三重県から奈良県に移動して、今日したかったのは紀伊半島の山間部訪問です。そうそう、紀伊半島って広いからねゑ…。
これまで、海沿いの局の訪問はしているのですが、山間部の局の訪問は、道の悪さもあって、敬遠していました。
しかしこのままではいつまで経っても訪問率が上がらないので、ここは思い切って、局数を稼げない旅をしてみようと思います。
|
1 |
09:05 |
吉野山郵便局 |
よしのやま |
奈良県吉野郡吉野町 |
|
奈良県といっても、未訪問局はかなりあります。
平野部だけでも、訪問率が低い場所も多いです。
それどころか、1局も訪問していない自治体もあるくらいです。
そんな中でも、吉野町は残り1局まで来ていました。
さて、世界遺産にも指定された寺社の間を縫う県道。
狭い道を進んでいくと、局はありました。
局舎の前のわずかなスペースが駐車場になっています。
風景印が桜の花をかたどったものでした。
63円の普通切手を使って風景印を押してもらいました。
|
2 |
09:24 |
黒滝郵便局 |
くろたき |
奈良県吉野郡黒滝村 |
|
吉野山の桜はまたいつか見に来るとして。
今日はここから紀伊半島をディープに南下していきます。
上北谷村、下北山村方面はずっと昔に訪問済み。
県道257号は細い山道で、心細くなりました。
しばらく南下して、やっと広い道に合流しました。
長いトンネルを抜けていくと、黒滝村の中心地に出ました。
丹生川を渡った県道沿いに局はありました。
小さな局舎ですが、こちらは村唯一の局で集配局です。
吉野郡にはこういった場所が数多くあります。
|
3 |
09:36 |
丹生郵便局 |
にう |
奈良県吉野郡下市町 |
|
県道138号をしばらく西に進んでいきます。
国道309号にぶつかり、さらに丹生川に沿って西へ。
山あいの区間ですが、国道はさすがに走りやすいですね。
交通量が多いわけではないですが、ときどき車もいます。
しばらく行くと、バイパスのトンネルの入口付近に局。
このあたりは道路工事と合わせて整備されたのでしょうね。
局舎もまだ新しいもので、訪問しやすい局でした。
下市町の所属で、こちらもこの局の訪問で完訪になりました。
町の中心の下市局は、ゆうゆう窓口がある局です。
|
4 |
09:54 |
白銀郵便局 |
しろかね |
奈良県五條市 |
|
県道138号は地図で見ても山道です。
それでも、この道を行くしかありません。
未訪問局を拾っていくとはこういうことなのだ!!
かつて運転が未熟だったころは避けていたエリアです。
狭い山道を進み、県道20号に抜けて右折。
トンネルをくぐった直後に局はありました。
山あいの小さな局ですが、こちらは集配局です。
このあたりは五條市ですが、旧西吉野村のエリアです。
五條市が広がり、昔の自治体の影が見えづらくなりました。
|
5 |
10:07 |
奥谷簡易郵便局 |
おくたに |
奈良県五條市 |
|
ナビに従って、県道20号を北上します。
途中から県道137号に入って西に進みます。
もっとショートカットな道がありそうな気もします。
まあ、こういう場面ではナビを信じても大して時間差はないかな。
フルーツロードを経由して、奥谷の集落に入ります。
集落内の道を進むと、大きな建物が局。
公民館のような施設と一体化しているのでしょう。
駐車場が広々していたので、これは助かりました。
無事貯金を済ませて、次の局へと向かうことにします。
|
6 |
10:21 |
賀名生郵便局 |
あのう |
奈良県五條市 |
|
このさきのフルーツロードはよく整備されていました。
トンネルと橋が連続して、走りやすいです。
いわゆる広域農道的な位置付けなんでしょうね。
国道168号にぶつかる手前、眼下には国鉄五新線の夢の跡。
この長大な未成線については、昔から知っています。
そんな夢の未成線に沿って、国道を進んでいくと局。
のっぺりとした局舎は国道に面して建っていました。
しかし駐車場がなく、この立地だとちょっと訪問しづらいですね。
とはいえ、交通量も少ないので、無事訪問できました。
|
五新線の痕跡は、いたるところで見られました。
|
|
バス専用道だった名残でしょうか。
国道をオーバーパスする五新線跡も、地図に描かれています。
しばらく五新線と絡みながら南下していきます。
国道沿いに局はありました。
こちらはまだ新しい局舎で、コンビニ型でした。
そんなわけで、この立地でも訪問しやすかったです。
五條市の西吉野支所からも近く、かつては村の中心地だったのでしょうか。
とはいえ、民家は疎らで、静かな山里です。
集落というほどでもなく、これなら支所に入ってもよかったのかな。
|
8 |
10:51 |
富貴郵便局 |
ふき |
和歌山県伊都郡高野町 |
|
