えびの市の宿を出発し、JR真幸駅に立ち寄ったりしながらスタートの山野局を目指しました。真幸駅には駅猫がいて、お話ししてきました。
大口の市街地を通過し、旧JR山野線の名称にもなった山野集落を少し見学してから山野局に到着、9時になるのを待っていました。
しかしまあ、ちゃんと訪問計画を練らなかったせいで、地図から漏れている局を見逃すという大失態に、このとき気付いていませんでした。
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1 |
09:04 |
山野郵便局 |
やまの |
鹿児島県伊佐市 |
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山野地区はまとまった集落を形成しています。
とはいっても、なぜこの集落が国鉄の路線名になったのか。
そう思ってしまうほどささやかな集落です。
もちろん建設の歴史に触れれば理由は明確なのですが。
山野駅跡は広場と公園になっていました。
廃止は1988年。もう30年の月日が流れています。
そんな駅跡近くにある山野局は、近代的で少し大きめの局舎でした。
9時の開局時点で数人のお客さんがいました。
地域の中で大事にされている郵便局なんだと思いました。
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2 |
09:09 |
小木原簡易郵便局 |
おぎはら |
鹿児島県伊佐市 |
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県道422号を東に、大口市街地方面に戻っていきます。
途中で川を渡りますが、上流側に気になるものが。
よく見ると、JR山野線の鉄橋が遺されているんですね。
撤去していないだけ、なんでしょうが、歴史を物語ります。
廃止から30年ってずいぶん昔に感じますが、安室奈美恵はデビューから25年。
うーん、30年ってそんなに昔じゃないってことか。
さて、県道沿いに局はありました。
山野局に向かう途中でも通っていたのですが、気付きませんでした。
ナビで調べてみないと気付かないこともしばしばです。
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3 |
09:17 |
牛尾郵便局 |
うしお |
鹿児島県伊佐市 |
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最近はもっぱらiPhoneのGooglemapsにお世話になりっぱなし。
アプリが起動しなかったらちゃんと訪問できないですね。
徒歩での訪問では、ゼンリンのマピオンを使います。
地図としての見やすさはゼンリンが圧倒的に優位です。
ただ、ナビとして使えるGooglemapsは運転中には役立ちます。
適当な道から北東に進んでいきます。
山あいの小さな集落の中に局を発見しました。
文字通り「発見」で、こんなところに局、しかも直営局?と思いました。
こういった地味な局の訪問って楽しいんですよね。
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4 |
09:24 |
木ノ氏簡易郵便局 |
きのうじ |
鹿児島県伊佐市 |
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そのまま走って国道267号に抜けました。
この道は人吉街道なんだそうです。
熊本県境は長いトンネルで抜けているようです。
交通量が多く、県境を跨いでのトラックの需要がありそう。
スピードも速い国道を南下していくと局は右手にありました。
国道沿いではあるのですが、少し引っ込んだ配置です。
車で訪問する上では、ありがたい構造だと思います。
木ノ氏とはなかなか聞かない地名だと思います。
山あいの集落らしい名前でおもしろいと思いました。
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5 |
09:31 |
太田簡易郵便局 |
おおた |
鹿児島県伊佐市 |
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国道をそのまま大口市街地に進んでいきます。
大口と聞くと、愛知県丹羽郡の方が浮かんでしまいます。
ヨシヅヤとかよく行ったな。
まだ大口のヨシヅヤってあるんだろうか、なんて懐かしく。
鹿児島家庭裁判所の出張所の交差点まで来ました。
もうこのあたりは市街地の雰囲気がありますね。
北に向かって延びる道を進むと局はありました。
この道は国道の旧道といったところでしょうか。
飴玉を頂き、エネルギーチャージしながら進みます。
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6 |
09:35 |
上八坂簡易郵便局 |
かみやさか |
鹿児島県伊佐市 |
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太田簡易局の前の道をそのまま南下していきます。
さっき曲がった国道の交差点も青信号。
というわけで、上八坂簡易局までノンストップ。
市街地の移動なので距離もほとんどありません。
しかし感動するのは、簡易局の連続だということです。
さて、こちらは中心街にも近く、商店が連なる中にある局。
駐車場の場所が分からずに路肩に車を置いて訪問しました。
この近くにJR薩摩大口駅がありました。
地図をじっくり見ると、なるほど線路跡がわかります。
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7 |
09:41 |
大口西本町簡易郵便局 |
おおぐちにしほんまち |
鹿児島県伊佐市 |
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これだけ市街地の廃線跡。
廃止から30年が経っても、その廃線跡はくっきり。
なぜかオーバークロスする道。
明らかに駅前の道路配置。などなど探せばいくつも。
そんな大口市街地を西に抜け、国道沿いにある西本町簡易局。
まだまだ簡易局は続きます。
これくらいの都市規模だと、本州なら普通局1、特定局1で済まされそう。
