学生の春休みというのは案外に単調になってしまいがち。そこで、山を越えて、世界遺産、白川郷合掌造りの集落を目指すことにしました。 記録的な暖冬といわれ、雪もほとんどない国道を走って行きます。
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朝風呂に浸かってのーんびり。
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1 |
09:22 |
平湯温泉簡易郵便局 |
ひらゆおんせん |
岐阜県高山市 |
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前夜は道の駅「風穴の里」で夜を明かしました。
普通の冬なら極寒なんですが、今年は寒くない。
朝に安房トンネルを抜けて8時半に平湯着。
少し早いのでバスターミナルの温泉に入ることに。
北アルプスを望む雄大な眺望は最高です。
局はそのターミナルの向かい。
宝のゴム印で、簡易局では異例の風景印設置局。
日の当たらない斜面には雪がまだたくさん。
やっぱり、ここは山間部で間違いありません。
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国道471号を進みます。 橋を渡り奥飛騨温泉郷の集落に入ります。
蒲田川を渡るその橋の近くに局。
国道に面していますが、駐車場はあります。 こちらは集配局のようです。 栃尾と聞くと、新潟県を思い浮かべてしまいます。 この局ですが、ゴム印は宝でした。 「北アルプス・露天風呂の里奥飛騨」とのこと。 たしかに、この付近には多くの温泉が湧きだしています。
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3 |
10:16 |
上宝郵便局 |
かみたから |
岐阜県高山市 |
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国道を進み、途中で県道に入って上宝の中心地へ。
上宝村も現在は高山市になっています。
その中心地に局…はあるはずなんですが。
迷いさまよい、走りに走って見つけた局。
路地の奥に位置していて、その立地の意図は不明。
ただし、車が入れないような細道ではありません。
近くに北稜中学校があります。
「北アルプス中学校」にしようとしてもめにもめて生まれた学校です。
略して「アル中」は…考えすぎな気がしますよ。
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4 |
10:42 |
神岡郵便局 |
かみおか |
岐阜県飛騨市 |
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国道を走り、飛騨市に入ります。 こちらは旧神岡町の地区です。
国道沿いに局はありました。
局舎は比較的大きなもので、まだ新しいようでした。 こちらの局は平成10年に普通局から特定局になっています。 ゴム印には「ニュートリノの町」とあります。 小柴教授のノーベル賞受賞で、一躍有名になりましたね。 余談ですが、その小柴さんに、高校時代に取材をしました。 ちょっとした自慢でもあります(笑)。
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5 |
10:50 |
神岡船津郵便局 |
かみおかふなつ |
岐阜県飛騨市 |
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神岡町の市街地に入ってきました。
県道477号に沿っている…はずでしたが、ちょっと奥にありました。
それでも、砂利地に面していて、看板も目立ちます。
ゴム印ですが、ちょっとかわいらしいものです。
山と星のイラストが、いい感じに出ています。
星のふるさと、は全国的によく聞くキャッチフレーズですね。
その中でも、それをノーベル賞に繋げた町は珍しいかもしれません。。
それにしても「スーパーカミオカンデ」って、すごい名称だ。
いま思い出してしましました。
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6 |
11:11 |
東茂住郵便局 |
ひがしもずみ |
岐阜県飛騨市 |
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国道41号に出て北上していきます。
この国道を「ヨンイチ」と呼ぶのですが、ここらでもそうなんでしょうか。
飯田街道を飯田では三州街道と呼ぶとか、地域によって違うようです。
大動脈の国道沿いとあって、局は入りづらいかもしれません。
特に、駐車スペースに余裕がなかったら、苦労するかもです。
しかも、事故防止のためか、ガードレールが張り巡らされています。
局はここまで岐阜県。
列車はいまは来ませんが、茂住駅の近くにあります。
北へ進むと富山県です。ルート上、富山県に入ることとします。
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7 |
11:24 |
細入郵便局 |
ほそいり |
富山県富山市 |
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猪谷の集落に出たので、寄って行きます。
東茂住の局で場所をうかがっていたので、すんなり。
いま猪谷駅は、社会実験のために列車が大幅に増えています。
ちょうど赤紫色の列車が到着しており、バスに連絡していました。
それにしても、高山線の復旧はいつになることやら。
局は駅のほんとうにまん前。
ひっそりとした局で、ほんとうに静かでした。駅もですが。
日がさして、ポカポカしてきました。
昼の村ののどかな時間が流れているようでした。
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近年格段に改良された国道360号に入ります。
トンネルと橋が連続して、ものすごく走りやすい区間が増えました。
岐阜県に入り、打保駅近くにある局。
この駅ですが、今は災害復旧工事中のため列車は来ません。
局名のウツボ、には惹かれますねー。
