ルート決定に悩んだのが7日目でした。山奥の行き止まり局をスタートにするにしても、どのように1日の訪問を組み立てていくか。
まずは昨日の残りとして、安芸穴内局がスタートなのは決定。ここから高知市街地へ出るか、山間部に向かうか。
あれこれ悩んだ結果、移動距離は長くなるものの、高知県内海沿いを東から西へと移動する行程。これは吉と出るか凶と出るか。
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朝の時間に余裕があったので、安芸駅を見学しに行きました。
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1 |
09:05 |
安芸穴内郵便局 |
あきあなない |
高知県安芸市 |
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国道55号を高知方面に向かいます。
いよいよ標識の高知までの距離も短くなりました。
海岸線に沿って東から西へと走ります。
このあたりは交通量も多く、車が途切れません。
右手にごめん・なはり線の穴内駅があり、その先に局。
9時の開局まで数分というタイミングで到着しました。
貯金と風景印押印はスムーズにいきました。
局を出ていざ次の局へと出発。
しかし車が全然途切れず、なかなか出発できませんでした。
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9日に撮影した、ごめん・なはり線の列車。車窓もきっときれいだろうな。
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2 |
09:17 |
安芸赤野郵便局 |
あきあかの |
高知県安芸市 |
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集落を抜け、徐々に国道は高度を上げます。
高い場所に展望台がありました。
ここは週末にかけて何度か通りました。
展望台から見下ろす海岸線と列車は絵になりますね。
集落に下りると、赤野川を渡りました。
国道と並んで1974年廃止の土佐電安芸線跡の鉄橋。
サイクリングロードに転用されましたが、道路工事で通行止め。
この鉄橋も撤去されてしまうかもしれません。
国道旧道と思われる集落内に進むと局はありました。
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3 |
09:27 |
芸西郵便局 |
げいせい |
高知県安芸郡芸西村 |
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安芸市内の局はひとまず完訪になりました。
安芸畑山簡易局は既に廃止になっていますし。
廃止の経緯を知り、なんだか残念な気分になりました。
地域の大切なインフラが、そういう形で消えていくとは…。
ラジオからは桑田佳祐の新EP「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat.梅干し」から1曲。
お腹空いたと思っていたら左手に「和食駅」。
どうした、JA全農プレゼンツの番組じゃないぞ…。
そんな和食交差点を右折すると局はありました。
村ではありますが、活気のある局の近辺でした。
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4 |
09:35 |
長谷寄簡易郵便局 |
はせより |
高知県安芸郡芸西村 |
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国道55号をそのまま西に進みます。
小川を渡って左手に延びる集落の道へ。
ごめん・なはり線の西分駅を横目に進むと局。
かつては安芸線の長谷寄駅という駅もあったようですね。
同時に西分駅もあったようなので、位置関係は不明です。
この局の訪問で芸西村の2局は完訪です。
ちゃんと村で存続しているところが素敵ですよね。
安芸郡は合併をしないで自治体存続の道を歩みました。
そう考えると、平成の大合併、しなくても生き残れた自治体も多いのでは。
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この先はひとまず国道55号に出ます。
ここで高知東部自動車道芸西西ICに出ました。
迷った末、高知東部自動車道を走ることに。
トンネルをくぐると香南やすICに出ます。
夜須川に沿って南下し、夜須の市街地に入ると局。
こちらは集配局で、2006年まであった夜須町の中心局です。
お客さんはもう1人しかいませんでした。
貯金と風景印押印はすぐにしてもらえました。
夜須駅は海側にあり、市街地にも近い場所で便利です。
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6 |
09:58 |
赤岡郵便局 |
あかおか |
高知県香南市 |
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阿佐線の駅って、わりと市街地に近いですよね。
新規開業の路線でこれだけ市街地に駅を設置できたのはすごい。
というのは、旧安芸線の土地を活用しているせいでもあるでしょう。
着工から開業まで数十年かかっているわけですしね。
国道55号を進み、香我美駅付近を通過。
旧香我美町エリアに局はなく、旧赤岡町域に入りました。
大きく右にカーブして赤岡の市街地に局はありました。
旧香我美町の中心地はもっと内陸にあるんですね。
元集配局の雰囲気が色濃い、大きめの局舎でした。
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7 |