そこを、簡易局でこまめにカバーするのが九州です。
この局、なぜだろう、記憶にはあるのに写真がありません。
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8 |
09:53 |
大口郵便局 |
おおくち |
鹿児島県伊佐市 |
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まあ、たしかに写真を撮影した記憶がない。
自然な流れなのに、撮影を忘れることがあるんですよね。
それも、訪問史を編集しているいまの瞬間まで気付かない。
こういうことってあるんですよね。
さて、市街地に入っていくと大口郵便局は出てきました。
いかにも集配局といった規模の局舎です。
窓口は少々混雑していて待ち時間が長かったです。
地図で見ると、廃線跡の道路沿いに局は位置しています。
ということは、かつては線路沿いの局だったということでしょうか。
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9 |
10:01 |
青木簡易郵便局 |
あおき |
鹿児島県伊佐市 |
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大口局を後にして、東に進んでいきます。
都市の中心局ですが、大口局はゆうゆう窓口がないんですね。
ということは、伊佐市はどこのゆうゆう窓口が最寄りなんでしょう。
大口局の郵便窓口は18時まで開いていますが、カバーできるのか。
そんな心配を勝手にしながら進んでいきます。
国道447号に入って進み、大口温泉リハビリテーション病院近くに局。
この局は、真幸駅から大口に出てきたときに近くを通りました。
この辺かな、と国道から見ていたあたりにありました。
病院が近いということは、一定の需要がありそうですね。
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10 |
10:08 |
菱刈重留郵便局 |
ひしかりしげとめ |
鹿児島県伊佐市 |
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国道447号も、県境付近のバイパスが工事中でした。
いや、だいぶ工事したけど放置した感じ。
鹿児島県側はかなり走りやすく、真幸駅の東も快適だったな。
だからあと建設する区間は短いはずなんですが。
まあ、大口とえびのの間の行き来の需要がどれほどあるか。
田んぼの中を南下し、走りやすい農道のような道を進みます。
しばらく行くと国道268号の交差点に面して局。
記帳台に通帳と現金の忘れ物がありぎょっとしました。
いい意味で田舎のおおらかさ。窓口に届けました。
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11 |
10:16 |
徳辺簡易郵便局 |
とくべ |
鹿児島県伊佐市 |
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国道268号を南下していきます。
途中で二手に分かれ、そのまま国道を進みます。
小高い丘を越えて、下って行った先の信号を左折。
また景色が開けたところに局。
小さな集落の入口の静かな簡易局といった感じでした。
ほどよくのんびりとしていて、住みやすそうな土地です。
やっぱりなんだかんだ言っても、田舎暮らしが性に合うのかな。
いずれは東京を離れる日が来るのだろうか。
そんなことを考える今日この頃です。
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12 |
10:25 |
湯之尾郵便局 |
ゆのお |
鹿児島県伊佐市 |
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国道268号を栗野方面に進んでいきます。
このまま進んでいけば、昨日訪問した轟簡易局です。
そこに繋がって来るのか、と気付かされます。
轟までは行かずに、途中で右折します。
川内川沿いに栄えた集落に局はありました。
なぜだかタンクローリーが多い集落でした。
近くにガソリンスタンドがあったような無かったような。
いまとなっては記憶も曖昧になってしまいました。
局は学校の向かいに位置していたのを覚えています。
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13 |
10:32 |
川南簡易郵便局 |
かわみなみ |
鹿児島県伊佐市 |
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そんな湯之尾の集落を川内川に沿って進みます。
街はずれの集落のわりにはまとまった規模でしたね。
なるほどJR湯之尾駅があったことも影響しているんでしょう。
さて、川内川沿いの築地交差点まで出てきました。
川内川を橋で渡って、南に進むと局はありました。
読んで字のごとく、ですが、川南簡易局です。
ここでも地元のお客さんが先にいましたが、貯金をしてくれました。
どうも南国では、外から来た人に優しいんですよね。
これは北国との県民性の違いといったところでしょうか。
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14 |
10:38 |
薩摩本城郵便局 |
さつまほんじょう |
鹿児島県伊佐市 |
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県道425号を西に進んでいきます。
田畑が多く、長閑な道が続きます。
鹿児島あたりだと稲作のイメージはあまりないのですが。
このあたりは水田に見えます。
鹿児島だってお米は育てるんでしょうけどね。
まさか主食がサツマイモだとか思っていませんからね。
県道が北に向かい始めたところ、局はありました。
小さな局ですが、簡易局でないあたりに威厳を感じます。
ちょっと洒落た外観も鄙びた集落に似合います。
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15 |
10:45 |
菱刈郵便局 |
ひしかり |
鹿児島県伊佐市 |