上越の水族館で見ましたが、かわいくはない生物だな、と。
こんな山里には似つかわしくない名前です。
局前の国道は、これからバイパス化で集落内の道へとなりそうです。
対岸ではトンネルが口を開けていました。
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9 |
12:01 |
坂上郵便局 |
さかがみ |
岐阜県飛騨市 |
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国道360号をまだまだ進んで行きます。
このあたりは旧宮川村の地域です。
高規格な国道を走り、途中で集落へ。
坂上駅前に出て、右折すると局。
雪が多い地域なためか、局舎が印象的です。
さきほどの打保もですが、屋根の形状が面白いです。
局内の装飾も気になりました。
郵便窓口が赤、貯金が青、青?もちろん保険の窓口は緑でした。
ガラス板ではなく、ランプシェイド型の表示でした。
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10 |
12:33 |
河合元田簡易郵便局 |
かわいげんだ |
岐阜県飛騨市 |
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国道を走って旧河合村の中心地へ。 河合郵便局があり、友人が未訪問のため寄りました。
自分は…夏に訪問しているのです。
ひどい雨に降られて角川駅まで泣く泣く歩きました。 雪で有名で、寒冷地向け信号機のテスト場もあるほどの村。 やっぱり雪はあまりありませんでした。 国道沿いに局。 この先天生(あもう)峠を越えればすぐ白川郷です。 あいにく冬季閉鎖なので、来た道を戻ります。
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11 |
12:56 |
飛騨細江郵便局 |
ひだほそえ |
岐阜県飛騨市 |
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国道360号から471号に出て、41号に出ます。
ヨンイチを高山方面に向かうと左手に局。
飛騨細江駅からも見える場所にあります。
局はやたらと看板が目立つので安心です。
駐車場も広く取られていました。
風景印も設置してあって、今日の設置率は高めです。
ここは旧古川町のエリアです。
応対は局長さんでしたが、それにしても若い方でした。
それに気づいたのは、鋭い観察力の友人です。
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12 |
13:03 |
古川杉崎簡易郵便局 |
ふるかわすぎさき |
岐阜県飛騨市 |
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国道41号とはなれて、県道476号を進みます。
この道は、国道の旧道と考えられます。
高山線に沿っていて、杉崎駅近くにあります。
ただし、マップルの地図とは道路の反対側にありました。
まだ新しいように感じました。
駐車場はカーポートのようになっていて、とめていいのか迷いました。
結局とめさせてもらいましたけど。
気になったのは、局の入口のビニールカーテン。
ラーメン屋台か一杯呑み屋のような雰囲気です。
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13 |
13:13 |
飛騨古川郵便局 |
ひだふるかわ |
岐阜県飛騨市 |
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古川の市街地に入りました。 現在は飛騨市の中心部となり、市役所もあります。
道路左手になかなか大きな局があります。 局の外観も、なかなか素敵で、町並みにマッチ。 ゴム印は、な、なんと…黄金でした。 金色インクは、岩村の簡易局以来です。 あ、それも岐阜県だったか。 内装もきれいにまとまっていました。 市の規模としては小さなものですが、局はとっても好印象です。
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14 |
13:32 |
国府郵便局 |
こくふ |
岐阜県高山市 |
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いったんヨンイチに出てから、高山方面へ。 広瀬交差点を左折。
県道476号に面して局はありました。
ゴム印は赤いインクで宝のものでした。 風景印もありましたが、押印には時間がかかりました。 たしかに、なかなか出動回数が少ない風景印は、日付変更に時間がかかります。 ひどいときはね…「あ、今年19年だ」なんて声も。 でもこうして風景印を楽しみにしている人もいるわけです。 「風景印といいますと?局長さーん」なんて局もざらですし。。。
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15 |
13:55 |
高山上枝駅前郵便局 |
たかやまほずええきまえ |
岐阜県高山市 |
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ヨンイチを高山に向けて進みます。
高山線は宮川の対岸へと渡っていきました。
八千代橋の交差点を右折して、宮川を渡ります。
局はたしかに、駅のまん前にありました。
駅前一等地の角地は、砂利スペースでした。
ま、一日数本の列車を見送るだけの駅だし。
駐車スペースが微妙なので、その砂利地にとめました。
この局名、というか駅名、読めないですね。
岐阜県民でも読めない地名だと思います。
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16 |
14:06 |
高山緑ヶ丘郵便局 |
たかやまみどりがおか |
岐阜県高山市 |
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高山方面へと進みますが、ヨンイチへは戻りません。
県道457号を進み、途中73号に合流します。
