2024年3月11日。東日本大震災から13年を迎えました。あの日は遠くなっていきますが、忘れることはできない1日です。
テレビでも当時のこと、そして現在について放送されていましたが、被災地の郵便局もここ数年で再開が何局かありました。
そんな震災後の街の現在を目で確かめたく、また復興応援の気持ちも込め、福島県をそっと訪問します。
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★ 3月13日(水)天気:晴れ 仕事終わりに出発し、茨城県まで向かいます。 |
仕事終わりの国道6号を北上し、まずは車中泊。明け方が寒かったです。
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★ 3月14日(木)天気:晴れ 福島県の浜通りを中心に、局を訪問します。 |
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09:03 |
泉玉露郵便局 |
いずみたまつゆ |
福島県いわき市 |
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常陸太田市内の道の駅からのんびりと北上。
途中、朝マックなんかしながら走り、9時に到着。
まだ新しいコンビニ型の局舎です。
こちらは2017年1月に小名浜西局から移転改称。
震災の直接の影響があるかはわかりません。
小名浜西局時代は2010年3月に訪問しています。
震災の1年前の訪問。当時はこんな未来をだれが想像できたでしょうか。
新しいこちらの局はニュータウンの中で需要もありそう。
貯金を済ませて、市内の未訪問局を巡ります。
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2 |
09:28 |
中央台東郵便局 |
ちゅうおうだいひがし |
福島県いわき市 |
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今度はいわき市のニュータウン、中央台に向かいます。
このあたりはまだ新しそうなニュータウンです。
2010年訪問時には、吉野谷鉱泉に宿泊しました。
びっくりするような昭和の雰囲気が満載の宿でした。
それから14年経ってもなお、営業しているとは!
さて、そんなニュータウンの中にある局です。
震災後に豊間局を移転改称していわき中央台東局として再開。
そして2015年に、まさかの「いわき」を外す改称をしました。
いわき中央台東局は、2014年3月末に訪問していました。
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3 |
09:39 |
いわき自由ケ丘郵便局 |
いわきじゆうがおか |
福島県いわき市 |
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この先も紆余曲折の歴史ある局の訪問が続きます。
中央台からもほど近く、鹿島街道を北上します。
いわき市南部からいわき駅方面を結ぶ街道筋です。
路線バスにも何度か出会いました。
自由ケ丘、というには昔ながらの道沿いに局はありました。
局舎が新しいのは、2022年11月に設置されたばかりの局だからです。
とはいえ、ここにはかつて上荒川簡易局がありました。
さらに近隣の郷ケ丘簡易局も事実上統合しています。
そしてこちらの局には珍しく風景印が設置されていました。
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4 |
10:39 |
楢葉郵便局 |
ならは |
福島県双葉郡楢葉町 |
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この先は東日本大震災の津波の被災地へ向かいます。
もちろん豊間局のように、いわき市内にも被災地はあります。
この先は津波や原発事故の影響を受けたエリアでもあります。
海沿いの局は、2014年に広野局まで訪問しています。
途中、木戸郵便局は一時閉鎖中で、次の楢葉郵便局へ。
震災後、2015年に再開し、2022年に新築局舎へ移転しています。
そんなわけで、現在の局舎は商店街の隣の新しいものです。
復興が本格的に進む後押しになることを祈ります。
局には風景印が設置されており、押印してもらいました。
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5 |
11:00 |
富岡郵便局 |
とみおか |
福島県双葉郡富岡町 |
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国道6号を北に進んでいきます。
福島第二原発のあたりは、富岡町に入っています。
富岡町の中心部には、東電の廃炉資料館なる施設も。
このあたりは、原発事故後の対応拠点のようです。
富岡郵便局は、広い通りの一本裏側に位置します。
広い道沿いには東京電力の営業所。
震災前は、原発の街の拠点だったと思われる大きな建物です。
局は震災前からのものであろう大きな集配局の建物です。
中心部には商業施設もあり、人の往来がありました。
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6 |
11:14 |
大熊郵便局 |
おおくま |
福島県双葉郡大熊町 |
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富岡市街地からは北西に進んでいきます。
夜ノ森駅付近は、まだまだ復興への道は長いと思いました。
そんなわけで、夜ノ森郵便局は一時閉鎖のまま。
ストリートビューで見ると、現在は局舎も利用者募集中に。
