No.606:西日本3週間旅・4~6日目
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2022.08.05(金) 曇り 17 小阪簡易局 高城局
 紀伊半島の南部、新宮市で目覚めた朝は、「遠くまで来たもんだよね」という気分にさせてくれます。地図で見るとこんなとことか!って。
 今日は、この都市、この地域、というターゲットを絞らず、紀伊半島の山間部に散らばる未訪問局を拾っていく日にします。
 いつか実行しなければならないとわかっていたものの、その効率の悪さから、地図を見ただけで「今回はやめておこう」と敬遠していました。

   
   
八木新宮線を発見。熊野速玉大社はなかなか静かで厳かな場所でした。
1 09:10 小阪簡易郵便局 こさか 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

 那智勝浦方面は、やはり昔に訪問しています。
 那智山郵便局についても、2007年8月に訪問しています。
 当時は車中泊が基本だったなんて、信じられないですね。
 那智山への県道を横目に、県道43号に入ります。
 はじめこそ2車線ですが、徐々に細い道になっていきました。
 しばらくカーブの多い山道を進むと、局に到着。
 棚田を見下ろす天空の集落のような素晴らしい眺望の場所です。
 貯金を済ませて、今日はさらに山奥へと進んでいきます。
 この集落は、まだまだ入口に過ぎない、ということです。

2 09:28 色川郵便局 いろかわ 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

 県道43号から45号に合流します。
 この県道は、海沿いの街からダイレクトに色川に来られます。
 下流には訪問済みの太田郵便局があります。
 そのまま進むと、左手に学校が見えてきます。
 山あいの見晴らしのよい場所にある集落です。
 細い道沿いに局があり、貯金と風景印押印をしてもらいます。
 ここの風景印は、風景印の本の表紙に載ったのだそう。
 京都中央などと肩を並べる風景印は、たしかに特徴的な意匠。
 押印後、この先の悪路など予想もせず、局を後にしました。

   
主要地方道ではなかったんかい!
3 10:19 小川簡易郵便局 こがわ 和歌山県東牟婁郡古座川町

 地図ではそのまま、県道43号が続いているんだもん。
 山道っぽいけど、主要地方道だし。
 そんなことを考えていたら、冗談じゃないような悪路。
 近年まれにみる悪路。
 小一時間、対向車にも出会わず(不幸中の幸い)小川集落へ。
 元特定局の雰囲気が色濃く残る古めかしい局舎を発見。
 悪路の疲れも、この局舎に出会えば吹き飛…ぶわけないだろう。
 でも窓口にあった西暦2000年郵便貯金カレンダー型カードをゲット。
 局舎内は22年以上前の前世紀末で止まっていました。

4 10:32 明神郵便局 みょうじん 和歌山県東牟婁郡古座川町

 この先の県道は一気に改良されています。
 そう、今日の悪路旅は終わったのだ!
 わははははh!という妄想をこのときは抱いてたのです。
 スイスイ走っても10分弱で次の局へ到着。
 国道沿い、局舎は右手に、駐車場は左手に。
 このあたりは少し交通量があるように思いました。
 小さな局舎ですが、こちらは集配局。
 山あいの景色に似合う、長閑な局といった感じでした。
 古座川町の局を、今日は地味に拾っていきます。

5 10:46 三尾川郵便局 みとがわ 和歌山県東牟婁郡古座川町

 古座川町がこれまた広いんですよね。
 平成の大合併で大きくなったわけじゃないんですよね。
 そして町内の地区ごとの結び付きが弱いと感じます。
 町内の移動も一苦労です。
 さて、串本から続く国道371号に合流。
 右手に大岩があり、ここは道の駅一枚岩。
 さらに進んで県道39号に入ると局はありました。
 大きめの局舎で、ここは集配局だとすぐにわかりますね。
 局名の読み方は意外で、これは知らないと読めません。

