朝から雨がしとしとと降っています。こんな日は、気持ち的にも不調になりやすい。そしてそんな予感はしていたんです。
さて、今日は愛南町内の局を訪問した後、宇和島方面に抜けるルートを取ります。夜は宇和島に宿を取っています。
山あいを行ったり来たりすることから、局数は稼げないものと考え、のんびりと、じっくりと訪問していきましょう。
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1 |
09:03 |
緑郵便局 |
みどり |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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スタート局には、やはり一番奥地の局を充てます。
山あいにぽつんとある緑郵便局。
とはいっても、他地域と比べれば全然山奥じゃない。
県道46号を北上していき、僧都方面に向かいます。
しばらく行き、山間の集落の中に局はありました。
僧都、という地名もまた、仏教に由来するのでしょうか。
霊場の多い、というか霊場四国らしい名前だと思いました。
緑局には9時ちょうどに到着し、さっそく貯金をしてもらいました。
ここからは、愛南町中心部に向かって下っていきます。
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2 |
09:16 |
満倉簡易郵便局 |
みちくら |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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愛南町は、平成の大合併で誕生した自治体なんですね。
そうとは知らずに訪問して初めて知りました。
2004年までは南宇和郡の4町1村で独立していた地域。
このあたりは、球場変調、ではなく旧城辺町のエリア。
城辺町という町があったことすら知りませんでした。
さて、僧都川に沿って南下し、緑新鮮市なる直売所に出ます。
付近にある豊田簡易局は後程訪問するとして、東へ。
県道299号を進んでいくと局はありました。
付近には簡易局が多くあるので、ひとつずつ訪問します。
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3 |
09:22 |
豊田簡易郵便局 |
とよた |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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この付近から東にまっすぐ進むと、有名な学校があります。
高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山小学校・中学校。
そうです、日本一名前が長い小中学校です。
履歴書とかに書くのが大変なやつですね。
私の母校も難読で有名でしたが、長さで競うこともあるのか。
そんなことを思いながら県道を西に進み、僧都川沿いを進みます。
集落に入ると、立派なお屋敷風商店に局。
ここに焦点があるということは、街道だったのでしょうか。
僧都の由来ともども、この地域の成り立ちには興味があります。
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4 |
09:28 |
長月簡易郵便局 |
ながつき |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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ちなみに僧都は「そうず」と読むのだそう。
「づ」ではなくて「ず」なのもまたおもしろいです。
づ、と、ず、の発音の使い分け、きちんとできていますか?
僧都川を渡って西に進み、県道295号を北上していくと局。
こちらは所在地が御荘長月で、旧御荘町だとわかります。
御荘町も城辺町も、旧町時代は人口1万人弱を抱えていました。
愛南町役場こそ城辺にありますが、この2町が中心地ですね。
残る一本松町、西海町、内海村は人口も城辺、御荘の半分以下。
愛南町の歴史を考えながら、貯金をしてもらいました。
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5 |
09:39 |
城辺郵便局 |
じょうへん |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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県道295号を南下していき、城辺の市街地に出ます。
僧都川を渡るあたりは、小都市の雰囲気があります。
人口2万人弱なら、同規模の都市がありますよね。
新しく都市に昇格するには要件を満たさないでしょうが。
愛南町役場付近の道を進むと局はありました。
大きめの局舎は和風の外観です。
とはいえ、集配局ではないようでした。
局舎自体は無集配局として建てられたのでしょうか。
すぐ隣に御荘市街地があるので、集配は一体化しているのでしょう。
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6 |
09:51 |
御荘郵便局 |
みしょう |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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県道297号を西に進んでいきます。
ちょうどバスが走っていました。
宿毛から宇和島へは鉄道が繋がっていません。
もう今後建設されることはまずないでしょう。
四国の海廻り一周は、鉄道だけでは無理ということです。
さて、旧御荘町の中心部に入ると局はありました。
こちらが集配局になっています。
キャッシュレス決済ができるのも、都会的です。
その点、城辺と御荘との関係性は、持ちつ持たれつでしょうか。
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7 |
09:57 |
長崎簡易郵便局 |
