今日のスタートは田川市の北、糸田町です。
　糸田町という自治体があることも、初めて知りました。
　人口7,500人ほどと、そこそこの規模があります。
　にもかかわらず、郵便局は糸田郵便局1局のみ。
　中元寺川沿いの県道420号に面したこの局が、町を支えます。
　まあ、隣接する田川市などの局を利用する人もいるでしょうけど。
　糸田郵便局は現在でも集配局で、大きめの局舎。
　オープンの9時を待って訪問しました。
　風景印はないので貯金だけ済ませ、糸田町は完訪です。

　糸田アリーナのところの踏切を渡ります。
　南から来ると、対向車のタイミングでは渡りづらいでしょう。
　ちょうど対向車も後続車もなく、踏切を安全に通過。
　列車は概ね1時間に1往復程度なので、閉まっている時間は僅かです。
　県道405号に入り、今度は平成筑豊鉄道伊田線の踏切を渡ると局。
　こちらは糒駅が近くにあります。
　この近い距離に2本も鉄道が通っていることが不思議なくらい。
　これも炭鉱の歴史と大きく関わっているのは言うまでもないです。
　そして糒という漢字。ここ以外でどんなときに使うのやら。

　県道22号田川直方線を進んでいきます。
　横を流れるのは彦山川。
　英彦山方面にも行ってみたいですが、いつになるやら。
　大分県の日田と抱き合わせになるかな。
　そうすると真夏や真冬は避けたいし…行くときがない！
　彦山川を渡って集落の中を進むと局。
　高低差のある道に面していて、駐車場から入口はフラット。
　局舎のわき道は階段をのぼる必要があって、けっこうな高さです。
　近くにはマクセルの工場もあり、一定の需要がありそう。

　県道456号という道に出て、西に向かいます。
　主要地方道でもないので、サブな感じの道です。
　センターラインのない道ですが、交通量は意外とあります。
　方城伊方大橋で彦山川の左岸に出ます。
　主要地方道の田川直方線に復帰して北上すると金田の中心地。
　平成筑豊鉄道金田駅前の交差点を右折すると局。
　異国情緒あふれる局名ですが、実際は町の集配局といった雰囲気。
　近くに福智町役場がありますが、ここは旧金田町のエリア。
　コンパクトに市街地がまとまっている印象があります。

　田川直方線経由で旧赤池町のエリアに入ります。
　彦山川沿いを離れて西へ、線路を跨いで町の中心地へ。
　非電化の複線ってなかなか迫力がります。
　しばらく行くと右手に立派な郵便局が出てきました。
　建築にこだわった素敵な局舎です。
　さぞ、町の財政も潤沢かといえば、そうでもないみたい。
　旧赤池町は1992年に当時唯一の財政再建団体に指定されたそう。
　炭鉱閉山後の斜陽化は筑豊の自治体ではどこもそうだったでしょう。
　福智町の旧金田、赤池、方城の3町も同じ課題があるはずです。

　福智町は人口2万人弱で、人口規模はそこそこです。
　合併前の3町は8,000人前後の人口がありました。
　3町の合併時の人口が2万5千人ほどだったので、減少が著しいです。
　そんな赤池町には、もう1局簡易郵便局があります。
　方城と金田が直営局1局なのに対し、赤池町は直営局と簡易局の2局。
　赤池局前の道を進み、彦山川を渡ります。
　県道22号田川直方バイパスを過ぎると局はありました。
　田園風景の中にある小さな局ですが、明るい局舎はまだ新しそう。
　僅かな滞在時間にお茶のおもてなしを頂き、感謝です。

　田川直方バイパスを直方方面に走ります。
　片側2車線の道は快適ですが、とにかく流れが速いです。
　名濃バイパスの県境区間でも白バイを警戒してもっと遅いと思う。
　それはそうと、上境交差点を右折します。
　このバイパスに右折専用レーンがないのはどうかと思いますが…。
　この交差点からわき道に出入りする車は意外と多いです。
　長閑な集落の中を進んでいくと局はありました。
　このあたりは昔からの集落といった雰囲気の場所です。
　何世代かに渡って家を建てて住んでいる世帯が多そうです。