10:05 |
吉川郵便局 |
よしかわ |
高知県香南市 |
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橋を渡ってすぐに、県道14号に入りました。
そのまましばらく西に向かっていきます。
ごめん・なはり線の線路をくぐるところに駅の案内。
ただ、よしかわ駅はここからだいぶ北にあります。
旧吉川村のエリアに入り、しばらく進むと香南市吉川庁舎。
わき道に入ると局はありました。
不思議な立地ですが、旧村の中心地ではあります。
局を回り込んだ裏手に駐車場がありました。
吉川村時代も、自治体としては小規模だったのでしょう。
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物部川を渡ると、ちょうど飛行機が飛んでいきました。海沿いでは津波避難タワーをよく見かけました。
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8 |
10:13 |
久枝簡易郵便局 |
ひさえだ |
高知県南国市 |
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県道14号をしばらく西に進んでいきます。
物部川河口付近に出て、橋を渡ります。
橋を渡りきると、高知龍馬空港の敷地にぶつかります。
信号待ちをしていると、ちょうど飛行機が飛んでいきました。
10:05初の羽田便でしょうか。
トリム広場なる公園あたりから集落に入ります。
津波避難タワーの真向かいに局はありました。
高知県でも南海地震への備えが着々と進んでいるんですね。
東日本大震災以降、その流れはより加速しています。
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9 |
10:20 |
南国前浜郵便局 |
なんこくまえはま |
高知県南国市 |
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集落から県道14号に抜けました。
夏のこの時間ののんびりした雰囲気、いいですよね。
子供が遊びに出る時間なので、運転には注意します。
さて、県道14号に出て西に進みます。
海側を東西に抜ける県道なので、交通量は多めです。
県道31号の交差点を左折すると局はりました。
向かいはコンビニなので、便利な立地だと思いました。
局名に南国、と付いていると、南の島に来たような気分です。
高知県が何で南国なんだろう、と昔は思っていました。
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10 |
10:25 |
浜改田簡易郵便局 |
はまかいだ |
高知県南国市 |
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県道14号をしばらく西に走っていきます。
トラックも多く、高知市街地を避ける車もいるんでしょうね。
流れに乗って進み、浜改田の交差点を左折。
集落に入ると道は急に狭くなりました。
すれ違いも不可能なほど狭い区間を抜けrと、県道14号の旧道に。
古めかしいコスモ石油のガソリンスタンドの向かいに局。
駐車スペースがなかったので、隣の空き地に車を置いて訪問しました。
小さな集落だけなら、こんなところに給油所はないはずです。
この細道が、主要地方道の現道であることの証ですね。
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11 |
10:33 |
南国里改田郵便局 |
なんこくさとかいだ |
高知県南国市 |
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県道14号のバイパスに戻りました。
そのまま県道を横断し、田畑の中を北上。
小学校付近でクランクして、道なりに進むと局。
昔からの集落の中といった雰囲気です。
こちらは道幅は安定していて、走りやすい道でした。
付近には大きな工場もあって、局としての需要はありそうです。
局舎の入口が少し変わっていました。
道路に面しておらず、ちょっと入り組んだ構造です。
浜と里のアルカイダ地区の訪問を終え、次に向かいます。
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12 |
10:42 |
稲生郵便局 |
いなぶ |
高知県南国市 |
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県道32号土居五台山線に入ります。
五台山は高知市内の地名ですね。
土居ってのは、いったいどこを指しているんだろう。
気になって地図を辿るも、見つけられませんでした。
狭い区間に入り、稲生の集落に入ると局はありました。
山と川に挟まれた集落ですが、住宅密集地でもあります。
この県道沿いにはお店も多く、古くから栄えてきたんでしょうね。
旅の初日に三重県で「鈴鹿稲生郵便局」を訪問しています。
読み方は三重が「いのう」、こちらは「いなぶ」です。
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13 |
10:50 |
南国十市郵便局 |
なんこくとおち |
高知県南国市 |
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先ほど見かけたトンネルの道に入ります。
わりと坂道が急で、後ろの大型トラックは大変そう。
県道14号にぶつかり右折します。
しばらく進んでいくと右手に局はありました。
