掌集落中心の有料、とあるところでしたが、料金は徴収されませんでした。
 時間が時間だったからでしょうか、世界遺産の見物を無料で出来たことに感無量?でした(笑)。
  

 

 

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