そのまま南下すれば立川渡局に出ます。
ただ、この付近にはちょっとコースアウトした場所に未訪問局。
ひとまず国道を南下し、温泉施設などを横目に北西へ。
いつの間にか県境を越えて、和歌山県高野町の集落に。
集落内の狭い道を進んでいくと局はありました。
高野町の中心地、金剛峯寺などのあるエリアとは大きく離れたこの集落。
奈良県とのつながりの方が強そうな小さな集落の局です。
とはいえ、集配局で、大きめの局舎はまだ新しそうでした。
集落自体も、わりとまとまっているような印象を受けました。
|
道路沿いに大きな滝がありました。
|
9 |
11:11 |
立川渡郵便局 |
たてかわど |
奈良県五條市 |
|
来た道を戻るのはタイムロスです。
でもほかにどうすることもできないような山奥。
おとなしく来た道を戻れば、まあ安心です。
国道168号を進み、トンネルの手前で右折します。
永谷川に沿って下っていくと、途中に大きな滝がありました。
滝不動尊 瀧大権現、と地図では書かれています。
県道49号に抜け、北上すると局はありました。
隣には古めかしい旧局舎と思われる建物も残っています。
国道を離れた集落は、それだけで静かな印象です。
|
10 |
11:24 |
西日裏簡易郵便局 |
にしひうら |
奈良県五條市 |
|
そのまま県道を東に進んでいきます。
国道を離れたこともあって、道幅は安定しません。
そればかりかスマホの電波も、遂に圏外に。
ひさしぶりに電波が途絶えましたね。
紀伊半島はそれだけ山深い場所ということです。
ナビのないまま、不安になりながら進むと、局はありました。
県道沿いに局を見付けたのでほっとしました。
ガス工事なんかもしている商店に局は併設されていました。
しかしスマホ圏外の集落は、ちょっと辛い。
|
11 |
11:45 |
洞川郵便局 |
どろがわ |
奈良県吉野郡天川村 |
|
次の局もわからないので、しばらく東へ。
本当にこっちで合っているのかな、と思いつつ走ります。
国道309号に抜けたときにはほっとしましたね。
長いトンネルを抜けるころには電波も復活。
ナビに従って山を上ると、なぜか車が多い山道へ。
洞川の集落は観光地なのか、ものすごい人出でした。
どうだろう、さながら香嵐渓とかそういう位置付けでしょうか。
風情のある集落の中に局はありました。
風景印の書体を見ても、歴史がありそうな雰囲気です。
|
12 |
12:00 |
天の川郵便局 |
てんのかわ |
奈良県吉野郡天川村 |
|
このあたりはまたゆっくりと観光に来たいですね。
洞川局の風景印は戦前から配備されていたようですし。
さて、来た道を戻り国道に、さらに県道53号を南下します。
左手の天ノ川を渡ると、正面に郵便局。
天の川と書いて「てんのかわ」って、またすごい局名。
2003年の移転までは集落名の川合局を名乗っていました。
村名が天川村ですし、インパクトがあっていいですね。
天ノ川という川も実在するので、局名もキラキラ局名ではないか。
そんなユニークな局を後にし、次の局へと向かいます。
|
13 |
12:13 |
和田郵便局 |
わだ |
奈良県吉野郡天川村 |
|
そしてこのあたり、本当に車が多いです。
キャンプに向かう車でしょうか。
大阪方面や名古屋方面のナンバーの車が多いです。
不慣れなのか、危なっかしい車が多いのも事実。
県道53号をしばらく進んでいくと局はありました。
こちらはオレンジ色の局舎が緑の山を背景に目立っています
これは見落としようがないですね。
天川村には3つの郵便局があります。
そしてその3局とも集配局というのは驚きです。
|
14 |
12:36 |
阪本郵便局 |
さかもと |
奈良県五條市 |
|
キャンプの趣味がないのでよくはわかりません。
ただ、天川村はかなrりキャンプに来る人が多そうです。
穏やかな山里ですからね。
関西圏からも近く、そこそこ人気が出るでしょうね。
さて、国道168号に抜けます。
旧大塔村のエリアで、阪本の集落に入ります。
すぐに局は国道沿いにありました。
先述の五新線は阪本線として部分開業を目指していたとか。
五條からここまで、工事が着々と進められてたのですね。
|
15 |
12:48 |
辻堂郵便局 |
つじどう |
奈良県五條市 |
|
国道168号を南下していくと、バイパスになります。
山間部の国道も改良が進んでいます。
仮に五新線が開業していても、その未来は…。
世界遺産登録まで持ちこたえていたかどうかです。
天ノ川に沿って進み、五條市大塔支所のある集落へ左折。
旧道区間を進むと支所の近くに局はありました。
まだ新しそうな局舎で、独特な外観をしています。
よく見るとこの局は集配局なんですね。
自販機も埋め込みで設置されていて、なかなかおもしろいです。