信号交差点に面しているので、駐車場への出入りが少し面倒です。
十市、と書いて「とおち」。
読めそうで読めない地名ですね。
長い歴史の中で「とおいち」の「い」が落ちたのでしょうか。
こういうのって、連声じゃないし、音便なのかな。
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14 |
11:03 |
三里郵便局 |
みさと |
高知県高知市 |
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県道14号をそのまま西に進みます。
交通量の多い道で、海沿いを東西に走る動脈です。
トンネルを抜けてしばらく行くと高知市に入りました。
やっと高知市に足を踏み入れた、というのが印象。
県道35号を北上していくと、あれ?右手に局。
予定では、十津簡易局が先でした。
ただ、行程上、三里局の方が先に現れました。
こちらはもともと集配局だったのでしょうか。
大きな局舎と集配スペースも転用したのか、広い駐車場です。
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15 |
11:06 |
十津簡易郵便局 |
とうづ |
高知県高知市 |
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そのまま県道35号を北上していきます。
高知市街地と海沿いを結ぶ主要地方道。
それなりに交通量の多い道であります。
走っていくと、右手に局はありました。
美容院と隣り合っていて、駐車場もシェアしています。
簡易局なのでそれなりの広さの窓口。
しかし、なんだろう、とにかくカビ臭いというのが印象。
いや、悪口が書きたいのではなく、健康上、問題はないのか。
局員さんの健康が心配になるレベルの苦しさでした。
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16 |
11:16 |
種崎簡易郵便局 |
たねざき |
高知県高知市 |
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三里郵便局まで戻って来て、県道278号に。
半島というのか、海に突き出した集落です。
集落というよりは、高知市街地の南端でしょうか。
浦戸湾に突き出した市街地です。
そんな住宅街を進んでいくと局はありました。
この先に進むと、湾を横断する渡船があるようです。
ちょっとそういうの憧れるな、と思いますね。
局では貯金を済ませて来た道を戻ります。
来るまでの行き来はちょっと不便ですね。
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17 |
11:28 |
高知桂浜郵便局 |
こうちかつらはま |
高知県高知市 |
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というのも、高度を一気に上げて湾を渡るためです。
高知市街地への船の出入りを妨げないためでしょう。
こんなに高度必要?というほど上り詰めて、浦戸大橋。
車で走る分にはめちゃめちゃテンションの上がる道です。
ここ、通勤で毎日通るなら、ストレスもぶっ飛ぶかな。
そんなわけのない令和のストレス社会を生きる僕たちに乾杯。
桂浜を横目に(見えないけど)進み、局に出ました。
坂本龍馬のいるはずの桂浜ですが、そういえば行かなかったな…。
旅には「次回行ってみよう」という余白が大事です。
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18 |
11:39 |
高知南郵便局 |
こうちみなみ |
高知県高知市 |
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そう考えると、「次回は桂浜に」という目標ができました。
そうでなくても、高知は好きすぎるので、また来ますけど。
さて、県道34号などを経由して進みます。
海沿いから少し離れて進むと高知南局に到着。
どう見てもかつては集配局だったんだろうという局舎。
いや、局名から考えても集配普通局だったんだろうか。
局の周辺は、昔からの市街地という雰囲気でした。
バスの営業所があったり、病院や銀行があったり。
地方都市の中心地、といった風情のある地区でした。
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19 |
11:46 |
高知瀬戸西町郵便局 |
こうちせとにしまち |
高知県高知市 |
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高知市街地の南側を訪問していきます。
高知市街地が山で隔てられているようなので、その南。
何本かのトンネルで南北が繋がっています。
高知南局から北上し、数分で瀬戸西町局に到着。
県道のわき道に面して駐車場がありました。
けっこうな台数分が確保されていました。
局の周辺はニュータウンのようになっています。
これだけ住宅地が広がっていれば、需要もあるでしょうね。
そんなニュータウンの局を拾っていきます。
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20 |
11:55 |
高知横浜郵便局 |
こうちよこはま |
高知県高知市 |
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県道34号を北上し、ローソンを左折します。
そういえば、昔、「ローソンはなんて呼んでる?」って話題に。
セブンイレブンはセレブ、サークルKはクルケー。
じゃあ、ローソンは?
