No.579:四国一周・7日目
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2021.08.04(水) 晴れ 42 安芸穴内局 竹原簡易局
 ルート決定に悩んだのが7日目でした。山奥の行き止まり局をスタートにするにしても、どのように1日の訪問を組み立てていくか。
 まずは昨日の残りとして、安芸穴内局がスタートなのは決定。ここから高知市街地へ出るか、山間部に向かうか。
 あれこれ悩んだ結果、移動距離は長くなるものの、高知県内海沿いを東から西へと移動する行程。これは吉と出るか凶と出るか。

   
朝の時間に余裕があったので、安芸駅を見学しに行きました。
1 09:05 安芸穴内郵便局 あきあなない 高知県安芸市

 国道55号を高知方面に向かいます。
 いよいよ標識の高知までの距離も短くなりました。
 海岸線に沿って東から西へと走ります。
 このあたりは交通量も多く、車が途切れません。
 右手にごめん・なはり線の穴内駅があり、その先に局。
 9時の開局まで数分というタイミングで到着しました。
 貯金と風景印押印はスムーズにいきました。
 局を出ていざ次の局へと出発。
 しかし車が全然途切れず、なかなか出発できませんでした。

 
9日に撮影した、ごめん・なはり線の列車。車窓もきっときれいだろうな。
2 09:17 安芸赤野郵便局 あきあかの 高知県安芸市

 集落を抜け、徐々に国道は高度を上げます。
 高い場所に展望台がありました。
 ここは週末にかけて何度か通りました。
 展望台から見下ろす海岸線と列車は絵になりますね。
 集落に下りると、赤野川を渡りました。
 国道と並んで1974年廃止の土佐電安芸線跡の鉄橋。
 サイクリングロードに転用されましたが、道路工事で通行止め。
 この鉄橋も撤去されてしまうかもしれません。
 国道旧道と思われる集落内に進むと局はありました。

3 09:27 芸西郵便局 げいせい 高知県安芸郡芸西村

 安芸市内の局はひとまず完訪になりました。
 安芸畑山簡易局は既に廃止になっていますし。
 廃止の経緯を知り、なんだか残念な気分になりました。
 地域の大切なインフラが、そういう形で消えていくとは…。
 ラジオからは桑田佳祐の新EP「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat.梅干し」から1曲。
 お腹空いたと思っていたら左手に「和食駅」。
 どうした、JA全農プレゼンツの番組じゃないぞ…。
 そんな和食交差点を右折すると局はありました。
 村ではありますが、活気のある局の近辺でした。

4 09:35 長谷寄簡易郵便局 はせより 高知県安芸郡芸西村

 国道55号をそのまま西に進みます。
 小川を渡って左手に延びる集落の道へ。
 ごめん・なはり線の西分駅を横目に進むと局。
 かつては安芸線の長谷寄駅という駅もあったようですね。
 同時に西分駅もあったようなので、位置関係は不明です。
 この局の訪問で芸西村の2局は完訪です。
 ちゃんと村で存続しているところが素敵ですよね。
 安芸郡は合併をしないで自治体存続の道を歩みました。
 そう考えると、平成の大合併、しなくても生き残れた自治体も多いのでは。

5 09:47 夜須郵便局 やす 高知県香南市

 この先はひとまず国道55号に出ます。
 ここで高知東部自動車道芸西西ICに出ました。
 迷った末、高知東部自動車道を走ることに。
 トンネルをくぐると香南やすICに出ます。
 夜須川に沿って南下し、夜須の市街地に入ると局。
 こちらは集配局で、2006年まであった夜須町の中心局です。
 お客さんはもう1人しかいませんでした。
 貯金と風景印押印はすぐにしてもらえました。
 夜須駅は海側にあり、市街地にも近い場所で便利です。

6 09:58 赤岡郵便局 あかおか 高知県香南市

 阿佐線の駅って、わりと市街地に近いですよね。
 新規開業の路線でこれだけ市街地に駅を設置できたのはすごい。
 というのは、旧安芸線の土地を活用しているせいでもあるでしょう。
 着工から開業まで数十年かかっているわけですしね。
 国道55号を進み、香我美駅付近を通過。
 旧香我美町エリアに局はなく、旧赤岡町域に入りました。
 大きく右にカーブして赤岡の市街地に局はありました。
 旧香我美町の中心地はもっと内陸にあるんですね。
 元集配局の雰囲気が色濃い、大きめの局舎でした。