　気付けば直方市の局を訪問していました。
　今日は直方市の訪問予定は少しだけです。
　直方市街地は今後の旅での訪問に回します。
　そんなわけで、直方市の南端だけかすめる形に。
　国道200号で直方大橋を渡り、彦山川の左岸へ。
　堤防を下りた先、中泉駅の駅前道路沿いに局はあります。
　駅自体は明治時代の開業と歴史がある場所。
　この駅前集落も昔ながらの雰囲気が漂っていました。
　近辺の局が少ないからか、局の需要も高そうです。

　彦山川左岸の県道22号を進みます。
　バイパスが片側2車線で川の対岸を通っています。
　それもあってかこの現道区間はのんびりした雰囲気。
　ただ、一定の交通量はあって、バイパスとすみ分けがあるようです。
　遠賀川と彦山川が合流する中洲のような場所に栄えた集落の局。
　わりと民家が密集していて、人口密度は高そうな地区。
　郵便局はコンビニ型の局舎になっており、利用しやすいです。
　かつての局はもう少し南の川側にあったようです。
　駐車場が広く利用しやすい方が助かりますからね。

　ここからは移動距離が長くなります。
　国道200号に入るとすぐに小竹町に入ります。
　この国道も現道区間で、バイパスは東に。
　地域交通に徹している感じもありますが、トラックも多め。
　JR小竹駅のことろで右折し、県道を進んでいくと局。
　そう書くといかにも県道沿いですが、実際は遥か見上げる位置。
　県道から坂道を上ったところに局はあります。
　周辺は炭鉱住宅の名残のような集合住宅が並んでいるエリアです。
　濃い青のお洒落な局舎ですが、所在地はけっこう地味な場所。

　県道74号を東に戻っていきます。
　途中で右折して、小竹町の中心地へ。
　小竹町役場は現在はJR小竹駅の近くにあるようです。
　その小竹駅は市街地の外れで、駅前は何もなさそう。
　かつては新多や幸袋へ線路が分岐していたようです。
　小竹町の中心地に局はありました。
　大きめの局舎ですが、集配は廃止されています。
　ゴム印のインクが濃かったのか、大変な滲み様でした。
　裏面や他の行に影響がなくて本当によかったです。

　インク滲みの事実に気付いたのは次の局のことでした。
　吸水紙みたいなのは、やっぱり挟むべきでしょうか。
　最近は速乾インクが増えていると思いますが。
　それでも経費節減か、100均インクみたいなのを使う局もあるのか。
　郵便局だって経営がギリギリなので、仕方ないことです。
　県道62号で遠賀川を渡ります。
　そのまま国道200号バイパスを渡ると局はありました。
　お洒落な局舎ですが、交通量の多い道に直角タイプの駐車場。
　こういうときは、コンビニ型しか勝たんと思いますね。

　来た道を戻り、国道200号の現道を走ります。
　小竹上町交差点は北行きｋらの右折レーン工事中の様子。
　ここから県道で遠賀川を渡る車が一定数いて渋滞する模様。
　まあ曲がった先にJR筑豊本線の踏切があるのですが。
　すぐに飯塚市に入り、JR筑豊本線をアンダーパスした先に局。
　国道の一本西、コンビニ裏手の道は国鉄幸袋線跡の道。
　かつてはこのあたりに目尾駅があったみたいです。
　それにしても目という字をシャカと読ませるとは。
　律令制の時代のさかんという役職に由来するらしいです。

　気になって「さかん」を変換すると、目、が候補に出る！
　そういう新しい発見があるのも、旅のよさです。
　勉強になったなあ。
　県道425号で遠賀川を渡ります。
　JR鯰田駅を横目に線路沿いを進み、踏切を渡って東に行くと局。
　鯰田、という地名もインパクトが大きいですね。
　由来は気になりますが、遠賀川も関係しているかな。
　鯰田駅は快速電車も停車するみたいです。
　博多と小倉直通は凄い！と思ったけど小倉行きは朝2本だけか。