ながさき |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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国道56号に合流し、宇和島方面へ向かいます。
南レクジャンボプール、なる娯楽施設を発見。
今年の夏は娯楽は厳しく規制されているので、休業の模様。
南レク、という文字をこの付近ではよく見かけました。
南予レクリエーション都市、というのが正式名称のようですね。
さて、そんなプールの付近から集落に入ると局。
昔ながらの集落ですが、局舎はまだ新しそうでした。
駐車場もきちんと設置されているのが助かりますね。
海の向こうには、赤水簡易局などのある半島が続きます。
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8 |
10:05 |
菊川簡易郵便局 |
きくかわ |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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国道56号をそのまま宇和島方面に向かいます。
宇和島市も大きな都市ながら、行ったことはありません。
今日が人生初、宇和島市、ということになります。
どんな街なんだろうな、とわくわくしています。
国道は海岸線を離れて山あいを進むようになります。
しばらく進んで右手のわき道に入ると局。
向かいには学校がありますが、この様子だと廃校でしょうか。
かつては小学校と郵便局が同数と言われていました。
圧倒的に小学校の方が数を減らしていると思います。
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9 |
10:18 |
柏郵便局 |
かしわ |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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そう考えると、民営化を経てもなお、郵便局は健闘しています。
公営である公立小学校の方が数を減らしているんですから。
そうは言っても、郵便局のネットワークは今後どうなるか。
銀行の支店が次々統廃合されている昨今です。
国道を進むと、峠越えのようになっていました。
坂を下っていくと、柏郵便局に出ました。
旧内海村の中心地のようです。
愛南町役場内海支所がすぐ近くに位置していました。
静かな集落ですが、役場は立派な建物でした。
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10 |
10:32 |
家串郵便局 |
いえくし |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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宿毛から宇和島に鉄道が繋がっていたら。
きっと柏にも駅が造られたでしょうね。
伊予柏駅、なんてのを妄想してしまいます。
国道56号をしばらく北上していきます。
そうです、いつの間にか北に向かうようになっています。
途中で県道292号に入り、トンネルを抜けると集落。
県道沿いに局はありました。
貯金後、この先の道路事情についても伺いました。
「通行止めはないはず」との回答にほっとしました。
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11 |
10:54 |
魚神山郵便局 |
ながみやま |
愛媛県南宇和郡愛南町 |
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というのも、ここに来る途中に工事の看板を見かけました。
四国名物の時間帯通行止め。
これに引っ掛かるとその先に進むことができなくなります。
さて、県道をさらに西に進んでいきます。
長い距離の往復は避けたいところですが、仕方ありません。
しばらく行くと船越運河なる運河を渡りました。
カーブの多い道を進むと、やっとのことで魚神山の集落に。
県道沿いには一段高い場所に局がありました。
入口はひっそりと目立たないところにありました。
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12 |
11:24 |
嵐郵便局 |
あらし |
愛媛県宇和島市 |
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来た道を戻るしかないのが半島訪問の宿命。
決して走りやすくもない道を30分かけて戻ります。
ま、景色がよいことが救いなのです。
というか、旅においては車窓が命。
のんびりと国道56号まで戻ってきました。
嵐坂隧道なるトンネルを抜けるとその名も、嵐集落。
国道沿いにその嵐郵便局はありました。
嵐ファンの聖地って!いや、すごい力の入れようです。
2020年末で活動休止してもなお、人気があるんですね。
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13 |
11:32 |
畑地郵便局 |
はたじ |
愛媛県宇和島市 |
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よく考えてみると、嵐。
結成は1999年だから、自分はまだ中学生。
終わりも潔い、気持ちの良いグループだったんだなと。
ふとそんなことを思ったのも夏の空。
さて、国道をそのまま走っていくと、局は左手に。
国道沿いに局が連続するということで、わかりやすいです。
それだけ人口希薄地帯でもあるということでしょう。
海沿いにはまとまった集落がないというのもあるでしょう。
嵐局からは宇和島市入りしていました。
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14 |
11:42 |
津島郵便局 |
つしま |
愛媛県宇和島市 |
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国道56号を快適に北上していきます。
大型車も多く、思うようには進みません。
松山自動車道の津島岩松インターが出てきました。
ここから先は、松山、高松、本州へと高速道路が続きます。