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途中から県道424号に入りました。
ひたすら北に進んでいくと菱刈の中心地に出ます。
このあたりは2008年秋まで伊佐郡菱刈町だったエリアです。
2008年秋というと、もう自分は大学4年生です。
かなり最近まで合併していなかったんですね。
伊佐市菱刈庁舎や、旧JR菱刈駅の鉄道記念公園も近いです。
町の中心局らしく、大きめの局舎でした。
局の向かいはタクシーの営業所だったような気がします。
このあたりも、訪問からひと月経って、曖昧な記憶です。
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16 |
10:55 |
羽月駅前簡易郵便局 |
はつきえきまえ |
鹿児島県伊佐市 |
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菱刈市街地からは県道48号に入って西に向かいます。
地図を丁寧に読み取ると分かりますが、ここは廃線跡ですね。
緩いカーブに、いかにも目的地に向かう意志のある道。
しばらく進むと西菱刈駅の跡があり、JR山野線の廃線跡は北へ。
こちらは西に進み、川内川を渡って国道267号を北上し、集落の道へ左折。
スーパーと鉄道記念公園近くに局。
旧国鉄宮之城線羽月駅前鎮座、羽月駅前簡易局。
もう、なんていうか、たまらんですな。
しかも入口が自動ドアというギャップに痺れます。
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17 |
11:00 |
羽月郵便局 |
はつき |
鹿児島県伊佐市 |
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国道267号が昔まだないと仮定すると、まさに駅前。
駅前簡易局から東に駅前通りが延びています。
うまく行ったり来たりしながら進んでいきました。
人の往来で賑わった時代があったんだろうな。
そのまま道なりに北に向かっていくと、羽月の市街地に出ます。
羽月の中心地は、それこそ駅跡に移りつつあります。
ただ、羽月郵便局周辺は、市役所の出張所などもあります。
昔からの集落の中心がこちらで、駅ができてから南に移った。
廃止後も、バイパスが通って賑わったという時代の流れでしょうか。
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18 |
11:12 |
平出水簡易郵便局 |
ひらいずみ |
鹿児島県伊佐市 |
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さて、西羽月簡易局に向かうのが通常の流れ。
しかし、悲しい出来事が起こっていたのです。
菱刈局訪問辺りで、何気なく伊佐市の全局数を調べていました。
しかし、なぜか訪問予定数と1局合致しません。
おかしいな、と思っていると平出水簡易局が抜けていることが判明。
辛いですが、この時点で気が付いて良かった。
ということで、羽月局訪問後に無理やり行程に組み込みました。
30分弱のロスになってしまいますが、仕方がありません。
分かっていれば山野局の前、今日のスタート局にしたはずです。
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19 |
11:31 |
西羽月簡易郵便局 |
にしはつき |
鹿児島県伊佐市 |
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鳥神岡なる山の麓を走る道を南下します
途中までは2車線の快適な道でした。
山に入っていくと、案の定、狭い悪路になっていました。
隘路ではあるけれど、悪路ってほどでもないか。
国道447号を経由しながらまた山を越えて局に到着しました。
平出水簡易局同様のプレハブ型の局舎でした。
簡易郵便局の名の通り、という感じですが、プレハブは実際は少ないですね。
実用的でニーズに応えられるなら局舎は何でも構わないですが。
局ごとに個性が光っていると、訪問していてもうれしいです。
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20 |
11:40 |
西太良郵便局 |
にしたら |
鹿児島県伊佐市 |
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途中で川内川を渡り、南に進みます。
西羽月簡易局で頂いた特濃ミルクキャンディがおいしいです。
ひさしぶりに食べる懐かしい味がしましたね。
さて、川内川は深い谷になっています。
この近くに曽木の滝あるんだそうです。
東洋のナイアガラなんて呼ばれているんですね。
橋からもちらっと見えましたが、なかなか壮大な風景でした。
さて、西太良局でもその話になりました。
水没した発電所の遺構が見られるのだとか。興味あり。
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21 |
11:54 |
針持郵便局 |
はりもち |
鹿児島県伊佐市 |
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廃墟系も、歴史的な建造物となると夢があります。
峠のドライブイン跡系とかは特に興味はないのですが。
さて、西太良局を出るところでざっと雨が降ってきました。
傘がないので、これはやめてほしいですね。
国道267号を南下していきます。
しばらく進み、国道を左手に離れる集落の中に局はありました。
静かな集落の局で、お客さんもおらず車も横付け。
このささやかな集落にも、1987年まで国鉄宮之城線の駅がありました。
JRになる直前に夢破れた、国鉄の廃線跡です。
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22 |
12:03 |
狩宿簡易郵便局 |
かりじゅく |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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山野線と宮之城線の廃線跡を巡る旅。
意識せずとも目に入ってくるその遺構たち。