7 10:05 吉川郵便局 よしかわ 高知県香南市

 橋を渡ってすぐに、県道14号に入りました。
 そのまましばらく西に向かっていきます。
 ごめん・なはり線の線路をくぐるところに駅の案内。
 ただ、よしかわ駅はここからだいぶ北にあります。
 旧吉川村のエリアに入り、しばらく進むと香南市吉川庁舎。
 わき道に入ると局はありました。
 不思議な立地ですが、旧村の中心地ではあります。
 局を回り込んだ裏手に駐車場がありました。
 吉川村時代も、自治体としては小規模だったのでしょう。

 
物部川を渡ると、ちょうど飛行機が飛んでいきました。海沿いでは津波避難タワーをよく見かけました。
8 10:13 久枝簡易郵便局 ひさえだ 高知県南国市

 県道14号をしばらく西に進んでいきます。
 物部川河口付近に出て、橋を渡ります。
 橋を渡りきると、高知龍馬空港の敷地にぶつかります。
 信号待ちをしていると、ちょうど飛行機が飛んでいきました。
 10:05初の羽田便でしょうか。
 トリム広場なる公園あたりから集落に入ります。
 津波避難タワーの真向かいに局はありました。
 高知県でも南海地震への備えが着々と進んでいるんですね。
 東日本大震災以降、その流れはより加速しています。

9 10:20 南国前浜郵便局 なんこくまえはま 高知県南国市

 集落から県道14号に抜けました。
 夏のこの時間ののんびりした雰囲気、いいですよね。
 子供が遊びに出る時間なので、運転には注意します。
 さて、県道14号に出て西に進みます。
 海側を東西に抜ける県道なので、交通量は多めです。
 県道31号の交差点を左折すると局はりました。
 向かいはコンビニなので、便利な立地だと思いました。
 局名に南国、と付いていると、南の島に来たような気分です。
 高知県が何で南国なんだろう、と昔は思っていました。

10 10:25 浜改田簡易郵便局 はまかいだ 高知県南国市

 県道14号をしばらく西に走っていきます。
 トラックも多く、高知市街地を避ける車もいるんでしょうね。
 流れに乗って進み、浜改田の交差点を左折。
 集落に入ると道は急に狭くなりました。
 すれ違いも不可能なほど狭い区間を抜けrと、県道14号の旧道に。
 古めかしいコスモ石油のガソリンスタンドの向かいに局。
 駐車スペースがなかったので、隣の空き地に車を置いて訪問しました。
 小さな集落だけなら、こんなところに給油所はないはずです。
 この細道が、主要地方道の現道であることの証ですね。

11 10:33 南国里改田郵便局 なんこくさとかいだ 高知県南国市

 県道14号のバイパスに戻りました。
 そのまま県道を横断し、田畑の中を北上。
 小学校付近でクランクして、道なりに進むと局。
 昔からの集落の中といった雰囲気です。
 こちらは道幅は安定していて、走りやすい道でした。
 付近には大きな工場もあって、局としての需要はありそうです。
 局舎の入口が少し変わっていました。
 道路に面しておらず、ちょっと入り組んだ構造です。
 浜と里のアルカイダ地区の訪問を終え、次に向かいます。

12 10:42 稲生郵便局 いなぶ 高知県南国市

 県道32号土居五台山線に入ります。
 五台山は高知市内の地名ですね。
 土居ってのは、いったいどこを指しているんだろう。
 気になって地図を辿るも、見つけられませんでした。
 狭い区間に入り、稲生の集落に入ると局はありました。
 山と川に挟まれた集落ですが、住宅密集地でもあります。
 この県道沿いにはお店も多く、古くから栄えてきたんでしょうね。
 旅の初日に三重県で「鈴鹿稲生郵便局」を訪問しています。
 読み方は三重が「いのう」、こちらは「いなぶ」です。

13 10:50 南国十市郵便局 なんこくとおち 高知県南国市

 先ほど見かけたトンネルの道に入ります。
 わりと坂道が急で、後ろの大型トラックは大変そう。
 県道14号にぶつかり右折します。
 しばらく進んでいくと右手に局はありました。
 信号交差点に面しているので、駐車場への出入りが少し面倒です。
 十市、と書いて「とおち」。
 読めそうで読めない地名ですね。
 長い歴史の中で「とおいち」の「い」が落ちたのでしょうか。
 こういうのって、連声じゃないし、音便なのかな。