いや、ローソンって呼んでたな。
そんなことを思いながら坂を上ると局。
局内には職場見学のお礼なんかが貼られていました。
地域密着な感じがいいですよね。
郵便局のいいところって、こういう距離感ですよね。
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21 |
12:08 |
戸原簡易郵便局 |
とばら |
高知県高知市 |
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職場体験のお願いをすることがったんですが。
郵便局や農協はわりとオッケーしてくれます。
でも銀行は絶対NGですね。
当然っちゃ当然なんだけど、これが距離感の違いかなって。
県道14号がやたらどこに行っても通っている気がしますが、南下。
海沿いの道に出て、国交省の施設のあたりから集落へ。
局は…多分この辺なんだけど。
迷い込めそうな狭い路地を歩いていくと局はありました。
いや、こんなところにこんな局。ずるいよ。
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22 |
12:15 |
諸木郵便局 |
もろぎ |
高知県高知市 |
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絵になりそうな戸原簡易局を後にします。
これでも高知市なんだもんな。
いや、県庁所在地にもいろんな表情があること。
それくらい知ってますよ、これくらい旅してたら。
さて、海沿いを離れて春野方面に向かいます。
2008年までは春野町だったエリア。
それなら、こんな長閑な景色も納得できますね。
田畑の目立つ集落の中に局はありました。
風景印の設置もなく、貯金のみですぐに用事が済みます。
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23 |
12:22 |
西分郵便局 |
にしぶん |
高知県高知市 |
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県道278号を西に進んでいきます。
お、この道、さっき種崎で海の向こうでした。
なるほど、渡船の航路で繋がっているんですね。
しばらく行くと、局はありました。
水路に面していて、なんだか不思議な集落です。
駅前でもないのに、この雰囲気の集落が何でこんなところにあるの。
そう、このあたりが旧春野町の中心地にあたるんですね。
国道56号沿いの春野局は街の郊外なんですね。
そして、春野局の訪問は、13年半前の2008年2月のことです。
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24 |
12:31 |
仁西郵便局 |
にさい |
高知県高知市 |
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13年前のあの日、私は足摺岬を目指しました。
1日で高知市から宿毛市へ移動。
おいおい地図読めなかったのか、少年よ。
いまだったら絶対にそんな長距離移動しませんよ。
そんなことを思いながら南下してトンネルをくぐります。
こんな道にも自転車がいるのが四国です。
県道37号に入ると狭くなり、集落を進むと局はありました。
ビニールハウスばかりが目に入る、静かな集落の局です。
所在地は「仁ノ」というんですね。その西なのか。
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県道23号に出て、仁淀川を渡ります。
この橋が仁淀川河口大橋なんですね。
見渡す限りのエメラルドグリーン。
仁淀ブルーとは違うんだろうけど、とにかく、青い。
視界の、半分、青い。
ああ、幸せな景色だな、と思える素敵な橋です。また渡りたい。
県道282号に出て北上すると局はありました。
海に近いこの立地、なんだか地図を見ても静岡の新居に似ています。
この局は土佐市に位置しているんですね。
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26 |
12:47 |
東中町簡易郵便局 |
ひがしなかまち |
高知県土佐市 |
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県道23号に戻って西に進んでいきます。
いや、海沿いの景色がもう最高です。
都会じゃちょっと目立つ黄色い愛車。
いや、おれの車も、この景色には似合うよーーーーー!
岬を回り込み、集落の中に入ると局。
いや、この局もまた味がありますね。
キレッキレの日本酒の酒蔵をイメージしてしまいます。
うん、頭の中にはっきりと酔鯨を思い浮かべています。
日本酒銘柄を好きな順に5つ挙げるなら、酔鯨、入りますね。
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悔しいくらいに気持ちよく酔うのが、酔鯨。
名前もずるいんですよね。
寒い地方や米どころの日本酒がうまいのは当然。
でもここ高知。圧倒的にビールや、焼酎地帯に近い高知。
でもここで、酔鯨を飲みながら魚喰ったらうまいんよ。
はあ、そんなことを思いながら県道の裏道を進むと局。
元々は集配局だったんだろうな、という広めの局舎。
向かいには、県道に面したコンビニエンスストア。
普段の夏は、きっと賑やかな場所なんだろうな。
