ひょんなことから生まれた、10月の連休。秋休みとばかりに、今年は10月の九州旅行を企てました。行き先は、手近なところで福岡。
九州というと、どうしても南や西に行きがちで、福岡県の訪問はおろそかになっていたという反省があります。
今回は、自分のルーツでもある筑豊エリアをじっくりと訪問し、どんな街でどんな歴史があるのか、しっかりと学んできます。
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| ★ 10月15日(水)天気:雨のち曇り 勤務後にそのまま福岡へ飛びました。 |
| 自由が丘駅→多摩川駅→蒲田駅→(京急バス)→羽田空港→(日本航空)→福岡空港…福岡空港駅→(地下鉄空港線)→祇園駅
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飛行機降りて30分ちょっとでホテルに荷物置いて鳥刺し食べてるのやっぱりすごすぎる。
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| ★ 10月16日(木)天気:晴れ レンタカーで沖縄本島の南部を中心に巡ります。 |
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行きたい場所が多すぎて困るというのも贅沢です。
福岡県の郵便局は訪問が手薄になっていました。
今回の旅では筑豊の郵便局を中心に巡ります。
まずは福岡市内から飯塚市の内野郵便局を目指します。
若干渋滞がありつつも、冷水トンネルを抜けて内野郵便局に到着。
9時を5分ほど回ってしまいましたが、大きなロスにはならないでしょう。
こちらの局にはお昼休みがありますが、朝一番なので影響はなし。
峠越えの手前の郵便局、やはり需要は限られるのでしょう。
車通りの多いバイパス沿いですが、立ち寄りやすい局です。
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国道200号はかなり走りやすい道です。
片側2車線はオーバースペックでは。
そう思いきや、トラックもけっこう多い。
鉄道は斜陽の筑豊本線ルートですが、道路は短絡需要がありそう。
さて、旧筑穂町の中心地に入ります。
JR上穂波駅にぶつかって北に向かうと局。
集配は廃止されていますが、集配局時代の大きめの局舎です。
近くには飯塚市役所の筑穂支所などがあります。
中心市街地にギュッと集まっている印象です。
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09:25 |
筑前大分郵便局 |
ちくぜんだいぶ |
福岡県飯塚市 |
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市役所支所のところからアンダーパスをくぐります。
JR筑豊本線、愛称でいうと原田線区間にあたります。
列車本数が極端に少ないローカル線です。
県道65号に出て西に向かい、さらに90号で北西に向かいます。
わりと交通量は多く、しばらく走ると局はありました。
駐車場がいっぱいだったので、近くの空き地を借りました。
このあたりは住宅地が広がっていて、需要もけっこうありそうです。
近くにはJR篠栗線の筑前大分駅があります。
1時間当たり3本ほど、博多まで快速で30分ちょいと便利です。
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09:37 |
寿命簡易郵便局 |
じゅめい |
福岡県嘉穂郡桂川町 |
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県道を戻って一気に東に向かいます。
国道200号にぶつかって、しばらく北に向かいます。
このあたりはやはり交通量が多く、片側2車線です。
桂川町に入り、しばらく行くと局はありました。
小さな簡易局ですが、国道沿いにあって活気があります。
ゴム印は「寿」の字が凝ったものを押していただきました。
たしかに、ちょっとおめでたい局名ですね。
西に行くとJR桂川駅があり、町の中心ではないものの、栄えています。
博多に近い筑豊は、やはり活気があるように思います。
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09:47 |
桂川郵便局 |
けいせん |
福岡県嘉穂郡桂川町 |
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筑豊イコール炭鉱、廃れた地域という印象がありました。
実際に来てみると、活気もあるし、人も多い。
現在では博多へのベッドタウンのようでしょうか。
国道200号は交通量が多くて北向きにしか出られませんでした。
