No.706:四国山地巡礼・20日目
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2025.08.20(水) 晴れ 17 正木簡易局 興津局
 今日も天気は快晴で、真新しいホテルの窓から見る景色も一面の青い空です。今日は愛南町を出発して、高知県内の未訪問局を訪問します。
 昨日同様に、未訪問局を丁寧に拾っていくことになるので、局数を稼ぐことはできませんが、山や海の景色を楽しんで旅します。
 ホテルの朝食をいただいて、部屋で寛ぎながら連続テレビ小説を観てから出発します。ドラマの舞台は高知県。やなせたかしの物語です。
1 09:02 正木簡易便局 まさき 愛媛県南宇和郡愛南町

 愛南町の訪問は、2021年8月以来です。
 当時営業していた19局は訪問済みです。
 その後、2025年6月に正木簡易郵便局が再開しました。
 そんなわけで、山あいの集落から出発です。
 高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校を発見。
 日本一長い名前の学校として有名ですが、もうすぐ休校になります。
 たまたま発見してはしゃいでいたら、局はすぐ先にありました。
 高知県との県境ギリギリのところで、愛媛県側に位置します。
 学校同様、両県の需要をカバーしているんだろうと思います。

 
高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小・中学校の門。
 宿毛和田IC~四万十IC 20.7キロ・普通車0円
2 10:02 竹屋敷簡易郵便局 たけやしき 高知県四万十市

 国道56号まで南下して、宿毛市方面へ向かいます。
 途中からは中村宿毛道路で一気に中村へ。
 昨日も通った国道439号を北上し、途中から県道332号へ。
 標識には「十川・竹屋敷」とあったので大丈夫でしょう。
 今日の道は不安ばっかりなんだけど…。
 2車線の走りやすい道が途切れるあたりに局はありました。
 先客がいたのでちょっと待って訪問します。
 局の前は道が広がっていて、路肩駐車ができます。
 この先の県道は、走れるのかわからない狭い道です。

3 10:35 大正郵便局 たいしょう 高知県高岡郡四万十町

 地図を睨んでいると、県道のちょっと東に道。
 長いトンネルもあるので、これは、と調べてみます。
 すると、林道のような走れそうな道がありました。
 実際に走ると、竹屋敷側はちょっと狭いですが、すぐに広がります。
 2車線~1.5車線くらいで不動山トンネルを抜けて国道439号に合流。
 JR土佐大正駅付近の街中に局はありました。
 旧大正町の中心部で、わりと栄えています。
 ところで、土佐大正駅の標識は「国鉄土佐大正駅」でした。
 いや、開業は1974年で、民営化は1987年のことなんだが…。

 
国鉄土佐大正駅。
4 10:51 土佐昭和郵便局 とさしょうわ 高知県高岡郡四万十町

 国道381号沿いの局をいくつか訪問します。
 蛇行する四万十川をところどことショートカットする国道。
 その上を一気にショートカットするJR予土線。
 山間のローカル線がこんなに高規格なんて…。
 しばらく走ってJR土佐昭和駅付近に局はありました。
 こちらは国道沿いの小さな集落です。
 この局は1997年までは十和郵便局だったんですね。
 その十和村は2006年に合併して、現在の四万十町になっています。
 ログハウス風の局舎がなかなかお洒落でよいですね。

5 11:00 十川郵便局 とおかわ 高知県高岡郡四万十町

 国道をそのまま西に進んでいきます。
 今度は十川の集落で、こちらの方が賑やかです。
 いや、人は歩いてないんだけど。
 旧十和村役場、現在の地域振興局もこちらにあります。
 JR十川駅があるのも、ありがたいですね。
 十川と昭和で十和村だったんですね。
 その歴史を考えると、十和局の改称もなんだか納得です。
 十川局と十和局が併存しているのは不思議ですもんね。
 いまとなっては、十和を名乗る郵便局はなくなってしまいました。