　そうすると、このあたりは博多の通勤圏内。
　実際に鯰田から博多までは普通電車で1時間かかりません。
　朝の快速は遅いので、普通電車と所要時間は大差ないみたい。
　JR筑豊本線沿いの道を南下し、浦田駅が見えたあたりで左折。
　ニュータウンのようなところを進むと局。
　メーン道路沿いですが、開発が古いのか、局の区画も狭いです。
　そんなわけで、駐車がしづらく、出庫も大変。
　こればかりはタイミングもあるので、局が悪いわけではないですね。
　いよいよこのあたりから、飯塚市街地の局になります。

　飯塚市は人口12万人余りの大きな都市。
　10万人都市が全国的に減っている中、その規模は大きいです。
　そうなると、市内の郵便局の数も多いです。
　線路の西の道に戻って南下します。
　新飯塚の駅前を過ぎて、飯塚病院の斜向かいに局はありました。
　立地柄郵便局の駐車場はないようで、皆さん向かいのスーパーに駐車。
　スーパーにとってももちつもたれつという感じでしょう。
　新飯塚駅は飯塚市の現在の玄関口。
　飯塚駅よりも乗降客数が多く、大きな駅舎です。

　遠賀川と穂波川を一気に芳雄橋で渡ります。
　正面には大きな商業ビルがあり、ゆめマートの看板が。
　確か、飯塚駅近くに最近、ゆめタウン飯塚がオープンしているはず。
　そうすると、ここは食品スーパーのみでしょうか。
　西鉄飯塚バスターミナルの先、長崎街道という旧街道筋を北上。
　時代から取り残されたような一方通行の道です。
　そんな街道筋に局はありました。
　局名に飯塚が冠せられていないあたり、歴史がある局なのでしょう。
　片島郵便局というと、高知県宿毛市にもありますね。

　片島郵便局わきの細道を通って、南西に。
　市街地の住宅街の中を進んでいきます。
　この道も、意外と抜け道需要があるみたいです。
　広い国道200号を過ぎると、局はありました。
　駐車場は道路の向かいにあるタイプです。
　近くに横断歩道はないので、気を付けて道路を渡ります。
　特徴的な局舎がお洒落です。
　待ち時間もなく、貯金を済ませて次の局に向かいます。
　出るときに気付きましたが、局の東西に横断歩道がありました。

　国道200号を南下していきます。
　この道は北九州市から筑紫野市まで、福岡県内を南北に繋ぎます。
　昨日も、冷水峠越えで走っていますね。
　マクドナルドというハンバーガー店の先、ベスト電器の交差点で左折。
　県道100号を走ると局はありました。
　200号から100号って、キリ番なのがうれしいですね。
　局の手前の細道を入ると、局の駐車場があります。
　昔ながらの郵便局で、古めかしい印象です。
　ここ最近、こういう懐かしい局舎って一気に減りましたね。

　徳前郵便局から東に向かっていきます。
　このあたりが飯塚市の中心地でしょうか。
　長崎街道は本町商店街のアーケード。
　本町というくらいなので、中心地ってことに。
　国道211号に入ると局はありました。
　さすが10万人越えの都市の中心局。
　大きな局舎にコインパーキング式の駐車場が都会的です。
　かといって別に混雑するわけでもなく、需給バランスがいいです。
　昼前のタイミングなので、混雑はこれからでしょうか。

　穂波川を渡って飯塚市街地の南側へ。
　こちらにはJR飯塚駅があります。
　西側には先述のゆめタウン飯塚がドーンと構えています。
　ゆめタウン飯塚のオープンは2023年7月のこと。
　まだオープンして2年という新しいショッピングモール。
　とはいえ飯塚駅界隈はいわゆる旧市街で、局は国道沿いにあります。
　局舎はきれいで、コンビニ型の新しいものでした。
　飯塚駅も建て替え工事中ですが、わりとシンプルな駅舎になるみたい。
　この旧市街、JR飯塚駅近辺が化ける日も近いかもしれません。