そんなこんなで、県道66号の交差点を右折して桂川郵便局に到着。
局舎わきの出庫しづらいところに駐車してしまいました。
隣の砂利地も駐車してよかったみたいです。
町の中心の局ですが、集配は廃止、昼休みも導入されています。
桂川町はベッドタウンとしてそこそこ人口も増えたはずですが…。
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09:54 |
桂川土師郵便局 |
けいせんはじ |
福岡県嘉穂郡桂川町 |
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県道66号を南下し、また90号に入って東に進みます。
この県道90号、筑前大分の局前にもつながっています。
重複区間を経て、桂川町の中心部に。
ニュータウンのような住宅街が広がるエリアに局。
桂川土師局と、桂川町の名を冠しています。
小さな局ですが、やはり需要はけっこうありそうな場所です。
先ほどの桂川局からもわりと近い場所でもあります。
この局の昼休みは11時半からの1時間です。
桂川局が12時半からなので、相互補完の関係なんでしょうね。
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10:05 |
吉隈郵便局 |
よしくま |
福岡県嘉穂郡桂川町 |
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土師局からは北東方面ですが、交通量の多い県道です。
西行きにしか出庫できないので、黙って来た道を戻ります。
ナビもすぐにリルートしてくれました。
桂川町役場の交差点で右折して、県道444号を東へ。
広い道にぶつかって右折します。
さらにセブンイレブンを左折して住宅街の中に入ると局。
最初は駐車場に空きがなく路肩に置いて訪問しました。
ちょうど通帳の更新だったので、待ち時間に車を移動しました。
しかしおかしいな、写真を撮影し忘れていたようです。
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10:17 |
碓井郵便局 |
うすいい |
福岡県嘉麻市 |
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広い道を南下していくと、嘉麻市に入ります。
旧碓井町のエリアで、長閑な景色が広がります。
どうやら走って来た道は鉄道の廃線跡のようです。
旧上山田線の臼井駅跡の文字が地図にありました。
碓井町だけど臼井駅というのが紛らわしいです。
県道90号沿いに局はありました。
大きめの局舎ですが、以前から無集配局のようですね。
貯金を済ませて局を後にします。
このあたりは炭鉱の歴史と運命を共にしていますね。
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ちょっと離れた場所にある局を訪問します。
碓井からは県道413号を一気に南下します。
小高い山が連なる、長閑な景色の中を走ります。
国道322号のバイパスにぶつかりますが、そのまま直進。
旧道と思われる集落内の道沿いに局はありました。
交通量が少ない道に面しているのは有難いです。
秋月街道という名前が付いています。
その秋月というのは、山を越えた先の朝倉市にある地名です。
そちらのエリアも、近いうちに訪問したいですね。
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国道322号をしばらく北西に進んでいきます。
交通量はそこまで多くないですが、トラックも走ります。
大隈交差点を右折して、国道211号に。
このあたりが旧嘉穂町の中心地です。
国道が十字に交わるところで、地味に交通の要衝なんですね。
宮野局を先に訪問予定でしたが、嘉穂局を見付けたので先に。
元集配局ですが、こちらも数年前に集配廃止になっていました。
こちらの局には風景印が設置されていました。
このあたりは設置局が少ないので、珍しいと思います。
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10:48 |
宮野郵便局 |
みやの |
福岡県嘉麻市 |
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そのまま国道211号を南下していきます。
走りやすい道ですが、交通量はわりと少なめ。
この道が向かう先は東峰村や大分県の日田市方面。
日田も行きたい街ランキング第1位です(個人的に)。
遠賀川を渡ると局はありました。
いや、遠賀川って、あの海に注いでいる遠賀川なんですね。
上流部はこんなところにあったとは知らなかった。
和風の外観、内装の局舎が印象的でした。
駐車場が狭いですが、向かいの砂利地も駐車していいのかも?
