No.605:西日本3週間旅・3日目
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2022.08.04(木) 晴れ 22 吉野山局 九重局
 三重県から奈良県に移動して、今日したかったのは紀伊半島の山間部訪問です。そうそう、紀伊半島って広いからねゑ…。
 これまで、海沿いの局の訪問はしているのですが、山間部の局の訪問は、道の悪さもあって、敬遠していました。
 しかしこのままではいつまで経っても訪問率が上がらないので、ここは思い切って、局数を稼げない旅をしてみようと思います。
1 09:05 吉野山郵便局 よしのやま 奈良県吉野郡吉野町

 奈良県といっても、未訪問局はかなりあります。
 平野部だけでも、訪問率が低い場所も多いです。
 それどころか、1局も訪問していない自治体もあるくらいです。
 そんな中でも、吉野町は残り1局まで来ていました。
 さて、世界遺産にも指定された寺社の間を縫う県道。
 狭い道を進んでいくと、局はありました。
 局舎の前のわずかなスペースが駐車場になっています。
 風景印が桜の花をかたどったものでした。
 63円の普通切手を使って風景印を押してもらいました。

2 09:24 黒滝郵便局 くろたき 奈良県吉野郡黒滝村

 吉野山の桜はまたいつか見に来るとして。
 今日はここから紀伊半島をディープに南下していきます。
 上北谷村、下北山村方面はずっと昔に訪問済み。
 県道257号は細い山道で、心細くなりました。
 しばらく南下して、やっと広い道に合流しました。
 長いトンネルを抜けていくと、黒滝村の中心地に出ました。
 丹生川を渡った県道沿いに局はありました。
 小さな局舎ですが、こちらは村唯一の局で集配局です。
 吉野郡にはこういった場所が数多くあります。

3 09:36 丹生郵便局 にう 奈良県吉野郡下市町

 県道138号をしばらく西に進んでいきます。
 国道309号にぶつかり、さらに丹生川に沿って西へ。
 山あいの区間ですが、国道はさすがに走りやすいですね。
 交通量が多いわけではないですが、ときどき車もいます。
 しばらく行くと、バイパスのトンネルの入口付近に局。
 このあたりは道路工事と合わせて整備されたのでしょうね。
 局舎もまだ新しいもので、訪問しやすい局でした。
 下市町の所属で、こちらもこの局の訪問で完訪になりました。
 町の中心の下市局は、ゆうゆう窓口がある局です。

4 09:54 白銀郵便局 しろかね 奈良県五條市

 県道138号は地図で見ても山道です。
 それでも、この道を行くしかありません。
 未訪問局を拾っていくとはこういうことなのだ!!
 かつて運転が未熟だったころは避けていたエリアです。
 狭い山道を進み、県道20号に抜けて右折。
 トンネルをくぐった直後に局はありました。
 山あいの小さな局ですが、こちらは集配局です。
 このあたりは五條市ですが、旧西吉野村のエリアです。
 五條市が広がり、昔の自治体の影が見えづらくなりました。

5 10:07 奥谷簡易郵便局 おくたに 奈良県五條市

 ナビに従って、県道20号を北上します。
 途中から県道137号に入って西に進みます。
 もっとショートカットな道がありそうな気もします。
 まあ、こういう場面ではナビを信じても大して時間差はないかな。
 フルーツロードを経由して、奥谷の集落に入ります。
 集落内の道を進むと、大きな建物が局。
 公民館のような施設と一体化しているのでしょう。
 駐車場が広々していたので、これは助かりました。
 無事貯金を済ませて、次の局へと向かうことにします。

6 10:21 賀名生郵便局 あのう 奈良県五條市

 このさきのフルーツロードはよく整備されていました。
 トンネルと橋が連続して、走りやすいです。
 いわゆる広域農道的な位置付けなんでしょうね。
 国道168号にぶつかる手前、眼下には国鉄五新線の夢の跡。
 この長大な未成線については、昔から知っています。
 そんな夢の未成線に沿って、国道を進んでいくと局。
 のっぺりとした局舎は国道に面して建っていました。
 しかし駐車場がなく、この立地だとちょっと訪問しづらいですね。
 とはいえ、交通量も少ないので、無事訪問できました。

 
五新線の痕跡は、いたるところで見られました。
7 10:32 宗桧郵便局 むねひ 奈良県五條市

 バス専用道だった名残でしょうか。
 国道をオーバーパスする五新線跡も、地図に描かれています。
 しばらく五新線と絡みながら南下していきます。
 国道沿いに局はありました。
 こちらはまだ新しい局舎で、コンビニ型でした。
 そんなわけで、この立地でも訪問しやすかったです。
 五條市の西吉野支所からも近く、かつては村の中心地だったのでしょうか。
 とはいえ、民家は疎らで、静かな山里です。
 集落というほどでもなく、これなら支所に入ってもよかったのかな。