　飯塚市街地を早くも離れます。
　まとまった都市なので、回りごたえがありましたね。
　ここからは南へ向かい、昨日訪問の桂川町手前まで。
　県道を南下し、広い道と合流するごちゃっとした交差点を左折。
　JR筑豊本線の踏切の手前に局はありました。
　駐車場の出入口が独特ですが、スルーしやすい構造です。
　ただ大きめの車だと踏切側の出入口じゃないと狭いかもですね。
　局の裏手にはお洒落そうなケーキ屋さんがありました。
　Google評価も高くて、やっぱりケーキは正義ですからね。

　このあたりはかつて、住友の忠隈炭鉱があったところ。
　街のシンボルでもあるボタ山が聳えています。
　いまでは半分がメガソーラーに侵食されて土砂崩れの懸念も。
　今年は別子も訪問し、まさに住友イヤーになっています。
　しばらく南下すると局はありましたが、広い道から不自然にセットバック。
　どうやら広い道がJR上山田線の廃線跡だったよう。
　局が面している狭い道が、廃線前からの線路沿いの道。
　いまでは局舎もお洒落で、当時の面影は全然ありませんね。
　上山田線の廃線から、かれこれ37年が経過しています。

　適当な道で西に向かっていきます。
　平恒局で「天道は駐車場も狭いので気を付けて」と言われます。
　ストリートビューの予習でもそんな気はしていました。
　JR筑豊本線の先、旧長崎街道を過ぎて県道473号に。
　県道沿い、JR天道駅前に局はありました。
　聞いた通り、局の駐車場は数軒南の1台分のみで、しかも入庫しづらい構造。
　ただ、隣のお店は廃業しているのか、人気はありません。
　歩道もないような道沿いの局なので、ぜひ建て替えてほしい局です。
　立地的には需要もしっかりと見込める局だと思います。

　天道局の南は、寿命簡易局や桂川局です。
　昨日訪問しているエリアに繋がったので、西にへ向かいます。
　穂波川を渡って集落を行くと局はありました。
　建物は昔ながらですが、局の中はきれいになっていました。
　後から知ったことで、今年の6月に再開されたばかりなんですね。
　受託者の方もおそらく代わられているのでしょう。
　局の近くには済生会飯塚嘉穂病院もあり、需要があるのでしょう。
　坂道を走りながら病院の立派さに驚きました。
　地方の病院は立派なところと古いところと分かれますね。

　大きな病院がちゃんとあるだけいいですよね。
　ある程度の都市規模でも経営は危ういといいますからね。
　地方は医療や福祉を本気で応援しないとですね。
　さて、近くに高田簡易局がありますが、閉鎖中。
　Googleマップに表示されてぎょっとしました。
　でも皆さん、閉鎖しているというコメントを残していますね。
　さらに進んで団地のヤマザキショップの隣に局。
　昔ながらの団地の商店の簡易郵便局という雰囲気です。
　ただ、局舎は商店とは独立しています。駐車場は共用です。

　のんびりと東に進んでいき、市街地に近付きます。
　このあたりは旧穂波町というところ。
　というか、2006年に合併したのは穂波、筑穂、庄内、頴田の4町。
　そんなに自治体があったのかと、初めて知りました。
　となると、合併前の飯塚市は10万人都市ではなかったのか。
　旧穂波町だけで、2006年当時に25,000人程の人口がありました。
　そんな穂波の街中にあるのが穂波小正郵便局。
　そこそこお客さんが多く、駐車場も出入りが激しかったです。
　旧穂波町役場は、先ほどの忠隈郵便局のあたりにあります。