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11:00 |
牛隈郵便局 |
うしくま |
福岡県嘉麻市 |
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この後の訪問は、少し計画に加えていきます。
というのも、午後の訪問局に昼休み明けを狙っている局が数局。
予定より順調に進んでいるので、時間調整が必要です。
まずは国道211号を北へ、飯塚方面に向かいます。
嘉穂町の中心地からは交通量も多くなりました。
しばらく行くと、牛隈交差点の先に局はありました。
交差点に近いので、車の切れ目を狙って局の駐車場に駐車します。
ちかくにはたこ焼き屋とたい焼き屋がありました。
ウシもクマも関係ないですが、どちらもおいしい食べ物でしょう。
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11:09 |
漆生郵便局 |
うるしお |
福岡県嘉麻市 |
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そのまま国道211号を飯塚方面に走ります。
さすが軽自動車のレンタカーの本領発揮です。
小回りはきくし、さっと動けるのもありがたいポイント。
しばらく走って金丸交差点を右折すると局。
こちらは昔ながらの局舎で、駐車場が見当たりません。
まあ路肩にとめても大丈夫な道です。
こちらの局、昼休みが12時半からの1時間となっています。
漆生の町はわりと地味なところなんですが、鉄道の歴史ある町。
1986年に廃止された国鉄漆生線があったところでもあります。
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11:16 |
稲築郵便局 |
いなつき |
福岡県嘉麻市 |
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さらに北へと国道を走ります。
このあたりは今日の訪問予定にはありませんでした。
遠賀川を渡った先、ちょっと混雑した交差点の手前に局はありました。
大きな局舎で、局舎の裏手に駐車場がありました。
元集配局なのはよいとして、こちらは元普通局でもあります。
民営化前に特定局になった上で民営化を迎えています。
そんなこともあって、この堂々とした局舎なんですね。
旧稲築町の中心局ではありますが、そんなに大きな町だったのか。
そう、合併前の稲築町は人口2万人弱と、大きな町でした。
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11:24 |
山野郵便局 |
やまの |
福岡県嘉麻市 |
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嘉麻市の構成市町は、旧山田市、稲築町、碓井町、嘉穂町。
その中で一番人口が多かったのが稲築町です。
山田市にいたっては、日本で2番目に人口が少ない市でした。
北海道歌志内市が最下位になるまでは日本一少なかった過去も。
そんなイメージがあるので、山田市ってどんなところだろうと。
その辺はこの後訪問するとして、ひとまず国道211号を北へ。
田園風景が広がる国道沿いに局はありました。
局の裏手には、しっかりと集落が広がっています。
こういうあたり、ある程度の需要はあるんだろうと思います。
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11:32 |
上三緒郵便局 |
かみみお |
福岡県飯塚市 |
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この先は飯塚市街地に入るので、それは明日にパス。
遠賀川の対岸にあたる上三緒郵便局に向かいます。
茶屋ノ元橋を渡って左折、すぐに集落に入ります。
不思議な道からJR後藤寺線の踏切を渡って、上三緒の街中へ。
駅の東側は駅前集落レベルの住宅地になっています。
なのに勿体ないことに、駅は西に出入口。
上三緒交差点の先、県道414号沿いに局はありました。
局の前ではちょうど工事をしようとしていました。
測量などをしつつ、これから掘り起こす雰囲気でした。
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11:39 |
庄内郵便局 |
しょうない |
福岡県飯塚市 |
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どこまで訪問するのがベストか迷いつつ、庄内局へ。
県道をそのまま西に向かい、庄内川沿いを北へ向かいます。
庄内川と聞くと、名古屋なんじゃないかと思ってしまいます。
こんな話は名古屋の人にしかわからないでしょうが。
その庄内川を渡ると局はありました。
集配局の大きな建物ですが、現在は集配廃止済みです。
JR筑前庄内駅が後藤寺線にありますが、かなり離れています。
最寄り駅ではないレベルに遠いので、列車で訪問する際は注意です。
いや、後藤寺線利用で郵便局を訪問する人はいなさそうだけど。