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28 |
13:06 |
井尻簡易郵便局 |
いのしり |
高知県土佐市 |
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よさこいもない。海水浴もない。
そんな高知の、きらっきらの海沿い。
男一人のドライブにはもったいないと思うよ。
それでも、今年は一人で静かに過ごすのがお約束。
だから宇佐大橋を渡るこの高揚感も、ああ、伝える人がいない。
瀬戸を渡ると井尻の集落です。
海が、空が、とにかく青い。
ああ、こんな景色を身近に感じられる簡易局があるんや。
もう、時間よ止まれ。いや、止まっちゃ困るけどさ。
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こんな夏。もったいないよ。二度とない夏なのに。
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29 |
13:21 |
深浦簡易郵便局 |
ふかうら |
高知県須崎市 |
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本土の県道23号に戻り、海沿いを西へ。
ずっと左手に広がる海。
いくら眺めていても飽きませんね。
しばらく行くと小さな漁港のある集落に。
局は右手にありました。
隣の集会所の駐車場を借りて訪問します。
「運転していると右腕だけ焼ける」という話になりました。
この天気、そして高知のこの気候はよく焼けます。
「アームカバーがないと大変」、ってわかるなあ。
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30 |
13:37 |
浦ノ内郵便局 |
うらのうち |
高知県須崎市 |
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さらに県道を西に進んでいきます。
高知市街地から離れたので、ずいぶん静かになりました。
どんどん田舎に向かっているのがわかります。
このあたりは須崎市でも東のはずれ。
海と山に囲まれた静かな集落が続きます。
漁港があり、ガソリンスタンドのところで右折。
付近の集落よりもちょっと大きめの集落だと思います。
局舎も大きめで、こちらは元々は集配局のようです。
この付近で、井尻から続く半島の県道が合流します。
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31 |
13:52 |
須崎野見郵便局 |
すさきのみ |
高知県須崎市 |
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横浪黒潮ラインという道なんだそうな。
絶対景色がいいんだろうな。
そんなことを思いながら走っていました。
県道23号は山越え区間になり、トンネルを抜けます。
県道284号に入り、長いトンネルを抜けると海沿いの集落。
わりとまとまった集落で、海沿いにも活気があります。
集落の中ほど、防潮堤の裏手に隠れるように局はありました。
この立地は目立たないな、と思いました。
台風時の高潮なんかでも、必要な対策なんでしょうね。
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32 |
14:00 |
押岡簡易郵便局 |
おしおか |
高知県須崎市 |
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来た道を戻って北に進みます。
県道23号を押岡川に沿って西に進みます。
川の向こうには住友大阪セメントの高知工場。
その工場の入口付近に局はありました。
周辺は民家もありますが、工場の人の利用もありそうです。
事務的なことでは、郵便局は大活躍ですもんね。
この局を出たあたりから、須崎市街地に入ります。
須崎市中心部の局は概ね訪問済みです。
しかし、この13年半の間に移転改称や再開局がありました。
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33 |
14:11 |
須崎駅内郵便局 |
すさきえきない |
高知県須崎市 |
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13年半の月日というのは、馬鹿にできませんね。
当時は学生だったわけで、こんな日が来るなんて予想もせず。
須崎駅前局を名乗っていた郵便局も駅内に移転。
局名も「須崎駅内郵便局」になりました。
駅ビルとかではなく、駅本体に郵便局がある。
なんだか不思議な感じですが、これはこれで便利。
駐車場もきちんと確保できるのが地方の駅のよいところです。
ターミナル駅なんかでは無理でしょうしね。
駅の近辺は昔ながらの雰囲気が漂っていました。
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34 |
14:26 |
安和簡易郵便局 |
あわ |
高知県須崎市 |
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須崎市街地を抜けて国道56号に入ります。
室戸岬側は55号だったので、なんだか不思議な感じ。
いつの間にか国道が56号になっていた!