こんなに鉄道で賑わっていた町も、廃止から30年以上。
面影をこれだけ残しているだけでも奇跡的ですね。
一気に東に向かう宮之城線と別れ、国道を東に。
いよいよさつま町に入り、適当な道から狩宿の集落に向かいます。
狭い道に入り、本当にここに局?という場所に局がありました。
喫茶店でも開けそうな外観ですが、立地はシュールです。
民家からも少し離れた不思議な場所に局はありました。
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23 |
12:12 |
薩摩郵便局 |
さつま |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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そのまま山あいの道を南下していきます。
特に走りづらい道でもありませんでした。
ゴルフ場の看板があったので、その開発にも関連しているのでしょう。
周辺道路もアクセスのために一体開発したのかもしれません。
国道267号に抜けて南に進むと、局は国道沿いにありました。
旧薩摩町の中心地にも近いですが、静かな集落でした。
局舎は新しくはありませんが、建築当時は斬新だったことでしょう。
ガラスを多用し、全体的に黒い印象です。
冷房効率が悪そうだと思ってしまいますが、それはご愛嬌。
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24 |
12:21 |
鶴田郵便局 |
つるだ |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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ここから南の局は後日に訪問を回すとします。
国道267号をそのまま西に一気に向かいます。
旧鶴田町の中心地に入っていきました。
このあたりはさきほどの薩摩郵便局周辺よりも開けています。
小高い丘の上の台地といったイメージです。
国道で坂を上りきったところに局はありました。
お客さんが多く、駐車場もフルの状態でした。
これは国道の通過利用もあるのかな、といった印象です。
町の名前も「つるだ」と濁って読むのだそうです。
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25 |
12:27 |
宮之城湯田郵便局 |
みやのじょうゆだ |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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西に進んでいき、ナビに従って右折します。
旧宮之城町のエリアに入ったようです。
町の境は合併により見えづらくなっていますね。
元々の町の存在を知らなければ、気付かないことも多々。
川内川沿いの集落の中に入ると局はありました。
スナックに居酒屋なんかが何軒か目に入りました。
温泉旅館や公衆浴場もあり、ここは温泉街なんですね。
寂れた雰囲気もありますが、ちょっと気になる場所です。
いちばん気になったのは、台湾かき氷のお店です。
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26 |
12:32 |
鶴田柏原簡易郵便局 |
つるたかしわばる |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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こう暑いと、かき氷の看板を見るだけで惹かれます。
そんなことを言っておいてですが、この夏はかき氷を食べていません。
あっという間に夏が過ぎ、編集中(9月初旬)も涼しい日。
でも台湾かき氷は気になりますよね。具が多そうです。
国道267号に戻って川内川を渡ると局はありました。
あれ、ここは旧鶴田町のエリアなのかな。
局名から考えるとそうなんですが、湯田は宮之城でした。
町の境が複雑に入り組んでいたのでしょうか。
そういう歴史も、平成の大合併は隠してしまいました。
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27 |
12:41 |
宮之城佐志郵便局 |
みやのじょうさし |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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平成の大合併については賛否両論ありましたね。
ありました、というか、いまでもあるんですが。
でも10年を経過すると、馴染んでしまった感じもします。
そんなこともあったね、そんな村もあったね、と。
寂しいような、未来志向であるような。
川内川の東に抜けて、広い道を南下していきます。
この道こそ、旧国鉄宮之城線の廃線跡だったようです。
国道504号の旧道らしき集落の中を行くと局はありました。
旧国鉄佐志駅からは東に離れた集落の中にある局でした。
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28 |
12:50 |
宮之城郵便局 |
みやのじょう |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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旧宮之城線跡の道路を進んでいきます。
走りやすい2車線の道が続きます。
元々が線路だったのだから、カーブも勾配も緩くて快適。
そのまま市街地に入っていくと、宮之城駅前に出ました。
ここは鉄道記念館もあり、道路の配置も駅跡らしい場所です。
バスターミナルの名前はいまでも「宮之城駅」となっています。
そんな、線路があっただろう場所に郵便局はありました。
大きな局舎ですが、まだ新しそうな印象を受けました。
風景印が久しぶりに設置されていたので押してもらいました。
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29 |
12:55 |