6 11:18 大奈路郵便局 おおなろ 高知県高岡郡四万十町

 この先は昨日訪問の江川崎まで局がありません。
 そんなわけで、来た道を引き返します。
 JR予土線の鉄橋を見下ろすところにはカメラマンの姿。
 なるほど、1日4往復の列車がもうすぐ来るんですね。
 国道439号に入って北に向かっていきます。
 この区間も走りやすい道が続き、大奈路の集落に。
 山あいの集落で国道を離れると局。
 こんなところにもちゃんと郵便局があるというのが、日本ですね。
 日本の将来を嘆いても仕方ないですが、早目に訪問したいです。

7 11:40 松原郵便局 まつばら 高知県高岡郡梼原町

 この先、国道439号は北に続きます。
 通れないわけじゃなさそうですが、ここも東に林道が並走。
 松原中津川トンネルで一気に松原に出ます。
 再度国道439号に合流し、右手に局…がないぞ?
 ちょっと迷いつつ、集落の複合施設のようなところに。
 なるほど、公民館のような建物に局はありました。
 なんだかとってつけたような郵便局です。
 簡易局にはよくありがちなパターンですが、ここは直営局。
 外に、独立ATMコーナーがあるのは駅前の出張所みたい。

8 11:58 高野簡易郵便局 たかの 高知県高岡郡津野町

 松原局の旧局舎は国道沿いにありました。
 まだそこまで古くはなさそうですが、移転には理由があるんでしょう。
 なんだかんだで、集落の複合施設内の方が便利か。
 そんなことを考えながら国道を北に。
 この先も国道を進むより、初瀬東西トンネル経由の方が近い。
 ナビでも当然のように案内してきますからね。
 国道197号に出ると局はありました。
 Googleの地図では、向かいの商店を示してくるので注意。
 隣には山の駅という農協や直販所の施設がありました。

9 12:09 東津野郵便局 ひがしつの 高知県高岡郡津野町

 国道に入ると、それなりに車は多いですね。
 この道、東は須崎、西は大洲に繋がっています。
 四国の山あいの道ではかなり走りやすい国道です。
 国道439号と合流すると、道路沿いに謎のピザ屋さん発見。
 こんな山あいに…いや、きっとおいしいんだろうな。
 お腹空いたな、とか思いながら走ると郵便局。
 旧東津野村の中心地で、向かいには津野町役場西庁舎。
 大きな局舎はまだ新しそうですが、既に集配は廃止されています。
 村の中心だけあって、お客さんにも出会いました。

10 12:22 郷郵便局 ごう 高知県高岡郡津野町

 東津野から東に向かうと、船戸郵便局があります。
 そちらは2021年に訪問しています。
 今日は東津野から北に向かう国道439号に入ります。
 途中、白龍湖というのがあったようで、気になりました。
 関のモネの池みたいなやつでしょうか、今はやりの。
 そんなこなんでしばらく走ると集落に局。
 国道に背を向けているので注意が必要ですが、看板もあります。
 若い局員さん方で、貯金もスムーズです。
 せっかくの文言入りゴム印ですが、インクが濃かったようです。

11 12:41 泉川簡易郵便局 いずみがわ 高知県吾川郡仁淀川町

 次の局までの間には少々山越え区間があります。
 走りやすくはないですが、数々の酷道と比べれば余裕です。
 四国の道だと考えれば、普通レベルですね。
 カーブのきつい区間を抜けると、急に道が広がります。
 広い歩道もある快適な国道を進んでいくと、左手の酒屋さんに局。
 気持ち、ぽつぽつと雨が降ってきました。
 ちょっと涼しくなった気もします。
 局を出るころには一気に雲行きが怪しくなります。
 車を出すと、一気に土砂降りの雨になってしまいました。

12 12:51 長者郵便局 ちょうじゃ 高知県吾川郡仁淀川町

 いや、山の天気だな、なんて思いますね。
 土砂降りの中を進みますが、スピードダウン。
 見通しもよくないですからね、安全運転。
 国道を右折して長者川を渡り、長者の集落に入ります。
 ガソリンスタンドを過ぎて坂道を上るといきなり建物密集地。
 手作りの看板に従って狭い道に入ると局。
 駐車場は公式にはないことになっていますが、横のスペースに駐車できました。
 局舎の隣には小学校の体育館、そして向かいにはマンション。
 こんなところにマンションって、意外すぎる都会の景色。