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11:49 |
鴨生郵便局 |
かもお |
福岡県嘉麻市 |
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庄内局から南下して、JR筑前庄内駅前に出ます。
駅の周辺もわりと民家が多く建ち並んでいます。
これなら鉄道需要もそこそこありそうですが。
住宅街と山の境目を南下していくと局はありました。
局は駐車場がめちゃめちゃ広いタイプ。
なにがどうして、こんなに駐車場が広いのかわかりません。
局の向かいには市営の温水プールと日帰り入浴施設。
そして局舎の裏手が国鉄漆生線の廃線跡で、北に鴨生駅跡があります。
漆生線はどちらかというと地味な存在の運炭路線だったのでしょう。
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12:02 |
下山田郵便局 |
しもやまだ |
福岡県嘉麻市 |
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県道402号飯塚山田線に入ります。
周囲が山に囲まれてくると、いよいよ旧山田市のエリア。
山田市とはいっても、人口は1万人ちょっとだった都市です。
もしいまも現存していたら、1万人を割り込んでいたでしょうね。
そんな山田市の北の玄関口にあたる場所に局。
洋風で洒落な局舎はそこそこ大きい建物です。
この局には風景印があったので押してもらいました。
はるか上空には国道322号のバイパスが通っています。
繋がれば急カーブが解消し、嘉穂町大隈まで時短になりそうです。
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12:09 |
山田大橋郵便局 |
やまだおおはし |
福岡県嘉麻市 |
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さらに進むと山田の中心地に入ります。
一気に建物が増え、一応都市の中心部らしい雰囲気に。
それでもやはり、町村の中心部くらいの規模でしょうか。
現在の市民の足はバスで、そのバス停がありました。
大橋交差点を少し南下すると局はありました。
ブルーの爽やかな外観ですが、局の周辺は静かです。
このあたりが市街地の中心地という感じもします。
局の背後の高台には集合住宅も見えていました。
これは、炭鉱の時代からの市営住宅なのかもしれません。
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12:15 |
上山田郵便局 |
かみやまだ |
福岡県嘉麻市 |
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橋を渡ると上山田の市街地に入ります。
上山田交差点は、かつてのJR上山田駅入口。
地図で見ても、駅前だった名残を感じます。
JR上山田線の廃止は1988年9月1日ということで、民営化後の廃止。
この路線の需要がそこそこあったということでもあるでしょう。
その先、県道沿いに局はありました。
旧山田市の中心局としては小規模ですが、現在でも集配局です。
嘉麻市内で唯一の集配局でもあります。
それにしても静かで、人のいない中心街です。
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12:27 |
猪膝簡易郵便局 |
いのひざ |
福岡県田川市 |
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ここからは田川市方面に向かいます。
けやき通りなる道を走り、国道322号へ。
バイパスと分かれるところ、現道区間に入ると局。
秋月街道沿いの小さな集落の局です。
局自体は広い道に面しているので便利でした。
ところでこの局の所在地は田川市猪国。
そうなると、合成局名かな、と思いますが、膝はどこから来た。
どうやら昔からこのあたりは猪膝という村があったらしい。
そして猪膝姓の発祥の地だと、AIは教えてくれました。
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12:33 |
猪位金郵便局 |
いいかね |
福岡県田川市 |
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さらに国道の現道区間を北に進んでいきます。
それにしてもこの国道、バイパスがかなり思い切って東を通ります。
バイパス効果抜群なんだろうな、と思います。
そんな国道の現道を進んでいくと局はありました。
国道沿いでわかりやすいですが、敷地が不思議な形なのか。
局舎も不思議な形で、駐車スペースもちょっと不思議。
少し駐車しづらく、出入りのときなどに動線が交錯します。
まあ最大限にこの敷地を活用したんでしょうね。
駐車台数も多めに確保されているのは有難いことなのです。
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12:43 |