14 11:03 三里郵便局 みさと 高知県高知市

 県道14号をそのまま西に進みます。
 交通量の多い道で、海沿いを東西に走る動脈です。
 トンネルを抜けてしばらく行くと高知市に入りました。
 やっと高知市に足を踏み入れた、というのが印象。
 県道35号を北上していくと、あれ?右手に局。
 予定では、十津簡易局が先でした。
 ただ、行程上、三里局の方が先に現れました。
 こちらはもともと集配局だったのでしょうか。
 大きな局舎と集配スペースも転用したのか、広い駐車場です。

15 11:06 十津簡易郵便局 とうづ 高知県高知市

 そのまま県道35号を北上していきます。
 高知市街地と海沿いを結ぶ主要地方道。
 それなりに交通量の多い道であります。
 走っていくと、右手に局はありました。
 美容院と隣り合っていて、駐車場もシェアしています。
 簡易局なのでそれなりの広さの窓口。
 しかし、なんだろう、とにかくカビ臭いというのが印象。
 いや、悪口が書きたいのではなく、健康上、問題はないのか。
 局員さんの健康が心配になるレベルの苦しさでした。

16 11:16 種崎簡易郵便局 たねざき 高知県高知市

 三里郵便局まで戻って来て、県道278号に。
 半島というのか、海に突き出した集落です。
 集落というよりは、高知市街地の南端でしょうか。
 浦戸湾に突き出した市街地です。
 そんな住宅街を進んでいくと局はありました。
 この先に進むと、湾を横断する渡船があるようです。
 ちょっとそういうの憧れるな、と思いますね。
 局では貯金を済ませて来た道を戻ります。
 来るまでの行き来はちょっと不便ですね。

17 11:28 高知桂浜郵便局 こうちかつらはま 高知県高知市

 というのも、高度を一気に上げて湾を渡るためです。
 高知市街地への船の出入りを妨げないためでしょう。
 こんなに高度必要?というほど上り詰めて、浦戸大橋。
 車で走る分にはめちゃめちゃテンションの上がる道です。
 ここ、通勤で毎日通るなら、ストレスもぶっ飛ぶかな。
 そんなわけのない令和のストレス社会を生きる僕たちに乾杯。
 桂浜を横目に(見えないけど)進み、局に出ました。
 坂本龍馬のいるはずの桂浜ですが、そういえば行かなかったな…。
 旅には「次回行ってみよう」という余白が大事です。

18 11:39 高知南郵便局 こうちみなみ 高知県高知市

 そう考えると、「次回は桂浜に」という目標ができました。
 そうでなくても、高知は好きすぎるので、また来ますけど。
 さて、県道34号などを経由して進みます。
 海沿いから少し離れて進むと高知南局に到着。
 どう見てもかつては集配局だったんだろうという局舎。
 いや、局名から考えても集配普通局だったんだろうか。
 局の周辺は、昔からの市街地という雰囲気でした。
 バスの営業所があったり、病院や銀行があったり。
 地方都市の中心地、といった風情のある地区でした。

19 11:46 高知瀬戸西町郵便局 こうちせとにしまち 高知県高知市

 高知市街地の南側を訪問していきます。
 高知市街地が山で隔てられているようなので、その南。
 何本かのトンネルで南北が繋がっています。
 高知南局から北上し、数分で瀬戸西町局に到着。
 県道のわき道に面して駐車場がありました。
 けっこうな台数分が確保されていました。
 局の周辺はニュータウンのようになっています。
 これだけ住宅地が広がっていれば、需要もあるでしょうね。
 そんなニュータウンの局を拾っていきます。

20 11:55 高知横浜郵便局 こうちよこはま 高知県高知市

 県道34号を北上し、ローソンを左折します。
 そういえば、昔、「ローソンはなんて呼んでる?」って話題に。
 セブンイレブンはセレブ、サークルKはクルケー。
 じゃあ、ローソンは?
 いや、ローソンって呼んでたな。
 そんなことを思いながら坂を上ると局。
 局内には職場見学のお礼なんかが貼られていました。
 地域密着な感じがいいですよね。
 郵便局のいいところって、こういう距離感ですよね。

21 12:08 戸原簡易郵便局 とばら 高知県高知市

 職場体験のお願いをすることがったんですが。
 郵便局や農協はわりとオッケーしてくれます。
 でも銀行は絶対NGですね。
 当然っちゃ当然なんだけど、これが距離感の違いかなって。
 県道14号がやたらどこに行っても通っている気がしますが、南下。
 海沿いの道に出て、国交省の施設のあたりから集落へ。
 局は…多分この辺なんだけど。
 迷い込めそうな狭い路地を歩いていくと局はありました。
 いや、こんなところにこんな局。ずるいよ。