13 13:02 仁淀郵便局 によど 高知県吾川郡仁淀川町

 国道439号をそのまま北に向かうと、仁淀の集落。
 このあたりは旧仁淀村の中心部だった場所。
 仁淀川町役場の仁淀総合支所があります。
 国道沿いにも昔ながらの街並みが続いています。
 歴史的ってことじゃなくて、昭和の面影があるな、っていう感じ。
 国道沿いに小さな古めかしい局舎。
 この局がかつては集配局だったということです。
 どこにそんなスペースがあるんだろう、と思いました。
 気付けば雨が上がり、ちょっとほっとしました。

14 13:12 名野川郵便局 なのかわ 高知県吾川郡仁淀川町

 天下の国道33号にぶつかる橋の上で、再び大雨に。
 いや、山の天気ってやつだ。
 仁淀川を右手に眺めながらしばらく高知方面に走ります。
 少し西に森山簡易郵便局があるのですが、一時閉鎖中。
 閉鎖から日が浅いので、復活する日を待っています。
 そして国道をしばらく走ると局は右手にありました。
 役場の出張所の建物の中に入っています。
 四国はこういう形態の局が非常に多い気がしますね。
 というか雨。どうしたってくらい土砂降りになっています。

15 13:24 下名野川簡易郵便局 しもなのかわ 高知県吾川郡仁淀川町

 名野川局の前に見える県道363号に入ります。
 無理やり高度を上げていく道がおもしろいです。
 この先に中津渓谷というのがあって、意外と車も多いです。
 まあこの天気じゃ渓谷どころじゃないでしょうが。
 中津渓谷を過ぎると道も一段と狭く走りにくい箇所があります。
 そのまま行くと、急に右手に廃校のような建物。
 しもなの郷、という施設になっているようですが、その中に局。
 駐車場は建物のピロティにあって、雨をしのげます。
 けっこう山奥なのに、それをそんなに感じさせませんね。

16 13:42 大崎郵便局 おおさき 高知県吾川郡仁淀川町

 来た道を戻りまずが、ずぶ濡れの観光客もちらほら。
 この雨の中、渓谷を歩くというのも楽しいのでしょう。
 趣味は人それぞれですからね。
 国道33号を進んでいくと、ひさしぶりにローソンを見ました。
 最後にコンビニ見たのっていつだっけ、というレベル。
 その先、国道沿いに局はありました。
 幹線国道沿いということもあってか、栄えた街並みですね。
 現在の仁淀川町役場はここにあり、旧吾川村の中心地です。
 郵便局も立派で、広い町内で唯一の集配局です。

17 15:11 興津郵便局 おきつ 高知県高岡郡四万十町

 この先は、一気に移動してもう1局を狙います。
 この先にあったはずに寺村簡易局はつい先日一時閉鎖に。
 そんなわけで一気に移動して四万十町の奥津を目指します。
 この集落へは一本道ですが、高知県名物の10分だけ通れる工事中。
 15時からの10分間を狙って通過し、無事奥津局へ。
 まあなんだか、四国の中でも果て感がものすごくあります。
 南海トラフ地震では津波の短時間での到達が予想されている場所。
 津波避難タワーが集落内にいくつもあるのが印象的です。
 1時間後の通行時間まで、海岸で最後の夏を楽しみました。

   
   
興津地区は静かな集落。波打ち際で、思う存分夏の終わりを楽しみました。
 四万十町西IC~黒潮拳ノ川IC 5.6キロ・普通車0円

   
夕食はカツオのたたきやウツボのたたきを食べました。中村の街にも夜がやって来ます。
 興津では通行できる時間までのんびりと海を眺めます。大きめの波が来てずぶ濡れになってしまったのは思い出です。
 国道を一気に中村まで移動して、国道439号の終点近くにあるホテルに宿泊しました。近くの施設で高知の美味しいものを飲み食いします。
 酔い覚ましに中村の街を散歩しました。中村駅に来る特急を見送り、夏の終わりなんだな、と急に寂しくなってきました。

 

 

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