田川船尾郵便局 |
たがわふなお |
福岡県田川市 |
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県道458号に入って北西に向かいます。
こんなところにスーパーセンタートライアル田川後藤寺店。
トライアルは福岡が本社のスーパーですね。
最近、西友を完全子会社化したと話題になっていました。
西友にトライアルの安い総菜が並んで歓喜!と聞きました。
近所に西友がないのでその恩恵は得られませんが。
さて、田川市、いや全国的にも超珍しい立地の鉱山の麓の局。
周囲に民家は全然なくて、局の将来が心配になるほどです。
石灰石の鉱山で、周囲は真っ白。独特な雰囲気のエリアです。
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12:54 |
田川平松郵便局 |
たがわひらまつ |
福岡県田川市 |
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タイヤを真っ白にしながら船尾を離れます。
JR後藤寺線も船尾駅から田川後藤寺駅に向かうところ。
市街地を前に進んでいくような格好です。
県道95号で田川後藤寺駅前に出て、そのまま一方通行の道へ。
地図上では秋月街道の文字があります。
線路をくぐってすぐに局は出てきました。
大きな駅の近くですが、駅裏とあって静かな印象です。
元気な局員さんに対応いただき、こちらも元気になりました。
訪問順序も「いい順番ですね!」と褒められました(笑)。
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13:01 |
後藤寺郵便局 |
ごとうじ |
福岡県田川市 |
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さて、一方通行の道なので戻るわけにいきません。
西側の国道322号を迂回して駅の西側へ。
跨線橋は日田彦山線と糸田線を跨ぐので長いものでした。
田川後藤寺駅はJR日田彦山線、後藤寺線、平成筑豊鉄道糸田線が乗り入れます。
そんな後藤寺駅前を過ぎると、局はありました。
周囲は中心市街地の雰囲気で、建物も多いです。
こちらの局は集配局ですが、中心となる局は伊田局のようです。
田川市は後藤寺と伊田で市街地が2つあります。
どちらが中心で栄えているのかは、この目で確かめましょう。
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13:09 |
池尻郵便局 |
いけじり |
福岡県田川郡川崎町 |
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さて、この時点でお昼過ぎ、まだ半日あります。
国道を進んでいきますが、現道からさらに現道が分岐します。
いや、どういう状態なんだろうか。
国道322号が3本並んでいるように、地図には描かれています。
JR日田彦山線沿いを進み、線路を越えると局はありました。
この局に到着したあたりで雨が降ってきました。
けっこう濡れる雨なので、折り畳み傘を差して局に向かいました。
この後は小雨で済んだので、傘の出番はここが最後でした。
この局の昼休みが13時までで、それを避けての訪問でした。
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13:22 |
豊前川崎郵便局 |
ぶぜんかわさき |
福岡県田川郡川崎町 |
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そんなわけで、この先の局は昼休みを気にせず訪問できます。
事前に昼休み情報は調べてきています。
そうしないと、現地で頭を抱えることになりますからね。
事前の予習はかなり綿密に行っています。
県道95号を進み、国道322号バイパスを過ぎてから局。
近くには川崎町役場などがある、川崎町の中心地です。
局名に豊前が付いているのは、神奈川県との混同を避けるためでしょう。
もっとも、その川崎から来た身としては、混同しようがないと思います。
近くにもJR豊前川崎駅があり、豊前を付けるので統一されています。
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13:32 |
安真木郵便局 |
あまき |
福岡県田川郡川崎町 |
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豊前川崎郵便局の向かいには、焼鳥屋筑豊、というお店が。
なるほど、筑豊を背負っているお店がここにあったのか。
ちょっとうれしくなりながら次の局に向かいます。
川崎で次を聞かれたので「安真木局です」というと「甘木?」と噛み合わず。
同じ町内の局よりも、やはり甘木の方が知名度はあるわけですね。
県道67号を南に進んでいき、局は左手に出てきました。
交通量の少ない県道に面しています。
この県道田川桑野線は、少し西にバイパスが通っているみたいです。
近くの直売所のところが、旧JR真崎駅だったようです。