虎居簡易郵便局 |
とらい |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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職業安定所のわきから国道267号に出ました。
宮之城の中心地はかなりまとまった町になっています。
現在もさつま町の中心地で、役場もここに置かれています。
川内川を渡った対岸も市街地が続いています。
川と並んで走る道に入り、国道504号に出ると局はありました。
この町の規模なら直営局でもよさそうですが、ここは簡易局。
虎居、と字面はかっこよい印象です。
意外にも宮之城の中心地は、宮之城局とここだけです。
もう2局くらいあってもおかしくないような気がします。
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30 |
13:06 |
紫尾郵便局 |
しび |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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国道328号を北上し、途中から県道に入ります。
走りやすい道をのんびりと走っていきます。
山深い場所でもなく、景色も長閑な田園風景。
しばらく走っていくと、広域農道の交差点の先に集落。
局は県道沿いに位置していました。
集落の南端で、このまま北に行くと小学校などがあります。
紫尾温泉の温泉街はもっと北で、宿泊してみたかった場所です。
ちょっといい旅館が建ち並んでいるみたいですね。
機会があればぜひ再訪してみたい場所だと思いました。
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31 |
13:13 |
宮之城平川郵便局 |
みやのじょうひらかわ |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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広域農道に入って西を目指します。
やはりどこへ行ってもこういう道は走りやすい。
ただし、ときどきとんでもなく遅い車がいるときも。
農耕車優先は当然としても、いろいろな制約がありますね。
国道328号の交差点のことろから、集落への一方通行を入ります。
その道沿いに局はありました。
かなり局舎が黒ずんでいて、古めかしい印象を受けました。
もしかしたら簡易局になるのでは、と思ってしまうほど。
集落の規模を考えるとそういうこともあり得ますね。
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32 |
13:22 |
泊野簡易郵便局 |
とまりの |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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国道504号に入って、西に進んでいきます。
交通量は少なめですが、トラックなんかも見かけます。
しばらくのんびりと走っていくことにします。
このまま走っていくと出水市へと続いているようです。
途中から北薩横断道路という高規格道路になっています。
西海岸の海沿いと、いずれは短時間で結ばれるんでしょうね。
そんな国道沿いに局はありました。
現在は山あいのひっそりとした集落の小さな局。
北薩道路が全通すれば、局の付近の交通量もさらに減るでしょう。
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33 |
13:32 |
白男川簡易郵便局 |
しらおがわ |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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上ってきた国道504号をさつま町市街地方面へ。
東行きの方が交通量が多い気がしました。
まあこれは、通った時のタイミングなんでしょうけど。
しばらく進み、途中で右折します。
集落の中に入っていくと商店の跡みたいなところに局はありました。
白男川とはまた、東北の地酒にでもありそうな名前。
鹿児島の焼酎というよりもさらっとした飲み心地な気がします。
何年か後には、清酒白男川、売り出されているかもしれません。
鹿児島県には白男川という苗字の方が多くいるそうです。
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34 |
13:43 |
舟木簡易郵便局 |
ふなき |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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かぐや姫の里竹林公園などという公園がありました。
宮之城はかぐや姫で売り込んでいるってことですね。
公園のわきを通りながら国道267号に抜けました。
南に進んでいき、市街地を抜けたあたりに局はありました。
これまたパレスみたいなお洒落な局舎です。
この地域の局の規格なのかもしれませんが、局名表記が赤いです。
局の中は広々としていました。
貯金をしている最中にも他のお客さんが来ていました。
人の流れもある場所なので、需要はありそうですね。
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35 |
13:50 |
久富木簡易郵便局 |
くぶき |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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旧宮之城線船木駅のあたりから廃線跡の道へ入ります。
さきほどの簡易局は舟木でしたが、駅名は船木。
調べてみると、このあたりの地名は船木なんですね。
そのまま進んでいくと、県道392号と393号の交点ぶつかり、局はありました。
なんでこんなところで県道番号が変わるの?!