6 10:57 佐田簡易郵便局 さだ 和歌山県東牟婁郡古座川町

 このまま南西に県道を進めば和深。
 海沿いの局は以前に訪問しています。
 今日のメインは、紀伊山地の山奥ですよ。
 国道371号に戻り、さらに北上していきます。
 国道とはいえ、徐々に道幅は心もとない感じになってきました。
 ダム湖沿いの集落に入ると局はありました。
 ゴム印には桜の花のイラストが描かれていました。
 この集落は桜が有名なところなんですね。
 春はきっと多くの観光客でにぎわうところなんでしょう。

7 11:16 佐本郵便局 さもと 和歌山県西牟婁郡すさみ町

 県道38号に入り、西に進んでいきます。
 国道のわき道の県道ですが、どっちがメインか。
 それくらい、国道は山道めいているんですよね。
 市鹿野への林道が分かれ、そのまま進んでいくと局を発見。
 なるほど、いつの間にかすさみ町に入っていました。
 こんな山奥に郵便局を作りやがったのはどいつだ!
 おっと、山道の連続で、心がすさんでいたようです。
 まったく、すさみは地名だけにしないと。
 古めかしい瓦屋根の局舎が、山里によく似合っています。

8 11:53 西川郵便局 にしかわ 和歌山県東牟婁郡古座川町

 そして来た道を戻るしかないんですよね。
 山道の宿命。デスティニー。
 ヘイヘイヘイときには起こせよムーブメント。
 県道富士急、もとい229号に入って北上。
 しばらく進んで西川集落に局を発見。
 しかし局に入るなり、違和感を察知しました。
 なんでやねん、タイミングよく停電。
 復旧して端末に通帳が吸い込まれた状態でまた停電。
 無事貯金し、局員さん、本当にありがとうございました。

9 12:07 平井簡易郵便局 ひらい 和歌山県東牟婁郡古座川町

 この空模様、もうどうにでもなあれ。
 大粒の雨が降ってくるのも時間の問題でしょうか。
 しかし、西川局近辺は電力事情が脆弱な感じです。
 林道をショートカットして国道371号付近の集落へ。
 そのまま平井集落を進むと局はありました。
 幸い雨も降らずに到着することができました。
 山あいの静かな集落には、北大の関連施設もありました。
 こんな山奥でどんな研究が行われているんでしょうね。
 そして、いよいよ古座川町を離れるときがきました。

10 13:13 三川郵便局 みかわ 和歌山県田辺市

 局間の移動時間が1時間を超えるってなかなかないですよね。
 でもそんなミラクルが起きるのが和歌山県。
 そう、紀伊半島の山間部なんですよね。
 国道371号はいよいよ未供用区間に、そして林道を迂回。
 電波は当然圏外で、どれくらい走ったのか…。
 やっと到着した合川集落、ダム湖を渡ると局はありました。
 こういう場所には、そう、感動的に素晴らしい局舎が。
 民営化前からのこうした局舎は、徐々に数を減らしています。
 さあ、これからの旅でもこんな局舎に出会えるでしょうか。

11 13:31 市鹿野郵便局 いちかの 和歌山県西牟婁郡白浜町

 あ、三川局は田辺市に所属しているんですね。
 こんなところまで田辺市なんて、広すぎる。
 というか、平瀬郵便局って何。
 ふう、この界隈へはあと何回か来るようですね。
 その間に既訪局が簡易局に局種変更するケースもあるかもだし。
 三川から市鹿野までは県道が走りやすく、わりとすぐでした。
 局は集落の中の目立たない場所にありました。
 とはいえ集配局の大きな局舎なので、発見はしやすいです。
 なんとここは白浜町なんですね。海のイメージはどこへ。

12 14:00 安居郵便局 あご 和歌山県西牟婁郡白浜町

 県道37号を日置川市街地方面へ進みます。
 山あいの県道を進んでいくと、局はありました。
 山を下る県道は、いままでと比べても走りやすいです。
 集落の中の局は、意外と近代的な外観です。
 日置川が大きく膨らんだところが集落になっています。
 小さな集落ですが、必要な施設や出先機関は多くありますね。
 これにてやっと、白浜町の局は完訪になりました。
 海沿いに抜けても訪問局ばかりなので、ワープします。
 この時点で14時なので、今日は局数が本当に伸びません。