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13:46 |
桝田簡易郵便局 |
ますだ |
福岡県田川郡添田町 |
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県道417号に入って南東に走ります。
この区間、走りやすい道ですが、交通量は少ないです。
英彦山にも近くなり、山あいの集落が点在します。
とはいえ、険しい山ではないのでなだらかです。
県道52号に出ると局はありました。
小さな簡易局ですが、局舎はわりと新しそうでした。
この局より南は山あいのエリアなので、南下はここまでにします。
ところで、JR豊前桝田駅は2017年の豪雨で休止。
現在は日田彦山線BRTの停留所として、局近くに設置されています。
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13:57 |
添田郵便局 |
そえだ |
福岡県田川郡添田町 |
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この先も旧JR日田彦山線の線路跡が見て取れました。
鉄路としての復旧が叶わなかったのは残念です。
昔、乗車しているような気もしますが、記憶が定かではないです。
県道52号八女香春線を北に進んでいきます。
鉄橋が撤去された彦山川を渡り、県道を辿って市街地に入ると局。
ブルーの局舎が印象的ですが、曇り空には寒々しいです。
夏に見かけていたら、涼し気ですね、とか書いているんでしょうけど。
添田町の中心的な局ですが、集配は廃止されています。
昼休みは11:45~12:45という変則的な時間設定です。
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14:03 |
庄郵便局 |
しょう |
福岡県田川郡添田町 |
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昼休み時間は他局との兼ね合いで決めているんでしょうね。
隣の局に行けば開いている、となれば救済されるわけです。
善通寺のような鬼畜仕様ではないとうことです。
添田郵便局からは西に進み、JR西添田駅付近の市街地へ。
このあたりはスーパーマーケットに町の公共施設などが並んでいます。
まとまった街並みだな、と思っているところに局。
局のまわりは再開発で新しくなっている感じでした。
とはいえ、西添田駅がかつては添田駅を名乗っていたということ。
このあたりが添田の中心だった時代が、歴史の中にあるんですね。
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14:11 |
川崎大峰郵便局 |
かわさきおおみね |
福岡県田川郡川崎町 |
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そもそも現在の添田駅は添田線としての歴史の方が古いです。
添田駅と西添田駅の間のレールが繋がったのは1942年のことだそう。
日田彦山線と添田線の歴史は複雑すぎて語れません。
JR日田彦山線沿いの県道95号をしばらく北に進みます。
川崎町に入って県道を離れ、住宅街の中に局。
町営住宅だか県営住宅だかの集合住宅群に紛れて局はありました。
昭和の街並みというのにふさわしい景色ですが、半分は取り壊し済み。
現在建っている部分も、どれくらいの人が住んでいるんでしょう。
そう考えると、この局の将来も、やはり不安になってしまいます。
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14:15 |
川崎本町簡易郵便局 |
かわさきほんまち |
福岡県田川郡川崎町 |
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狭い道を走って、川崎町の昔ながらの市街地へ。
商店街を走りますが、シャッターの降りたお店ばかりです。
この状態になってからどれくらいの月日が経っているんでしょう。
営業しているのは、それこそ郵便局くらいでしょうか。
局名の本町が歴史を物語っていると思います。
川崎町はいまでも人口が1万3千人ほど。
町としてはまだまだ人口が多い方ではあるんでしょう。
しかし、炭鉱の閉山後の衰退ぶりは、筑豊の他の市町村と同じく、です。
炭鉱で栄えたころを少し思い起こさせる商店街の局でした。
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14:29 |
大任郵便局 |
おおとう |
福岡県田川郡大任町 |
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この先は昼過ぎに訪問した豊前川崎局です。
ここからは大きく方向を変えて、東に進みます。
県道422号で山を越えると大任町に入ります。
彦山川を渡ると県道52号で、豊前桝田に続く八女香春線です。
すぐに県道34号を行橋方面に左折します。
やけに立派な大任町役場が面する道は、旧国鉄添田線跡の道です。
県道34号沿いに局はあり、こちらも集配は廃止済みです。