|
谷瀬の吊り橋に立ち寄り。あ、高いところダメやったんや。
|
16 |
13:04 |
上野地郵便局 |
うえのじ |
奈良県吉野郡十津川村 |
|
国道168号のバイパスに復帰します。
いや、びっくりするくらい高規格です。
ここ半年くらいのストレスを吹き飛ばしてくれます。
しばらく行くと、十津川村に入りました。
そして唐突に現れる谷瀬の吊り橋。
子供の頃に家族旅行で来たはずですが、ここは立ち寄りたい。
そして高所恐怖症で後悔する謎の時間を過ごし、上野地局に。
実際は郵便局が先、吊り橋が後でした。
十津川村といえば!の観光地の吊り橋です。
|
17 |
13:45 |
風屋郵便局 |
かぜや |
奈良県吉野郡十津川村 |
|
国道168号をそのまま南下していきます。
吊り橋観光で賑やかな上野地集落を過ぎると、静かな山道。
快適な道を進んでいくと右手に局は出てきました。
風屋ダムに面したわずかな住宅街の中に局。
水色の大きな局舎がゆったりとしていて気持ちがよいです。
貯金と風景印押印を済ませて局を後にします。
この先は国道の未改良区間になります。
大半が改良されているので、油断していると危険な目に。
十津川村はとにかく広い。ゆっくり進みます。
|
18 |
14:05 |
小原郵便局 |
おはら |
奈良県吉野郡十津川村 |
|
十津川村は琵琶湖よりも広いんですね。
そして東京23区よりも広いという。
あ、東京23区と琵琶湖では、琵琶湖の方が広いんですね。
そんな十津川村役場近くの武蔵集落に入ります。
国道を離れ、十津川沿いのわき道を進むと局。
古めかしい局舎ですが、ここも集配局なんですね。
この局が村内唯一の休日ATM稼働局。
東京23区にたった1つしかない、と考えたらびっくりです。
でもここでは、逆に休日稼働にびっくりです。
|
19 |
14:17 |
折立郵便局 |
おりたち |
奈良県吉野郡十津川村 |
|
国道バイパスは快適そのものです。
途中、国道425号を下北山方面に寄り道。
十津川第一発電所でダムカードをもらいました。
折立交差点で左折して集落に入ると局。
わりと住宅が集まっている印象を受けました。
局舎はそれほど大きくはないですが、集配局です。
近くには十津川高校もあるんですね。
これだけどでかい十津川村なら、みんなここに通うのかな。
なんだか、考えただけでワクワクしてしまいます。
|
20 |
14:37 |
平谷郵便局 |
ひらたに |
奈良県吉野郡十津川村 |
|
国道に戻り、長いトンネルを抜けます。
電源開発の寮があるのも、十津川村らしいです。
さて、平谷の集落はいわゆる十津川温泉です。
ダム湖畔の集落は旅館などもあり、建物も多いです。
そんな集落の中の局は、隣に温泉の観光案内所がありました。
足湯も設置されていて、観光客も来るんでしょうね。
しかし夏休みというのに、今日は静かな温泉街。
さすがに十津川村まで観光に来る人は少ないのかな。
のんびり温泉旅もしてみたくなる場所ですね。
|
21 |
14:56 |
重里郵便局 |
しげさと |
奈良県吉野郡十津川村 |
|
国道425号に入って北西に進んでいきます。
この道、この先は龍神村までつらつらと続く山道。
今日はその入口付近を往復するのみです。
細い道を進んでいくと、重里郵便局に到着。
ちょっと見落としましたが、Uターンして訪問。
小さな局ですが、写真の集配トラックのとおり、集配局です。
とういうことで、今日訪問した十津川村の6局すべてが集配局です。
もう1局は瀞郵便局で、こちらは2009年2月に訪問済み。
もちろんそちらも集配局で、村内すべてが集配局です。
|
22 |
15:43 |
九重郵便局 |
くじゅう |
和歌山県新宮市 |
|
国道168号に戻って、南下します。
七色高架橋とトンネルを過ぎると和歌山県に入ります。
長かった、広かった十津川村の旅も終わりです。
和歌山県側の萩局から先は、先述の2009年訪問済み。
そしてその時に訪問漏れした九重局へと向かいます。
ナビに従って、国道168号と311号を走っていくと局に到着。
13年半越しで、離れ小島の局を解消しました。
すっきりしたところでいい時間です。
ちょっと観光してから、新宮の宿に向かうことにします。
|
熊野本宮大社に立ち寄ってから新宮駅前のホテルに。キハ85に会いに行きました。
|
紀伊半島の山間部訪問は、ずっと実行に移さなくては…と思いつつ、なかなか実行できていなかった旅だったので、まずは達成です。
そして和歌山県側の山間部訪問はまだまだ先が長いですが、明日は那智勝浦近辺から最難関の局を訪問していく予定です。
そうです。あんなに険しくて、苦しくて、叫びたくなるような旅路が待ち受けているとは、思いもしなかったこの夜でした。
|