8 10:51 富貴郵便局 ふき 和歌山県伊都郡高野町

 そのまま南下すれば立川渡局に出ます。
 ただ、この付近にはちょっとコースアウトした場所に未訪問局。
 ひとまず国道を南下し、温泉施設などを横目に北西へ。
 いつの間にか県境を越えて、和歌山県高野町の集落に。
 集落内の狭い道を進んでいくと局はありました。
 高野町の中心地、金剛峯寺などのあるエリアとは大きく離れたこの集落。
 奈良県とのつながりの方が強そうな小さな集落の局です。
 とはいえ、集配局で、大きめの局舎はまだ新しそうでした。
 集落自体も、わりとまとまっているような印象を受けました。

  
道路沿いに大きな滝がありました。
9 11:11 立川渡郵便局 たてかわど 奈良県五條市

 来た道を戻るのはタイムロスです。
 でもほかにどうすることもできないような山奥。
 おとなしく来た道を戻れば、まあ安心です。
 国道168号を進み、トンネルの手前で右折します。
 永谷川に沿って下っていくと、途中に大きな滝がありました。
 滝不動尊 瀧大権現、と地図では書かれています。
 県道49号に抜け、北上すると局はありました。
 隣には古めかしい旧局舎と思われる建物も残っています。
 国道を離れた集落は、それだけで静かな印象です。

10 11:24 西日裏簡易郵便局 にしひうら 奈良県五條市

 そのまま県道を東に進んでいきます。
 国道を離れたこともあって、道幅は安定しません。
 そればかりかスマホの電波も、遂に圏外に。
 ひさしぶりに電波が途絶えましたね。
 紀伊半島はそれだけ山深い場所ということです。
 ナビのないまま、不安になりながら進むと、局はありました。
 県道沿いに局を見付けたのでほっとしました。
 ガス工事なんかもしている商店に局は併設されていました。
 しかしスマホ圏外の集落は、ちょっと辛い。

11 11:45 洞川郵便局 どろがわ 奈良県吉野郡天川村

 次の局もわからないので、しばらく東へ。
 本当にこっちで合っているのかな、と思いつつ走ります。
 国道309号に抜けたときにはほっとしましたね。
 長いトンネルを抜けるころには電波も復活。
 ナビに従って山を上ると、なぜか車が多い山道へ。
 洞川の集落は観光地なのか、ものすごい人出でした。
 どうだろう、さながら香嵐渓とかそういう位置付けでしょうか。
 風情のある集落の中に局はありました。
 風景印の書体を見ても、歴史がありそうな雰囲気です。

12 12:00 天の川郵便局 てんのかわ 奈良県吉野郡天川村

 このあたりはまたゆっくりと観光に来たいですね。
 洞川局の風景印は戦前から配備されていたようですし。
 さて、来た道を戻り国道に、さらに県道53号を南下します。
 左手の天ノ川を渡ると、正面に郵便局。
 天の川と書いて「てんのかわ」って、またすごい局名。
 2003年の移転までは集落名の川合局を名乗っていました。
 村名が天川村ですし、インパクトがあっていいですね。
 天ノ川という川も実在するので、局名もキラキラ局名ではないか。
 そんなユニークな局を後にし、次の局へと向かいます。

13 12:13 和田郵便局 わだ 奈良県吉野郡天川村

 そしてこのあたり、本当に車が多いです。
 キャンプに向かう車でしょうか。
 大阪方面や名古屋方面のナンバーの車が多いです。
 不慣れなのか、危なっかしい車が多いのも事実。
 県道53号をしばらく進んでいくと局はありました。
 こちらはオレンジ色の局舎が緑の山を背景に目立っています
 これは見落としようがないですね。
 天川村には3つの郵便局があります。
 そしてその3局とも集配局というのは驚きです。

14 12:36 阪本郵便局 さかもと 奈良県五條市

 キャンプの趣味がないのでよくはわかりません。
 ただ、天川村はかなrりキャンプに来る人が多そうです。
 穏やかな山里ですからね。
 関西圏からも近く、そこそこ人気が出るでしょうね。
 さて、国道168号に抜けます。
 旧大塔村のエリアで、阪本の集落に入ります。
 すぐに局は国道沿いにありました。
 先述の五新線は阪本線として部分開業を目指していたとか。
 五條からここまで、工事が着々と進められてたのですね。

15 12:48 辻堂郵便局 つじどう 奈良県五條市

 国道168号を南下していくと、バイパスになります。
 山間部の国道も改良が進んでいます。
 仮に五新線が開業していても、その未来は…。
 世界遺産登録まで持ちこたえていたかどうかです。
 天ノ川に沿って進み、五條市大塔支所のある集落へ左折。
 旧道区間を進むと支所の近くに局はありました。
 まだ新しそうな局舎で、独特な外観をしています。
 よく見るとこの局は集配局なんですね。
 自販機も埋め込みで設置されていて、なかなかおもしろいです。