局員さんからは筑豊のお菓子についていろいろ教えてもらいました。
「ひよ子」って、飯塚のお菓子だったとは知りませんでした。
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14:36 |
油須原郵便局 |
ゆすばる |
福岡県田川郡赤村 |
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大任郵便局を出発して、県道34号をそのまま行橋方面に。
そう書くと壮大な感じですが、行橋は意外と近いです。
九州の東海岸側って、遠いイメージがありますからね。
峠越えで赤村に入ると、集落の中に局。
集配は廃止されて、豊前川崎局に引き継がれているようです。
赤村唯一の局ですが、昼休みがあります。
人口は減っているものの、2,500人程度が住む村です。
あまり村っぽくない感じもあり、住みやすそうです。
近くの油須原駅が素敵な雰囲気らしいので、立ち寄ります。
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きれいに改装されている油須原駅。静かなホームに立つと、歴史を感じます。
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14:53 |
今任簡易郵便局 |
いまとう |
福岡県田川郡大任町 |
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16時までまだ1時間以上あります。
けっこうな局数を訪問しましたが、近くの局をさらに増殖します。
この後は計画していなかったので、急ぎ検索しながら。
まずは大任町内の未訪問局へ。
ナビでは来た道を戻るように示してきました。
それに従って、県道52号を北へ。
さらに県道455号に入ったら局はすぐにありました。
小さな簡易局ですが、駐車場も利用しやすい構造でした。
これで大任町内の郵便局は2局とも完訪です。
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14:59 |
勾金郵便局 |
まがりかね |
福岡県田川郡香春町 |
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県道52号に戻って、しばらく北上します。
このあたりはそこそこ交通量がありますね。
ずっと北に向かうと、いずれは北九州市に到達できるようです。
平成筑豊鉄道の踏切の手前を左折します。
勾金駅を過ぎると局はありました。
局の駐車場がないので、局の前に車を置いて訪問しました。
もっとも、それで困るほど車通りはありません。
局の所在地は田川郡香春町です。
駅近くの田川高校は、田川市ではなく香春町にあるようです。
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| 39 |
15:07 |
香春郵便局 |
かわら |
福岡県田川郡香春町 |
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迂回して県道52号に戻り、さらに北へ向かいます。
JR日田彦山線をくぐって国道322号現道に合流。
金辺川沿いの国道201号に入ると局。
片側2車線の交通量の多い道ですが、タイミングよく対岸の局に。
駐車スペースが広々としていて助かりました。
こちらの局は現在でも集配局で、香春町の中心的な局です。
町内にはもう1局、採銅所郵便局があります。
2003年8月に訪問しており、高校2年の夏休みということになります。
どういう経路で訪問しているのか、まるで思い出せません。
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| 40 |
15:15 |
夏吉簡易郵便局 |
なつよし |
福岡県田川市 |
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当時は青春18きっぷ旅をしていたんだろうな。
小倉から乗った列車で、採銅所という名前に惹かれて下車。
当時始めたばかりの郵便局巡りをしたということでしょう。
この頃の1局の価値は、今とは比べ物にならないほど。
さて、国道201号を西へ、さらに県道を北へ。
川を渡った先で右折すると局はありました。
ちょうど小学校の下校時間と重なり、広い歩道にも子供が数人。
こういうときは、特に運転に気を付けるようにしています。
集落というほど民家はないですが、若者もいるってことですね。
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| 41 |
15:22 |
田川東町郵便局 |
たがわひがしまち |
福岡県田川市 |
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本当の田舎の集落に行くと、子供を見かけませんからね。
小学校も廃校になって、その校舎が何かに活用されている。
あるいは活用されていないようなところばかり。
ひとまず県道456号を南下していきます。