13 14:33 田辺稲成簡易郵便局 たなべいなり 和歌山県田辺市

 日置川インターから紀勢自動車道に入ります。
 ETCカードも準備して乗ったのですが、無料だったんですね。
 南紀田辺インター出口で料金所を通った気がしてました。
 料金がかかっていないことに、いま気付きました。
 インターを出てすぐ、右折した先にある局です。
 田辺市街地は訪問済みですが、こちらは2013年移転・再開・貯金開始
 田辺はなんだかんだで貯金開始局がいくつかありましたからね。
 そして何度訪問しても完訪にならない自治体というやつ。
 市域が広すぎるのもそのせいでしょうか。

14 14:47 秋津川簡易郵便局 あきづがわ 和歌山県田辺市

 絶対これは大雨降るでしょ、という雲が目の前に。
 しかし、ギリギリでかわしていく旅です。
 県道29号を龍神方面に北上していきます。
 奇絶峡のところ、昔、夜に通ったことがあるなぁ。
 トンネルを抜けて左折すると局はありました。
 というか、道路からは局は確認できません。
 車を置いて、半信半疑で民家の間を進むと局があるスタイル。
 1992年までは特定局だったという局舎はおそらく当時のままです。
 当時からこんなにわかりづらい立地だったんでしょうか。

15 15:08 上芳養郵便局 かみはや 和歌山県田辺市

 県道208号をおそらく進んだと思います。
 地図で見ると、県道30号が超細い線で東西をショートカットしています。
 でもたぶん、すごく細い道だから通ってないだろう。
 田辺梅林を横目に進み、この辺は梅干し天国なんだろうね。
 しばらく進んで、上芳養の集落の中に局。
 のっぺりとした、昔からありそうな局舎です。
 きっと元々は集配局だったんだろうな。
 そしてここから、ラストスパートです。
 絶不調の訪問ですが、山あいの厄介な場所を進みます。

16 15:26 清川郵便局 きよかわ 和歌山県田辺市

 県道199号を北に進んでいきます。
 そしてこの先、工事による規制がありました。
 看板があったので見てみると、えええええええええ。
 全面通行止:9:00-12:00,13:00-15:00,15:15-17:00
 え、こんなことってありますか!
 そしてその奇跡的に通れる15分間に、工事区間を抜けました。
 国道424号に入り、右折すると局。
 このあたりはみなべ町で、旧南部川村のエリアです。
 小さめの局舎ですが、集配局となっていました。

17 15:40 高城郵便局 たかぎ 和歌山県田辺市

 国道424号をそのまま西に進んでいきます。
 のんびりと走って、途中で右折して県道に。
 小さな集落の中に入ると局はありました。
 狭い道を進む必要があって、ちょっとひやひやでした。
 局は駐車場がないことになっています。
 とはいえ、局の向かいに駐車場があったので停めました。
 これは公式な郵便局の駐車場ではないんですね。
 さて、局を出てもう1局向かおうとしたら、県道通行止め。
 もうこれはどうしようもないので、ここで終了です。

   
   
   
週末は趣味に没頭するスタイル。なんだか、いい夏が始まったな、と思います。
 泉佐野南出入口~摩耶出入口 59.3キロ・普通車1,320円
 和歌山市の加太地区まで向かい、海沿いのホテルに泊まりました。温泉は露天風呂で最高でした。オークワでお寿司を買って一人宴会。
 週末はのんびりと北条鉄道乗り鉄や津山まなびの鉄道館、無料のレトロバスで吉ケ原駅と、旅を最大限楽しませてもらいました。
 おい待て、紀伊半島から津山にいつの間に移動して、この先どんな旅をしようとしているのか、という質問はスルーです。

 

 

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