　小正からは北西に向かう道を走ります。
　旧穂波町は飯塚市の一部として、違和感なく溶け込んでいますね。
　大型商業施設も多いようで、飯塚店を名乗っています。
　途中に独立行政法人労働者健康安全機構総合せき損センターがありました。
　そんな専門病院があるとは、初めて知りました。
　国道201号を走り、局へは西側からアプローチ。
　急坂を上って局舎にアプローチするタイプの局です。
　こちらの局は12時半までの1時間がお昼休みです。
　その時刻より前に到着しないように、時計を気にしながら訪局です。

　国道201号を飯塚市街地方面に向かいます。
　西は福岡市方面への峠越え区間。
　並行する有料道路を利用しない車も多く走っていmす。
　伊岐須交差点の先、ドラッグストアのわき道を入ると局。
　小さな局ですが、局舎わきの砂利地が駐車場になっています。
　飯塚市内では激レアな風景印設置局です。
　これだけの都市規模で、設置局は3局だけですからね。
　このあたりもゆくゆくは再開発されていくのでしょうか
　国道沿いには新しい民家やお店が建ち並び始めています。

　国道から左折して、川津商店街と地図にある道へ入ります。
　商店街とは思えないのですが、ロードサイド店舗が並びます。
　このあたり、かつて国鉄幸袋線が通っていました。
　もしかしたら、当時は本当に商店街だったのかな。
　さらにわき道に入ると局はありました。
　道路沿いにびたっと広い局舎です。
　このあたり、僅かながら田畑が残っているという感じ。
　いずれ建物が建つのかな、という雰囲気です。
　中心市街地だって人が減っているというのに…。

　広い道を北東に走っていきます。
　この道は旧幸袋線跡を転用した道のようです。
　地図で見ても絶妙なカーブで市街地を進みます。
　遠賀川に近い国道200号とくっついて離れて…。
　そんな線路跡の道沿いに局はありました。
　こちらの局、正午からの1時間が局員さんのランチ休憩です。
　わりとお客さんが多い局だと思うので、意外でした。
　近隣の小さな局にお客さんを流して利用者を増やしているのでしょう。
　利用者が特定の局に集中しすぎないようにする目的もありそうです。

　幸袋線跡をそのまま辿っていくと、目尾に出ます。
　そうそう、幸袋は実は私のルーツでもありまして。
　母の戸籍を辿ると、嘉穂郡幸袋町が出生地。
　よく母の話にも幸袋やボタ山という言葉が出てきます。
　県道30号飯塚福間線を進んでいきます。
　片側2車線の広い道で、交通量もけっこう多いです。
　そんな県道沿いにある局です。
　信号待ちでもない限り、知らなければ見逃してしまいそうです。
　小さな簡易局には、惹かれるものがありますよね。

　長らく滞在した飯塚市ともいよいよお別れです。
　細い道を抜けて、県道74号に出たようです。
　午前中に訪問した新多郵便局から西に向かったあたりです。
　さらに北に向かうと局はありました。
　集落というほどでもないのですが、飯塚信金の菅牟田支店が近くにあります。
　そう考えると、そこそこ人の住まうエリアか。
　こちらの局、まだ新しそうな大きめの局舎です。
　ゴム印が猫のイラスト入りで、由来が気になるところ。
　たしかに猫もたくさんいそうな長閑な場所ではありますね。

　磯光からは北西に向かって走っていきます。
　ナビに従って犬鳴川の南側の道を走ります。
　このあたりはJR宮田線の廃線跡を転用した道路もあります。
　JR磯光駅からJR筑前宮田駅あたりに移動し、犬鳴川を渡った先に局。
　昔ながらの大きな局舎は、集配普通局の名残。
　こちらの局は2007年に普通局から特定局に、集配局から無集配局になっています。
　そうなると、宮若市内には集配局はないんですね。
　宮若市は人口2万5千人弱のまだ新しい都市。
　近隣自治体では財政力指数が高い方なんだそうです。