と、そんな印象を抱いてしまいました。
高知自動車道に多くの車が流れ、そのまま現道を直進。
トンネルをいくつか抜けて安和駅のある集落に。
国道沿いに局はありました。
この局は民営化前後に一時閉鎖をしており、13年前は閉鎖中。
今回訪問できたことで、未訪問局の孤立が防げました。
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35 |
14:38 |
須崎新荘郵便局 |
すさきしんじょう |
高知県須崎市 |
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これ以上南下すると帰れなくなりそうです。
前回2008年訪問時の既訪問局が続きます。
ところどころ訪問できていない局もあるけれど…。
須崎西ICまで戻り、国道197号に入ります。
新荘川沿いを西に進んでいく道です。
トンネルを抜けてしばらく進むと、局は右手にありました。
市街地からは離れていて、集落という感じでもありません。
ゆるキャラ、二ホンカワウソのしんじょう君の故郷ですね。
二ホンカワウソの最後の目撃は、1974年です。
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36 |
14:45 |
上分簡易郵便局 |
かみぶん |
高知県須崎市 |
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ニホンカワウソが絶滅種だとは知りませんでした。
見たことはないけれど、いるもんだと思っていた。
そう考えると、いま身近にいる生物も、大事にしないとね。
国道197号をそのまま北上していきます。
標識には「檮原」の文字があります。
いや、とても書けそうにないな。
しばらく行くと、国道沿いに局はありました。
小さな簡易局で、周囲もひっそりとした集落。
隣には農協もあったようですが、気付きませんでした。
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37 |
14:57 |
葉山郵便局 |
はやま |
高知県高岡郡津野町 |
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国道197号を檮原方面に進んでいきます。
檮原町もとても気になっています。
次回訪問時にはぜひ立ち寄りたいですね。
津野町に入り、葉山の集落に出ました。
スーパー、ドラッグストアやコンビニもあって、賑やかです。
そんなセブンイレブンの向かいに局。
国道に面している集配局です。
お客さんが何人かいて、待ち時間がありました。
葉山といわれると、なんだか湘南の海のようです。
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38 |
15:11 |
葉山西郵便局 |
はやまにし |
高知県高岡郡津野町 |
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葉山って、確かに字面は山の景色ですね。
湘南の海よりも山と清流の方が似合う気がします。
道なりに新荘川に沿って進みます。
津野町役場を過ぎ、しばらく進んで右手の集落へ。
集落内の細い道を進んでいくと局はありました。
もうちょっとまとまった集落があった気もしますが。
郵便局の出店というか配置は、時々不思議ですね。
静かな集落で、貯金もすぐにしてもらえました。
残り時間を考えつつ、いけそうな局を探します。
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39 |
15:25 |
船戸郵便局 |
ふなと |
高知県高岡郡津野町 |
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この辺りまで来ると、全く無計画です。
安芸を出発して、ここまで来られると思っていませんでした。
そうなると、行く局行く局で調べるしかありません。
国道は少しずつ高度を上げ、布施ヶ坂峠を越えます。
道の駅を横目に進み、トンネルを抜けた先に局。
局の隣を流れるのは、あの四万十川。
ここから北に向かうと四万十川の源流があるそう。
一時期は清流として四万十川がよく挙げられましたよね。
いまは同じ高知県の仁淀川が有名になっています。
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40 |
15:39 |
寺野簡易郵便局 |
てらの |
高知県高岡郡中土佐町 |
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県道19号に入って南下していきます。
この区間はよく整備されていて、立派なトンネルが続きます。
途中で道が狭くなり、四万十川沿いをのんびり走ります。
上流のこの辺りでは、四万十川もまさに清流ですね。
途中で集落へと入ると局はありました。
かつては学校だったのかな、という雰囲気の建物も近くにあります。
集落から学校はなくなっても、郵便局が残る。
かつては郵便局と小学校の数が同じくらい、と言われていた気がします。
令和の現在では、どちらが多いのでしょうか。
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41 |
15:52 |
大野見郵便局 |
おおのみ |
高知県高岡郡中土佐町 |
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郵便局は民営化以降も局数を維持しています。
それに対し、小学校はかなりの勢いで数を減らしています。
少子化もそうですが、道路整備での統廃合も背景にあるでしょう。
スクールバスで町の中心部の学校に通う。
そんなことも地方では当たり前になっていますね。
県道をしばらく南下していき、県道319号にぶつかります。
左折して坂を上ると局はありました。
大きめの集落で、小中学校に役場の支所もあります。
2006年までは大野見村という自治体だったんですね。
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42 |
15:59 |
竹原簡易郵便局 |
たけはら |
高知県高岡郡中土佐町 |
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大野見村は全く知りませんでした。
中土佐町自体の成り立ちも、意外でした。
平成の大合併以前から中土佐町は存在していたんですね。
さて、ナビ通りに県道から町道に入ります。
四万十川に沿って蛇行する県道よりも走りやすいのでしょうか。
トンネルを抜けて、また県道に戻りました。
四万十川の支流、竹原川の橋を渡った先、右折すると局。
こちらは小さな簡易局で、とても目立たない立地です。
貯金を終えたところで16時を迎えました。
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須崎東IC~高知IC 34.2キロ・普通車1,090円
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思いのほか遠くまで来てしまった、というのが実感で、今日の宿のある南国市までどうやって戻ろうか、と思案。
ここは高速道路を利用して高知市まで戻るのが、体力的にも気力的にも最善だろうと判断して、高知道を利用しました。
ナビでは高知ICで降ろされましたが、高知東部自動車道でなんこく南ICまで行けば、もっと時間短縮になったのに、と思いました。
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