エネオスが右手にあり、その先左折します。
飛騨養護学校を目印に、坂を上ります。
団地のような場所に出ると、左手に看板。
『←高山緑ヶ丘郵便局』とのこと。
簡易局と思っていただけに、特定局でビックリ。
周囲はやはり団地のようになっていました。
お客さんも老若男女、比較的多かったです。
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17 |
14:23 |
三日町郵便局 |
みっかまち |
岐阜県高山市 |
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国道158号に出て、旧清見村に入りました。
清見村、なんていうと、我が家では知名度の高い村なんですよね。
せせらぎ街道という紅葉のきれいな道があります。
観光地化される以前からよく紅葉狩りに行きました。
その村の中心、まさにせせらぎ街道の入口に局。
局名ですが、清見を名乗らず字名の三日町を。
局舎は外観が面白い感じです。
なにがデザイン的に凝っている、というわけではありません。
しかしながら、旧村の局で、このビル風の局舎はいい感じです。
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18 |
14:41 |
夏厩郵便局 |
なつまや |
岐阜県高山市 |
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道の駅ななもり清見から、中部縦貫自動車道に入ります。
ですが、高山西から飛騨清見までは無料開放されています。
国道158号のバイパス扱いのようです。
制限速度も60キロなんですが、そんなん守ってる車はいませんでした。
長大な小鳥トンネルを快走させていただき、有料になる手前で降ります。
少し旧道を戻って、国道左手に局。
ここは岐阜県の社会科の授業では一度は耳にする県でも有数の「寒い場所」。
その響きの独特さも手伝って、なつまや、という名前はよく覚えています。
局は集配局で、屋根も積雪に対応してか急傾斜でした。
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19 |
15:05 |
荘川黒谷簡易郵便局 |
しょうかわくろだに |
岐阜県高山市 |
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国道158号を荘川に向けて進みます。
旧荘川村は、こちらもやはり現在高山市。
なんでも高山市の面積は、東京都より広いっていう…。
峠をたくさん越えます。
中でも軽岡峠は別名「辞職峠」ともいわれるそう。
かつて飛騨地方出身の先生が仰っていました。
高山との行き来で、その職を辞したくなるくらい疲れることが由来とか。
黒谷の集落、国道に右手に局はありました。
簡易局としては異例の宝のゴム印でした。
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20 |
15:15 |
荘川郵便局 |
しょうかわ |
岐阜県高山市 |
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荘川村の中心地にあります。 役場と交番も横と向かいにありました。
ゴム印は黒谷簡易局と歩調を合わせたもの。
風景印は間違いなく荘川桜と読み、桜の切手で押印。 静岡の河津桜の切手ですが。 荘川桜といえば、バス車掌、サトウリョウジさんの話も有名です。 高校時代に足跡を追って取材したことがあります。 あ、取材とは、高校の学校新聞の編集長時代の仕事のことです。 ワンマンで新聞を取材、作成、編集、印刷、配布(1500部)してましたが…。
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21 |
15:45 |
御母衣郵便局 |
みぼろ |
岐阜県大野郡白川村 |
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国道156号に入ります。
道がトンネル部分で急激に狭くなって迷惑極まりないし。
そんな道をトラックが走るもんだから、トンネルではクラクションばっか。
御母衣ダムのロックフィルを眺めながらヘアピンを下り、集落に出ます。
局は集落内の道沿い。
15時45分前。諦めていましたが次に鳩谷に行くことを見抜かれます。
「微妙だねぇ」といいながら、受話器に手を伸ばす局員さん。
なんと!次の鳩谷局に電話をして、待っていてくれるように頼んでくれました。
感謝感謝でいっぱいです。
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22 |
16:01 |
鳩谷郵便局 |
はとがや |
岐阜県大野郡白川村 |
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15時59分、かなり滑り込みでセーフ。 御母衣局のおかげで、ちょっと遅れても大丈夫でしたが、実は間に合いました。
ゴム印はもちろん宝でした。
風景印は、飛騨のふるさとのふるさと切手に押印してもらいました。 世界遺産の局、というわりには、派手さのない局でした。 逆にこれくらい普通の局舎のほうが、かえっていいような気もしました。 凝ったつくりや俗化されたものより素朴な感じで。 飛騨地方の局を濃く駆け巡った旅も終り。 時報を聞いて、今日の局メグは終りです。
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世界遺産の合掌造り集落を歩く。
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このあと白川郷の集落を見学し、城山展望台まで歩いて、その景色に感動しました。日本の原風景というのか、なんとなく心落ち着くものでした。
駐車場は合掌集落中心の有料、とあるところでしたが、料金は徴収されませんでした。 時間が時間だったからでしょうか、世界遺産の見物を無料で出来たことに感無量?でした(笑)。
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