常磐道の常磐富岡インターを過ぎ、大熊町に入るとすぐに役場。
海、つまりは原発に近い役場などの機能は、内陸に移転しています。
その並びに大熊郵便局はあり、2022年4月に再開しています。
複合施設の一角で、売店や食堂なんかもあるようです。
公衆トイレがあるので、ちょっと休憩しました。
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7 |
11:45 |
川内郵便局 |
かわうち |
福島県双葉郡川内村 |
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大熊町内の他の局も、やはり再開は遠いかもしれません。
夫沢簡易局に至っては、その性質上、難しいでしょうね。
そんな大熊町から、県道112号で西へ。
よく整備されていますが、途中で道幅が狭くなりました。
工事中だったので、いずれ広い道で繋がるでしょう。
国道399号にぶつかり、そのまま走ると局はありました。
集配局らしい大きな局舎でした。
川内村の中心局ということですが、役場などはもう少し先のようです。
このあたりも道幅を広げる工事が行われていました。
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8 |
11:58 |
上川内郵便局 |
かみかわうち |
福島県双葉郡川内村 |
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横を流れる川は木戸川というんですね。
このまま流れて、楢葉町で太平洋に注いでいます。
木戸の街並みの復興を願いながら進みます。
すぐに対岸に川内村役場が見えました。
県道36号と分かれて集落の中を走っていくと局はありました。
道幅が狭い区間で、駐車スペースが限られています。
こちらの局には風景印が設置されていました。
このあたりの街並み、今後道路工事などで変わるかもしれませんね。
日陰にはまだまだ雪が残る、山あいの集落でした。
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9 |
12:15 |
都路郵便局 |
みやこじ |
福島県田村市 |
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国道399号をそのまま北に進んでいきます。
また県道と合流して、この道が本流になります。
山越え区間ですが、道路に雪はありません。
しばらく進み、田村市に入って下り坂。
さらに行くと、旧都路村の中心部に局はありました。
昔ながらの集配局といった雰囲気の局舎です。
こういう局舎は本当に少なくなりましたよね。
こちらではホワイトデーということでチョコをいただきました。
お菓子を頂けるありがたいイベントと化しています。
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10 |
12:45 |
双葉郵便局 |
ふたば |
福島県双葉郡双葉町 |
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この後はどう訪問するか迷いつつ、浜通りへ。
明日の訪問も考えなければいけませんが、難しいです。
ひとまず浜通りの双葉局を訪問します。
国道288号をしばらく東に進みますが、車も全然いません。
このあたりはまだ、帰還困難区域です。
その先、双葉駅付近に出ると、特定復興再生拠点区域です。
まだまだ人の姿はほとんどありませんが、局はありました。
こちらは先週、3月7日に再開されたばかりの局です。
風景印は原発の意匠だったこともあり、設置はありません。
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11 |
12:59 |
浪江郵便局 |
なみえ |
福島県双葉郡浪江町 |
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国道6号に出て、しばらく北に進みます。
このあたりは各自治体に1局ずつのペースです。
もちろん震災前はもっとあったのですが。
原発事故もあり、人が戻っていないということがわかります。
これが震災から13年目の福島の現実です。
さて、JR浪江駅付近の市街地を進むと局はありました。
局舎はまだきれいそうですが、2002年に移転したときの局舎でしょうか。
局内では、刺身蒟蒻の無人販売があり、購入しました。
辛子味噌付きで150円というのは破格で、おいしかったです。
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12 |
13:19 |
飯崎簡易郵便局 |
はんさき |
福島県南相馬市 |
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浪江駅は特急ひたち号の停車駅です。
この区間、浪江、双葉、大野、富岡、広野と停車します。
1町1局のエリアと重なり、復興支援の一環でしょう。
さて、山側の道を迂回しつつ北に進み、さらに北東へ。
このあたりは南相馬市で、旧小高町のエリアです。
県道258号を進んでいくと局はありました。
こちらは2017年5月に再開された簡易局です。
無事貯金を果たして、このあたりの訪問局が繋がりました。
この先、相馬市にも未訪問局がありますが、今日は西へ。
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13 |
13:59 |
葛尾郵便局 |
かつらお |
福島県双葉郡葛尾村 |
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国道459号に抜け、西に進んでいきます。
どの道もよく整備されています。