なるほど「薩摩山崎停車場線」と「原口薩摩山崎停車場線」なのですね。
ここにはかつて国鉄薩摩山崎駅があったということか。
久富木簡易局の場所がまさに駅跡で、駐車場は公園になっていました。
駅のホームがあった場所には太陽光パネルが並びます。
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36 |
13:57 |
山崎郵便局 |
やまさき |
鹿児島県薩摩郡さつま町 |
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県道392号薩摩山崎停車場線を西に進みます。
なるほど、駅と山崎の町を結んでいたんですね。
町の中心部を通り、国道267号との交差点まで続いています。
さて、そんな山崎の市街地に局はありました。
かなり古めかしい局舎で、駐車場も手狭です。
構造上難しかったのか、ATMは別のボックスにありました。
ところでこの町は、1955年に宮之城町と合併しています。
平成の大合併時点では山崎町ではなかったんですね。
集落の雰囲気は、ひとつの自治体でもおかしくない感じでした。
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37 |
14:11 |
入来郵便局 |
いりき |
鹿児島県薩摩川内市 |
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山崎の町の至る所に「眉あげて見よ」の横断幕。
どうしたどうした?!
どうやら、山崎中学校が来年3月に閉校するとのこと。
その閉校記念事業実行委員会の横断幕だったんですね。
これにより、さつま町には宮之城、薩摩、鶴田の3中学校だけになります。
なるほど、合併前の3町分だけになるってことか。
国道328号をしばらく南下していくと、薩摩川内市に入りました。
その先、国道沿いに局はありました。
旧入来町の市街地にあり、ここからは集落が続きます。
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38 |
14:16 |
入来麓郵便局 |
いりきふもと |
鹿児島県薩摩川内市 |
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そのまま国道を南に進んでいきます。
山あいの町ではありますが、わりと開けています。
天気も良く、明るい町だと思いました。
このあたりは入来温泉の温泉街でもあるようです。
入来温泉クリニックの先、局は国道沿いにありました。
国道沿いというのか、側道に面しているような場所ですね。
このあたりには入来小学校、中学校、郷土館なんかもあります。
こちらの方が昔からの町の中心地になっているのでしょう。
郵便窓口中心に何人かお客さんがいて賑わっていました。
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39 |
14:25 |
市比野温泉郵便局 |
いちひのおんせん |
鹿児島県薩摩川内市 |
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入来麓局近くの大宮神社は君が代発祥の地だとか。
なるほど、歴史を調べると興味深いですね。
さて、麓局前の橋で川を渡って、西に進んでいきます。
市街地にすぐに入り、城後川沿いの道に出ました。
このあたりは旧樋脇町のエリアだったんですね。
島津氏が温泉を発見し、栄えてきたらしい市比野温泉郷の中に局。
温泉街らしい、昭和の香り漂う商店街の中に局はありました。
局の駐車場は少し見通しが悪く、出庫時は慎重になりました。
局名に温泉が入っているというのも素敵ですね。
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40 |
14:33 |
藤本簡易郵便局 |
ふじもと |
鹿児島県薩摩川内市 |
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そのまま温泉街を抜けていきます。
温泉に浸かってゆっくり、は今日の夜までお預けです。
県道36号をしばらく南に走っていきます。
一気に山が迫ってきますが、道は走りやすいです。
交通量の少ない県道を進むと局に出ました。
駐車場はとても広いですが、県道からの出入口は一か所です。
貯金をすると「次は、野下方面ですか?」との話に。
コースはちゃんと読まれていましたね。
今日はどのようにでも行けるのですが、野下に向かいます。
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41 |
14:41 |
野下簡易郵便局 |
のした |
鹿児島県薩摩川内市 |
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藤本集落の北、西に向かう道に入ります。
思っていたよりも狭い道ではなく、走りやすかったですね。
山を越えて、しばらく行くとまた景色が開けます。