大阪も東京も、青森だって、物理的に高速道路で繋がります。
そう考えると、ここが本当の終点のひとつなんだなって。
高速へは入らず、現道を進んでいくと局。
2005年までは津島町の中心地だった場所です。
国道沿いですが、道路から直角の駐車場配置でした。
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15 |
11:53 |
清満郵便局 |
きよみつ |
愛媛県宇和島市 |
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県道4号に入って、東に進んでいきます。
主要地方道という位置付けです。
宿毛津島線、と言われてもニーズがわからないですが。
まして、国道を回ってもあまり所要時間が変わらないような。
県道を進み、岩松川沿いの道に入ると局。
このあたりは小学校などもあり、集落としてはまとまっていました。
この先は、山越え区間に入ります。
しばらく人里離れた地域になりそうです。
雨が降り始めたので、その点が少し心配です。
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16 |
12:15 |
御槇郵便局 |
みまき |
愛媛県宇和島市 |
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県道4号を宿毛方面に走っていきます。
ところどころ狭くなりつつも、まあ行けるか。
主要地方道でもあるので、その点は安心設計。
しばらく行くと、かなり山あいに小さな集落。
その中に入っていく小道を進むと局はありました。
移動販売車の物悲し気な演歌が大音量で響く小雨降る山里。
絵に描いたような田舎の風景にほっこりしました。
局に着くと、端末のカードキーを持った局員が外出していて、少し待ちぼうけ。
その辺のルールというのは、郵便局で決めていないのでしょうか。
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17 |
12:37 |
楠山簡易郵便局 |
くすやま |
高知県宿毛市 |
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県道4号をしばらく東に進みます。
のんびりと山の景色を楽しみながら。
と思っていたら、突然道が狭くなる区間がありました。
ここさえ整備されれば、快適な抜け道なんだろうに。
しばらく走ると、集落というか、民家が数軒の地区に。
農協の建物の中に局がありました。
静かな山里で、よくここに局があったな、と思いました。
窓の外を見ていると、野良猫が小雨に打たれながら歩きます。
こういう景色に癒されるのは、都会の暮らしに疲れたからか。
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18 |
12:56 |
橋上郵便局 |
はしかみ |
高知県宿毛市 |
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結局、昨年今年とこの状況下では、東京ってなんだるって。
オリンピックのために築いてきたものが、崩されて。
東京に住所があることで差別されて苦しんで。
もうなんなんだろうって、思うこともありました。
やっと、出口が見えてきたのかな、というのが今日現在(9月下旬)。
県道4号を下っていけば、橋上郵便局に到着。
県道沿いに局はあるので、こちらはわかりやすい立地。
気付けば、1日ぶりに高知県に戻っていました。
このルートも、悩んだ結果の選択だったのですが。
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19 |
13:22 |
川登郵便局 |
かわのぼり |
高知県四万十市 |
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県道353号を経由して東に向かいます。
造成中の工業団地も、どれだけ需要があるか。
国道56号に抜けてしばらく東に。
途中に有岡郵便局がありましたが、こちらは2008年訪問済み。
県道50号で北上し、四万十川を渡ると局。
この道は国道441号の旧道でしょうか。
大川筋中学校の隣が局でした。
こんなに静かな場所にも、廃校ではない中学校があるとは。
地域の特色を生かした教育活動が展開されているんでしょうね。
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20 |
13:38 |
口屋内郵便局 |
くちやない |
高知県四万十市 |
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国道441号に抜けて、そのまま北上します。
屋形船の乗り場なんかもありました。
清流四万十川は貴重な観光資源なんですね。
そんな四万十川沿いを北上していきます。
国道だけど、国道なんだけど、あまり車は多くない。
山を縫うように進んでいくと、口屋内の集落に出ました。
川と山に挟まれた僅かな土地に郵便局と数軒の民家。
かつては集配局だったのかな、なんて想像します。
いよいよ雨の降り方も激しくなってきました。
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今日は水曜日。察してください。
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21 |
14:37 |
大宮郵便局 |
おおみや |
高知県四万十市 |
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口屋内から大宮まで1時間。そんなわけない。
そうです、私は下調べをちゃんとしなかったのです。
毎週水曜日休みの局があるなんて、知らなかったのです。
奥屋内までの往復。特に雨の中で走りたくない道。
絶望に打ちひしがれて、さらに林道を抜けて大宮に到着。
一生通ることはないだろうと思えるほどの山越えでした。
これはこれで、記憶に残るだろうね。
大宮局でもその話題になりました。
またいつか、奥屋内に来る用事ができました。
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22 |
14:52 |
目黒郵便局 |
めぐろ |
愛媛県北宇和郡松野町 |