さらに国道を横断した先に局はありました。
東町郵便局を名乗りますが、所在地は夏吉。
夏吉のエリアは意外と広かった。
付近は住宅地で、コンビニも隣にあるような場所です。
田川市街地に戻ってきたので、このまま訪問します。
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国道322号の旧道と思われる、秋月街道を走ります。
昔の街道筋ですが、田川市街地へは一直線に進みます。
狭い道は商店街風になり、やがて伊田郵便局のわきに。
そのまま進むとアーケードの商店街になっているのもおもしろいです。
伊田郵便局は大きな集配局で、市の中心らしい佇まい。
貯金と風景印押印をしてもらいました。
このあたり、夜にも歩いたのですが、なかなか昭和風情の街並み。
炭鉱で賑わっていた頃は、多くの人が歩いたであろう商店街。
当時の面影を垣間見て、少し切なさを感じる街並みでした。
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15:38 |
田川三井郵便局 |
たがわみつい |
福岡県田川市 |
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アーケードの中は通過できないので、西へ迂回します。
けっこう栄えているな、と思いつつ、不自然な空間も多い感じ。
昔はもっと大きな建物が多かったんでしょう。
建て替えられずに駐車場化した土地もちらほら。
石炭記念公園の交差点から東に向かい、公園の先を曲がると局。
付近は三井伊田団地など、昭和の面影を感じます。
何よりその局名が歴史を語っていて、三井の炭鉱があった場所。
付近の田川市石炭・歴史博物館は、16時過ぎにゆっくりと拝見しました。
筑豊の炭鉱の歴史を学ぶ旅のハイライトでもあります。
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15:46 |
田川松原郵便局 |
たがわまつばら |
福岡県田川市 |
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16時まで20分ほどあるので、もう少し訪問します。
来た道を戻って、セブンイレブン&井筒屋(7&i)の交差点。
AZのわき、日田彦山線の踏切を渡り、県道457号へ。
さらに美術館の交差点を北に向かうと局。
田川市に美術館があるのは驚きでした。
広い道沿いの局で、利用者も多い局でした。
駐車場だけでなく、わき道にも車が多かったです。
周辺は市営住宅などの集合住宅が立ち並ぶエリアで人も多そう。
筑豊にはこうした炭鉱住宅の名残がたくさんあります。
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15:51 |
大藪郵便局 |
おおやぶ |
福岡県田川市 |
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県道457号に戻り、西に向かいます。
このあたりは歴史的経緯から郵便局の密度も高め。
静かな住宅街の中を進むと、用水路沿いの道に局。
このあたりも公営住宅が建ち並ぶエリアです。
肉屋や床屋、医院などがあるので、昔からの街なのでしょう。
局名は田川が冠されていないシンプルな物。
きっと局の歴史も比較的長いのでしょうね。
局を出ると15時51分。
もう1局行けそうな距離にあるので、向かってみます。
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15:57 |
川宮簡易郵便局 |
かわみや |
福岡県田川市 |
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中元寺川を渡って市街地の外側へ。
このあたりは農地が広がって、長閑な感じ。
ただ、国道沿いにお店も増え、集落も形成されます。
国道に向かう道の途中、局はありました。
住宅街の並びにある局で、駐車場も広々していました。
郵便局専業かと思いますが、なんとなく沖縄のような南国感ある外観。
でもよく見ると入口は鮮魚居酒屋みたいな雰囲気もあります。
文化がごちゃっと混ざったような、こういう局も九州らしさ。
16時前になったので、今日の訪問はここまでにします。
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田川市石炭・歴史博物館へ。夜は田川伊田駅舎ホテルに宿泊し、伊田の街で一杯飲みました。
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筑豊の局訪問ということで、濃いものになるだろうな、と予想していましたが、期待以上のおもしろいエリアでした。
宿を田川市にしたのも大正解で、この地域のことを知るにはもってこいです。駅を発着する列車を見ながら過ごす夜の時間も貴重でした。
明日はさらに筑豊の局を訪問し、一大都市飯塚市を中心に巡る予定を立てました。たくさんの局を巡れるよう、ゆっくり休みました。
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