22 12:15 諸木郵便局 もろぎ 高知県高知市

 絵になりそうな戸原簡易局を後にします。
 これでも高知市なんだもんな。
 いや、県庁所在地にもいろんな表情があること。
 それくらい知ってますよ、これくらい旅してたら。
 さて、海沿いを離れて春野方面に向かいます。
 2008年までは春野町だったエリア。
 それなら、こんな長閑な景色も納得できますね。
 田畑の目立つ集落の中に局はありました。
 風景印の設置もなく、貯金のみですぐに用事が済みます。

23 12:22 西分郵便局 にしぶん 高知県高知市

 県道278号を西に進んでいきます。
 お、この道、さっき種崎で海の向こうでした。
 なるほど、渡船の航路で繋がっているんですね。
 しばらく行くと、局はありました。
 水路に面していて、なんだか不思議な集落です。
 駅前でもないのに、この雰囲気の集落が何でこんなところにあるの。
 そう、このあたりが旧春野町の中心地にあたるんですね。
 国道56号沿いの春野局は街の郊外なんですね。
 そして、春野局の訪問は、13年半前の2008年2月のことです。

24 12:31 仁西郵便局 にさい 高知県高知市

 13年前のあの日、私は足摺岬を目指しました。
 1日で高知市から宿毛市へ移動。
 おいおい地図読めなかったのか、少年よ。
 いまだったら絶対にそんな長距離移動しませんよ。
 そんなことを思いながら南下してトンネルをくぐります。
 こんな道にも自転車がいるのが四国です。
 県道37号に入ると狭くなり、集落を進むと局はありました。
 ビニールハウスばかりが目に入る、静かな集落の局です。
 所在地は「仁ノ」というんですね。その西なのか。

25 12:40 新居郵便局 にい 高知県土佐市

 県道23号に出て、仁淀川を渡ります。
 この橋が仁淀川河口大橋なんですね。
 見渡す限りのエメラルドグリーン。
 仁淀ブルーとは違うんだろうけど、とにかく、青い。
 視界の、半分、青い。
 ああ、幸せな景色だな、と思える素敵な橋です。また渡りたい。
 県道282号に出て北上すると局はありました。
 海に近いこの立地、なんだか地図を見ても静岡の新居に似ています。
 この局は土佐市に位置しているんですね。

26 12:47 東中町簡易郵便局 ひがしなかまち 高知県土佐市

 県道23号に戻って西に進んでいきます。
 いや、海沿いの景色がもう最高です。
 都会じゃちょっと目立つ黄色い愛車。
 いや、おれの車も、この景色には似合うよーーーーー!
 岬を回り込み、集落の中に入ると局。
 いや、この局もまた味がありますね。
 キレッキレの日本酒の酒蔵をイメージしてしまいます。
 うん、頭の中にはっきりと酔鯨を思い浮かべています。
 日本酒銘柄を好きな順に5つ挙げるなら、酔鯨、入りますね。

27 13:00 宇佐郵便局 うさ 高知県土佐市

 悔しいくらいに気持ちよく酔うのが、酔鯨。
 名前もずるいんですよね。
 寒い地方や米どころの日本酒がうまいのは当然。
 でもここ高知。圧倒的にビールや、焼酎地帯に近い高知。
 でもここで、酔鯨を飲みながら魚喰ったらうまいんよ。
 はあ、そんなことを思いながら県道の裏道を進むと局。
 元々は集配局だったんだろうな、という広めの局舎。
 向かいには、県道に面したコンビニエンスストア。
 普段の夏は、きっと賑やかな場所なんだろうな。

28 13:06 井尻簡易郵便局 いのしり 高知県土佐市

 よさこいもない。海水浴もない。
 そんな高知の、きらっきらの海沿い。
 男一人のドライブにはもったいないと思うよ。
 それでも、今年は一人で静かに過ごすのがお約束。
 だから宇佐大橋を渡るこの高揚感も、ああ、伝える人がいない。
 瀬戸を渡ると井尻の集落です。
 海が、空が、とにかく青い。
 ああ、こんな景色を身近に感じられる簡易局があるんや。
 もう、時間よ止まれ。いや、止まっちゃ困るけどさ。