走りやすい道が整備され、復興が後押しされるとよいです。
さて、山あいの大柿簡易局のところで左折し、県道50号に。
このあたりは帰還困難区域なので、局も閉鎖中です。
県道50号は山道で狭く、雪も路肩にありました。
しばらく行くと葛尾村の中心地で、局もありました。
このあたりは人の気配も感じる、生活の音が聞こえる場所です。
浪江町の山間部も復興が進むことを祈ります。
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14 |
14:14 |
岩井沢郵便局 |
いわいさわ |
福島県田村市 |
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国道399号に入り、南に進んでいきます。
このあたりは純粋な未訪問局が集まるエリアです。
なかなかうまくルートに入れられず、訪問できませんでした。
田村市に入り、旧都路村のエリアに。
国道288号にぶつかり、都路局と反対の西に進みます。
しばらく行くと、局は左手にありました。
集落の中ですが、国道沿いに位置しています。
なんだか北国を思わせる局舎が素敵でしたね。
このあたり風が強く、ドアが勢いよく閉まりました。
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15 |
14:31 |
常葉郵便局 |
ときわ |
福島県田村市 |
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国道288号をそのまま西に進んでいきます。
このあたりは交通量はそこまで多くはありません。
少ないともいえないくらいは走っていますが。
これは震災の影響がどれくらいあるのかわかりません。
まあ、当時と比べても確実に過疎化は進んでいるでしょうからね。
旧常葉町の中心部に入り、建物もお店も増えてきました。
そんな中心地の国道沿いに局はありました。
国道側から見るとそうは見えませんが、集配局なんですね。
裏手に集配の施設、それに駐車場もあります。
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16 |
14:41 |
西向簡易郵便局 |
にしむき |
福島県田村市 |
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国道288号をしばらく船引方面に進んでいきます。
船引は田村市の中心市街地でもあります。
田村市といってもなんだかピンと来ない感じもしますが。
そんな田村市は、これまで何度か訪問しています。
ただその中心部である船引地区の訪問はしていませんでした。
市街地の手前、国道沿いに局はありました。
小さな簡易局ではありますが、まだ新しそうな局舎です。
貯金を済ませて、もう少し訪問を続けます。
とはいえ16時までは時間もあるので、余裕の訪問です。
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17 |
14:49 |
田村今泉簡易郵便局 |
たむらいまいずみ |
福島県田村市 |
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運動公園の付近を南下して、山越えをします。
県道113号にぶつかりますが、静かな田園風景。
交通量も少なく、そのまま踏切に出ました。
ここはJR磐越東線の踏切なんですね。
磐越東線はまだ乗ったことがないので、乗ってみたい路線です。
踏切を渡って南下していくと局はありました。
貯金を済ませると、ちょうど列車がやって来ました。
磐城常葉駅と名乗っていますが、旧常葉町ではありませんね。
列車を見送りながら、駅の成り立ちを思いました。
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平成生まれの車両も、少し懐かしく見えてきました。
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18 |
15:07 |
船引郵便局 |
ふねひき |
福島県田村市 |
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県道を走って船引の市街地へと北上します。
旧船引町の中心地で、現在の田村市役所も置かれています。
交通量の多い、狭い道を走っていきます。
さらにわき道を入ったところに局はありました。
集配局ではありますが、ゆうゆう窓口はありません。
このあたりだと、隣町の三春町にある三春郵便局にあります。
歴史的に、三春の方が栄えてきたということでしょうか。
それゆえ、田村市への合併にも参加しなかったんでしょう。
貯金と押印を済ませて、今日の訪問はここまでです。
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船引三春IC~会津若松IC 61.8キロ・普通車1,840円
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会津若松に移動し、宿の近くの居酒屋で素敵な時間を過ごしました。
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福島県をじっくりと訪問するのはいつぶりなんだろうな、と思いながら、宿での時間をゆっくりと過ごしました。
会津を訪問するのも久しぶりで、郵便局の改廃が伴わなければ、すっかり足が遠のいてしまっていました。これは寂しいことです。
夜中には浜通りで最大震度5弱の地震が発生。驚いて飛び起きましたが、震災の記憶は遠ざかることはないと実感しました。
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