   
谷瀬の吊り橋に立ち寄り。あ、高いところダメやったんや。
16 13:04 上野地郵便局 うえのじ 奈良県吉野郡十津川村

 国道168号のバイパスに復帰します。
 いや、びっくりするくらい高規格です。
 ここ半年くらいのストレスを吹き飛ばしてくれます。
 しばらく行くと、十津川村に入りました。
 そして唐突に現れる谷瀬の吊り橋。
 子供の頃に家族旅行で来たはずですが、ここは立ち寄りたい。
 そして高所恐怖症で後悔する謎の時間を過ごし、上野地局に。
 実際は郵便局が先、吊り橋が後でした。
 十津川村といえば!の観光地の吊り橋です。

17 13:45 風屋郵便局 かぜや 奈良県吉野郡十津川村

 国道168号をそのまま南下していきます。
 吊り橋観光で賑やかな上野地集落を過ぎると、静かな山道。
 快適な道を進んでいくと右手に局は出てきました。
 風屋ダムに面したわずかな住宅街の中に局。
 水色の大きな局舎がゆったりとしていて気持ちがよいです。
 貯金と風景印押印を済ませて局を後にします。
 この先は国道の未改良区間になります。
 大半が改良されているので、油断していると危険な目に。
 十津川村はとにかく広い。ゆっくり進みます。

18 14:05 小原郵便局 おはら 奈良県吉野郡十津川村

 十津川村は琵琶湖よりも広いんですね。
 そして東京23区よりも広いという。
 あ、東京23区と琵琶湖では、琵琶湖の方が広いんですね。
 そんな十津川村役場近くの武蔵集落に入ります。
 国道を離れ、十津川沿いのわき道を進むと局。
 古めかしい局舎ですが、ここも集配局なんですね。
 この局が村内唯一の休日ATM稼働局。
 東京23区にたった1つしかない、と考えたらびっくりです。
 でもここでは、逆に休日稼働にびっくりです。

19 14:17 折立郵便局 おりたち 奈良県吉野郡十津川村

 国道バイパスは快適そのものです。
 途中、国道425号を下北山方面に寄り道。
 十津川第一発電所でダムカードをもらいました。
 折立交差点で左折して集落に入ると局。
 わりと住宅が集まっている印象を受けました。
 局舎はそれほど大きくはないですが、集配局です。
 近くには十津川高校もあるんですね。
 これだけどでかい十津川村なら、みんなここに通うのかな。
 なんだか、考えただけでワクワクしてしまいます。

20 14:37 平谷郵便局 ひらたに 奈良県吉野郡十津川村

 国道に戻り、長いトンネルを抜けます。
 電源開発の寮があるのも、十津川村らしいです。
 さて、平谷の集落はいわゆる十津川温泉です。
 ダム湖畔の集落は旅館などもあり、建物も多いです。
 そんな集落の中の局は、隣に温泉の観光案内所がありました。
 足湯も設置されていて、観光客も来るんでしょうね。
 しかし夏休みというのに、今日は静かな温泉街。
 さすがに十津川村まで観光に来る人は少ないのかな。
 のんびり温泉旅もしてみたくなる場所ですね。

21 14:56 重里郵便局 しげさと 奈良県吉野郡十津川村

 国道425号に入って北西に進んでいきます。
 この道、この先は龍神村までつらつらと続く山道。
 今日はその入口付近を往復するのみです。
 細い道を進んでいくと、重里郵便局に到着。
 ちょっと見落としましたが、Uターンして訪問。
 小さな局ですが、写真の集配トラックのとおり、集配局です。
 とういうことで、今日訪問した十津川村の6局すべてが集配局です。
 もう1局は瀞郵便局で、こちらは2009年2月に訪問済み。
 もちろんそちらも集配局で、村内すべてが集配局です。

22 15:43 九重郵便局 くじゅう 和歌山県新宮市

 国道168号に戻って、南下します。
 七色高架橋とトンネルを過ぎると和歌山県に入ります。
 長かった、広かった十津川村の旅も終わりです。
 和歌山県側の萩局から先は、先述の2009年訪問済み。
 そしてその時に訪問漏れした九重局へと向かいます。
 ナビに従って、国道168号と311号を走っていくと局に到着。
 13年半越しで、離れ小島の局を解消しました。
 すっきりしたところでいい時間です。
 ちょっと観光してから、新宮の宿に向かうことにします。

   
   
熊野本宮大社に立ち寄ってから新宮駅前のホテルに。キハ85に会いに行きました。
 紀伊半島の山間部訪問は、ずっと実行に移さなくては…と思いつつ、なかなか実行できていなかった旅だったので、まずは達成です。
 そして和歌山県側の山間部訪問はまだまだ先が長いですが、明日は那智勝浦近辺から最難関の局を訪問していく予定です。
 そうです。あんなに険しくて、苦しくて、叫びたくなるような旅路が待ち受けているとは、思いもしなかったこの夜でした。

 

 

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