 
こんな夏。もったいないよ。二度とない夏なのに。
29 13:21 深浦簡易郵便局 ふかうら 高知県須崎市

 本土の県道23号に戻り、海沿いを西へ。
 ずっと左手に広がる海。
 いくら眺めていても飽きませんね。
 しばらく行くと小さな漁港のある集落に。
 局は右手にありました。
 隣の集会所の駐車場を借りて訪問します。
 「運転していると右腕だけ焼ける」という話になりました。
 この天気、そして高知のこの気候はよく焼けます。
 「アームカバーがないと大変」、ってわかるなあ。

30 13:37 浦ノ内郵便局 うらのうち 高知県須崎市

 さらに県道を西に進んでいきます。
 高知市街地から離れたので、ずいぶん静かになりました。
 どんどん田舎に向かっているのがわかります。
 このあたりは須崎市でも東のはずれ。
 海と山に囲まれた静かな集落が続きます。
 漁港があり、ガソリンスタンドのところで右折。
 付近の集落よりもちょっと大きめの集落だと思います。
 局舎も大きめで、こちらは元々は集配局のようです。
 この付近で、井尻から続く半島の県道が合流します。

31 13:52 須崎野見郵便局 すさきのみ 高知県須崎市

 横浪黒潮ラインという道なんだそうな。
 絶対景色がいいんだろうな。
 そんなことを思いながら走っていました。
 県道23号は山越え区間になり、トンネルを抜けます。
 県道284号に入り、長いトンネルを抜けると海沿いの集落。
 わりとまとまった集落で、海沿いにも活気があります。
 集落の中ほど、防潮堤の裏手に隠れるように局はありました。
 この立地は目立たないな、と思いました。
 台風時の高潮なんかでも、必要な対策なんでしょうね。

32 14:00 押岡簡易郵便局 おしおか 高知県須崎市

 来た道を戻って北に進みます。
 県道23号を押岡川に沿って西に進みます。
 川の向こうには住友大阪セメントの高知工場。
 その工場の入口付近に局はありました。
 周辺は民家もありますが、工場の人の利用もありそうです。
 事務的なことでは、郵便局は大活躍ですもんね。
 この局を出たあたりから、須崎市街地に入ります。
 須崎市中心部の局は概ね訪問済みです。
 しかし、この13年半の間に移転改称や再開局がありました。

33 14:11 須崎駅内郵便局 すさきえきない 高知県須崎市

 13年半の月日というのは、馬鹿にできませんね。
 当時は学生だったわけで、こんな日が来るなんて予想もせず。
 須崎駅前局を名乗っていた郵便局も駅内に移転。
 局名も「須崎駅内郵便局」になりました。
 駅ビルとかではなく、駅本体に郵便局がある。
 なんだか不思議な感じですが、これはこれで便利。
 駐車場もきちんと確保できるのが地方の駅のよいところです。
 ターミナル駅なんかでは無理でしょうしね。
 駅の近辺は昔ながらの雰囲気が漂っていました。

34 14:26 安和簡易郵便局 あわ 高知県須崎市

 須崎市街地を抜けて国道56号に入ります。
 室戸岬側は55号だったので、なんだか不思議な感じ。
 いつの間にか国道が56号になっていた!
 と、そんな印象を抱いてしまいました。
 高知自動車道に多くの車が流れ、そのまま現道を直進。
 トンネルをいくつか抜けて安和駅のある集落に。
 国道沿いに局はありました。
 この局は民営化前後に一時閉鎖をしており、13年前は閉鎖中。
 今回訪問できたことで、未訪問局の孤立が防げました。

35 14:38 須崎新荘郵便局 すさきしんじょう 高知県須崎市

 これ以上南下すると帰れなくなりそうです。
 前回2008年訪問時の既訪問局が続きます。
 ところどころ訪問できていない局もあるけれど…。
 須崎西ICまで戻り、国道197号に入ります。
 新荘川沿いを西に進んでいく道です。
 トンネルを抜けてしばらく進むと、局は右手にありました。
 市街地からは離れていて、集落という感じでもありません。
 ゆるキャラ、二ホンカワウソのしんじょう君の故郷ですね。
 二ホンカワウソの最後の目撃は、1974年です。