　宮田の市街地にはもう1局あるので向かいます。
　犬鳴川を渡って南下すると、こちらは新市街地の雰囲気。
　大きなトライアルがあるのは、福岡県あるある。
　JR筑前宮田駅跡も近いエリアに局はありました。
　もともと駅も、桐野線桐野駅だった歴史があります。
　近代的な局舎が市街地の局だと実感します。
　貯金をすると、こちらの局も猫のイラスト入りのゴム印です。
　旧宮田町は人口2万人程度のわりとった人口の自治体でした。
　若宮町との合併では対等でしたが、宮田の方が大きかったんですね。

　再度犬鳴川を渡って県道21号を西に進んでいきます。
　この道は思いのほか交通量が多いです。
　この先は犬鳴峠に繋がり、福岡市へのメインルートです。
　犬鳴峠というと、どうしても心霊番組のイメージが強いです。
　その南には猫峠という峠があって、篠栗町に抜けます。
　あれ、猫。あ、そういうことか。
　県道沿いにある長井鶴郵便局はまとまった集落に近い局。
　このあたりは宮田と若宮の間、という感じです。
　山に隔てられているわけではなく、やはり宮田と若宮は近いです。

　そうなると、宮田と若宮の合併は自然な流れです。
　話題になるのはその市名ですね。
　対等合併なので一文字ずつ取るとして、若宮市…あれ、変わってない。
　しかも宮田町の方が人口がダブルスコアで多い。
　そうなると、宮田の宮が先に来て、宮若市にするしかないか。
　若宮コミセン前の交差点を左折すると局。
　あれ、交差点にも大きな招き猫。
　若宮局は大きな建物ですが、集配廃止されています。
　宮若市内の局をもうしばらく訪問していくことにします。

　地図には追い出し猫、の文字が見られます。
　なるほど、招き猫じゃなくて、追い出し猫、か。
　由来を調べると面白すぎて、また宮若市を訪れたくなります。
　県道21号を福岡方面に進んでいきます。
　バイパスになっている区間から旧道区間に入ると局。
　このあたりは脇田温泉という温泉街です。
　付近には温泉旅館やホテルもあって、しっとりとした街並み。
　いいですね、有名ではないけれど、静かな温泉地。
　こういう温泉街を、大切にしていきたいと最近思います。

　温泉街って、有名どころはものすごい人の数。
　保養どころかテーマパークかって思います。
　それに加えてインバウンド汚染の進行で、趣はありませんし。
　そんなことを考えながら県道を戻り、北に向かうと局。
　小さな簡易局ですが、局の標柱がちゃんと建っています。
　ちょっと懐かしい雰囲気の局でした。
　この局の近くを山陽新幹線の高架が横切っています。
　犬鳴峠は福岡トンネルで一気に抜けています。
　高速鉄道とは無縁そうな、山あいの小さな集落の静かな午後です。

　稲光からさらに北に向かったあたり、鞍手山口簡易局へ。
　ナビで走れば迷うこともない道です。
　しかし、今日はこんなに訪問できると思わず、この先は行き当たりばったり。
　しかもまだ15時にもなっていませんからね。
　県道30号飯塚福間線に入ると局はありました。
　交通量の多い県道沿いで、ちょっと訪問しづらいです。
　タイミングにもよりますが、局舎前には十分な駐車スペースがあります。
　貯金をすると、ドリップコーヒーを頂きました。
　100円しか貯金していないのに申し訳ないですが、有難く頂きました。

　若宮市街地方面に向かい、九州道若宮インター前に。
　「若宮　宮若」標識問題が最近ネットニュースで話題です。
　九州道沿いの県道9号を東に走ると、すぐに宮田スマートインター。
　いや、この距離感でスマートインター造ったんかい。
　若宮インターを、宮田の人たちは許せなかったんでしょうね。
　その少し北に笠松郵便局はありました。
　馬はいませんが、猫のイラスト入りのゴム印です。
　宮若市内の直営局はどこも…いや、宮田局以外、猫のイラスト入りです。
　ほら、やっぱり若宮と宮田は仲が悪いんだろうよ。