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県道8号に入って、西に進んでいきます。
こんなにも走りやすい道なんて。
ここまでの道のりが嘘のようです。
山間部のきちんと整備された県道っていいですよね。
車も少ないわりに、道が整っています。
愛媛県に戻り、しばらくすると局。
公式HPでは「目黒郵便局【愛媛県】」とあります。
なるほど、東京の目黒局は集配局ですしね。
そうなると、先の大宮郵便局も【高知県】かな。
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23 |
15:08 |
吉野郵便局 |
よしの |
愛媛県北宇和郡松野町 |
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国道381号に入り、江川崎方面に向かいます。
このあたりは広見川に沿って進みます。
この広見川、やがて四万十川に合流しています。
広見、というと、実家の街を思い出しますが、あそこは可児川か。
JR吉野生駅のある集落に入ると局。
商店や民宿もあり、やはり駅がある集落は賑わいが違います。
こちらの局はHP局名に【愛媛県】がありません。
誰も奈良県の局とは間違えないってことか。
いや、吉野郵便局は全国にいくつかあるはずです。
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24 |
15:17 |
松野郵便局 |
まつの |
愛媛県北宇和郡松野町 |
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来た道を戻って松野町の中心地に入ります。
国道381号を離れ、その旧道と思しき道を直進します。
松野町役場の向かいあたりに局はありました。
JR松丸駅を中心とした小さな市街地ですが、それでもまとまっています。
人の流れがある場所は、それだけで賑やかに見えますね。
そんな松丸駅は簡易委託駅。
列車本数の少ないローカル線において、これは有難いですね。
平成の大合併下においても合併をしなかった松野町。
今後も小さな自治体として、生き残ってほしいものです。
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25 |
15:29 |
広見郵便局 |
ひろみ |
愛媛県北宇和郡鬼北町 |
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国道381号を進み、鬼北町に入りました。
キホクチョウ、は三重県にもあります。
さらに2006年までは鹿児島県にもありました。
それぞれ表記は異なっています。
さて、こちらは2005年までは広見町だったエリア。
近永駅を中心とする市街地は小都市くらいの規模はありそうです。
広見郵便局もわりと大きく、集配局でした。
お客さんは少なかったものの、局前の道は交通量が多め。
貯金をしてから道路を渡って写真を撮影しました。
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26 |
15:39 |
二名郵便局 |
ふたな |
愛媛県宇和島市 |
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旧広見町中心地のJR近永駅は、最近ニュースになっていました。
なんでも、簡易委託駅ながら、さまざまな切符を売っているそう。
遠方から収集家も集まる、という内容でした。
なるほど、全国的にも珍しい存在なんですね。
一昔前は、窓口で切符を購入できる駅もまだまだありました。
気付けば、JRも私鉄も、無人駅が一気に増えています。
さて、県道283号を進むと局はありました。
最近移転したのか、まだ新しい四角い局舎でした。
局名に反し、二名駅よりも大内駅に近い局でした。
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27 |
15:47 |
三間郵便局 |
みま |
愛媛県宇和島市 |
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県道283号をそのまま西に進んでいきます。
JR予土線に沿って進みますが、列車は当然いません。
当然、ということはないですが、本数が少ないですし。
偶然すれ違うなんてことは、まずないんですよね。
旧三間町の中心地で、県道沿いに局はありました。
JR伊予宮野下駅もある中心地ですが、長閑な雰囲気が色濃いです。
市街地の西には、高速道路のICや道の駅もあります。
交通網の整備が着々と進んでいるわけですね。
踏切を渡るとき、駅には列車の姿が見えました。
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28 |
15:59 |
宇和島高光郵便局 |
うわじまたかみつ |
愛媛県宇和島市 |
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県道57号に入り、宇和島市街地へ向かいます。
旧三間町も現在は宇和島市になっています。
さて、途中で県道を右折し、国道56号に出ました。
JR高光駅付近の集落への道を進むと局。
国道からすぐの場所ですが、駐車場はわき道に面しています。
局名にはいよいよ「宇和島」が冠されています。
静かな山あいの集落で、宇和島市街地はまだまだ南。
霧雨が山にかかって、より静かな印象を受けました。
16時を迎え、今日はこれで訪問終了、宇和島駅へ向かいます。
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宇和島駅を見学しました。夜は鯛めしを食べるために町へ。深浦産のカツオも美味でした。
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今日は奥屋内の思わぬ誤算で訪問局を伸ばすことができませんでした。奥屋内がぽつんと残ってしまったことも悔やまれます。
やはり、事前の下調べは綿密にしておく必要があるんだな、と深く反省しました。
四国の山あいの訪問はまだまだ続きます。ひとまず宇和島の宿に入り、市内を散策がてらおいしい鯛めしをいただきました。
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