36 14:45 上分簡易郵便局 かみぶん 高知県須崎市

 ニホンカワウソが絶滅種だとは知りませんでした。
 見たことはないけれど、いるもんだと思っていた。
 そう考えると、いま身近にいる生物も、大事にしないとね。
 国道197号をそのまま北上していきます。
 標識には「檮原」の文字があります。
 いや、とても書けそうにないな。
 しばらく行くと、国道沿いに局はありました。
 小さな簡易局で、周囲もひっそりとした集落。
 隣には農協もあったようですが、気付きませんでした。

37 14:57 葉山郵便局 はやま 高知県高岡郡津野町

 国道197号を檮原方面に進んでいきます。
 檮原町もとても気になっています。
 次回訪問時にはぜひ立ち寄りたいですね。
 津野町に入り、葉山の集落に出ました。
 スーパー、ドラッグストアやコンビニもあって、賑やかです。
 そんなセブンイレブンの向かいに局。
 国道に面している集配局です。
 お客さんが何人かいて、待ち時間がありました。
 葉山といわれると、なんだか湘南の海のようです。

38 15:11 葉山西郵便局 はやまにし 高知県高岡郡津野町

 葉山って、確かに字面は山の景色ですね。
 湘南の海よりも山と清流の方が似合う気がします。
 道なりに新荘川に沿って進みます。
 津野町役場を過ぎ、しばらく進んで右手の集落へ。
 集落内の細い道を進んでいくと局はありました。
 もうちょっとまとまった集落があった気もしますが。
 郵便局の出店というか配置は、時々不思議ですね。
 静かな集落で、貯金もすぐにしてもらえました。
 残り時間を考えつつ、いけそうな局を探します。

39 15:25 船戸郵便局 ふなと 高知県高岡郡津野町

 この辺りまで来ると、全く無計画です。
 安芸を出発して、ここまで来られると思っていませんでした。
 そうなると、行く局行く局で調べるしかありません。
 国道は少しずつ高度を上げ、布施ヶ坂峠を越えます。
 道の駅を横目に進み、トンネルを抜けた先に局。
 局の隣を流れるのは、あの四万十川。
 ここから北に向かうと四万十川の源流があるそう。
 一時期は清流として四万十川がよく挙げられましたよね。
 いまは同じ高知県の仁淀川が有名になっています。

40 15:39 寺野簡易郵便局 てらの 高知県高岡郡中土佐町

 県道19号に入って南下していきます。
 この区間はよく整備されていて、立派なトンネルが続きます。
 途中で道が狭くなり、四万十川沿いをのんびり走ります。
 上流のこの辺りでは、四万十川もまさに清流ですね。
 途中で集落へと入ると局はありました。
 かつては学校だったのかな、という雰囲気の建物も近くにあります。
 集落から学校はなくなっても、郵便局が残る。
 かつては郵便局と小学校の数が同じくらい、と言われていた気がします。
 令和の現在では、どちらが多いのでしょうか。

41 15:52 大野見郵便局 おおのみ 高知県高岡郡中土佐町

 郵便局は民営化以降も局数を維持しています。
 それに対し、小学校はかなりの勢いで数を減らしています。
 少子化もそうですが、道路整備での統廃合も背景にあるでしょう。
 スクールバスで町の中心部の学校に通う。
 そんなことも地方では当たり前になっていますね。
 県道をしばらく南下していき、県道319号にぶつかります。
 左折して坂を上ると局はありました。
 大きめの集落で、小中学校に役場の支所もあります。
 2006年までは大野見村という自治体だったんですね。

42 15:59 竹原簡易郵便局 たけはら 高知県高岡郡中土佐町

 大野見村は全く知りませんでした。
 中土佐町自体の成り立ちも、意外でした。
 平成の大合併以前から中土佐町は存在していたんですね。
 さて、ナビ通りに県道から町道に入ります。
 四万十川に沿って蛇行する県道よりも走りやすいのでしょうか。
 トンネルを抜けて、また県道に戻りました。
 四万十川の支流、竹原川の橋を渡った先、右折すると局。
 こちらは小さな簡易局で、とても目立たない立地です。
 貯金を終えたところで16時を迎えました。

 須崎東IC~高知IC 34.2キロ・普通車1,090円
 思いのほか遠くまで来てしまった、というのが実感で、今日の宿のある南国市までどうやって戻ろうか、と思案。
 ここは高速道路を利用して高知市まで戻るのが、体力的にも気力的にも最善だろうと判断して、高知道を利用しました。
 ナビでは高知ICで降ろされましたが、高知東部自動車道でなんこく南ICまで行けば、もっと時間短縮になったのに、と思いました。

 

 

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