　まあ、地域にはそういう歴史や因縁が、あるもんよ。
　そういうドラマがある方が、旅して楽しくなる。
　それぞれの町をもっと知りたくなりますしね。
　県道9号を東に進むと鞍手町に入ります。
　さらに室木から県道55号を北に、右折して局。
　この県道はどうやら、1985年廃止の国鉄室木線跡なんじゃないかと思います。
　新北局があるあたりも、八尋駅があったあたりでしょう。
　昔から人家が多かった場所でしょうが、疎らな集落です。
　炭鉱の歴史を学ぶ廃線跡巡りが、旅の裏テーマになりつつあります。

　鞍手町内を北に進んでいきます。
　大きな町ではないですが、筑豊の北側、北九州側に向いています。
　トライアルやドン・キホーテなどもあるようです。
　北西に進む道沿いに局はありました。
　交差点に面した局舎の裏手に駐車場がありました。
　現在はやはり集配は廃止されています。
　少し東に鞍手町役場や鞍手病院などの新しい建物群があるようです。
　今日はこれ以上の東進は避け、このあたりをうろうろします。
　鞍手町内ではもう1局訪問していくことにします。

　鞍手郵便局からはしばらく西に走っていきます。
　新延小学校のところで県道29号に出て北へ。
　この道は直方宗像線です。
　直方の郵便局は訪問できなかったので、次回の筑豊旅で。
　そんなに筑豊ばかり来るわけじゃないけど。
　県道沿いに局はすぐに見つかりました。
　山あいの小集落という感じで、民家は多くはありません。
　この先が山越になるせいか、少し日が沈むのが早そうです。
　そんなわけで、秋深まる10月中旬、早くも日暮れを感じます。

　そのまま県道29号で山越えをしました。
　山越えとはいっても峠道というほどではありません。
　すーっと上ってすーと下る感じ。
　グローバルアリーナという運動場の先、局はありました。
　小さな簡易局ですが、駐車場は十分にセットバックされています。
　駐車しやすいのは助かりますね。
　隣はナショナルの街の電器屋さん。
　ところで局の駐車場、バック駐車の看板に駐車後気付きました。
　出庫時の安全のためでしょうから、極力守りたいです。

　そのまま県道を進んでいくと、いよいよ宗像市街地。
　市街地らしく、民家が増えてきました。
　国道3号宗像バイパスをくぐってその先へ。
　県道沿いに局はありました。
　タイミングよくバック駐車もでき、貯金もすぐにできました。
　それなのに、ぼやっとしていたのか、写真撮影を忘れました。
　車を出してすぐに気付きましたが、戻る気にはならず。
　またいつかこのあたりに来たときに、撮影することにしましょう。
　写真撮影忘れを2日連続でしてしまうとは…気の緩みですね。

　気が緩んでいるときは、特に運転に注意します。
　気持ちを入れ替えて、安全確認もしっかりと。
　赤間郵便局ですが、近くにはJR教育大前駅があります。
　JR赤間駅の方には、赤間駅前郵便局があるようです。
　今日はどう考えても時間がないので、もう1局だけ目指します。
　思いのほか交通量が多く、自由ヶ丘局まで少し時間がかかりました。
　途中で宗像郵便局も通りましたが、今日はパスします。
　坂を上ったニュータウンの中、局はありました。
　この局で16時前になったので、ひとまずここで終了です。

　とまあ、調べておくのは17時まで貯金できる局。
　調べると、近くのイオンモール内郵便局が判明します。
　そんなわけで、急ぐわけでもないのでのんびり向かいます。
　国道3号に入り、隣の福津市に。
　国道沿いにある大きなイオンモールに到着です。
　平日の夕方のイオンモールは混雑もなく、駐車場もすぐに駐車できます。
　モールの1階を歩いていくと、局はありました。
　貯金をしてもらって、今度こそ最終局とします。
　さすがにここからアイランドシティはギャンブルなので…。