ぼんやりしていたら局のある集落まで来ていました。
わかりやすくピンク色の局舎が目立ちます。
車も見かけないので、路肩を借りて駐車しました。
どの局に行っても「今日は暑いですね」という会話ばかりです。
鹿児島といってもこんなに暑くはならない、とのこと。
山あいのこのあたりは普段はもう少し涼しいんだとか。
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42 |
14:48 |
冠岳簡易郵便局 |
かんむりだけ |
鹿児島県いちき串木野市 |
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県道39号に合流して西に向かいます。
局間距離は少し開きますが、走りやすい道なので時間はかかりません。
スイスイと山越えにかかっていきます。
地図には九州新幹線が南北に走っています。
どうやらトンネルで山を貫いているみたいです。
そのまま西に行くと県道沿いに局はありました。
ケーキ屋さんみたいな素敵な外観の局ですね。
青空と山の緑がとてもよく似合っています。
貯金待ちの間によく冷えたお茶を頂きました。
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43 |
14:55 |
市来川上郵便局 |
いちきかわかみ |
鹿児島県いちき串木野市 |
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気付けばいちき串木野市に入っていたんですね。
しかしいちき串木野市。舌を噛みそうな名前です。
なんでまたこんな名前になっちゃったんだろう…。
さて、冠嶽集落から南に向かい、山越えをしました。
県道308号に面して局はありました。
なかなかおもしろい局舎で、植物も元気に育っています。
局舎はそんなに古くはないんでしょうかね。
貯金を済ませて今度は串木野市街地に向かいます。
ここまで来られると思わず、行き当たりばったり訪問です。
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44 |
15:05 |
生福郵便局 |
せいふく |
鹿児島県いちき串木野市 |
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広域農道に入って北に進んでいきます。
県道39号にぶつかったら冠岳簡易局方面に東へ。
すぐに局は見つかりました。
生福とは変わった地名ですね。
近くには生福小学校と生冠中学校があります。
中学校の方は生福と冠嶽が学区ということでしょうかね。
珍しく風景印があり、近くの中国庭園である冠嶽園が描かれます。
冠岳は中世から山岳仏教にゆかりがある土地なんだそう。
そんなに歴史のある場所だとは全く知りませんでした。
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45 |
15:22 |
串木野郵便局 |
くしきの |
鹿児島県いちき串木野市 |
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この先はどこに向かおうかと思い、迷いました。
今後の訪問を考えて、串木野の本局だけ立ち寄ることに。
海沿いの局をパスして今後、伊集院方面から北上できるように。
南九州西回り自動車道串木野インターを過ぎ、JRの線路の西へ。
とうとう海沿いの鹿児島本線まで来てしまったのか…。
市街地を走る国道3号は慢性的に混んでいて、局まで時間がかかりました。
串木野局もお客さんが多めで、待ち時間も伸びてしまいました。
まあ、この先は適当に拾うしかないから、よしとしましょう。
串木野局にはゆうゆう窓口が設置されていました。
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46 |
15:34 |
芹ヶ野郵便局 |
せりがの |
鹿児島県いちき串木野市 |
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なんだかんだで、今日初めてのゆうゆう窓口設置局ですよね。
さつま町とか伊佐市はどこから運んで来るんだろう。
集配のことについてはまったく知識がありません。
国道3号をJR鹿児島本線に沿って北上していきます。
九州新幹線が開通して、すっかりローカル色が強くなった鹿児島本線。
芹ヶ野局も、高速道路や線路が集まる峠越えの集落にありました。
線路のオーバーパス付近にあり、見通しの悪い場所にある感じです。
そのためか、バック駐車を推奨していましたが、気付かず頭から。
とはいえ、駐車場と国道との間にはワンクッションありますからね。
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47 |
15:45 |
隈之城郵便局 |
くまのじょう |
鹿児島県薩摩川内市 |
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国道3号をしばらく北上していくと、薩摩川内市に。
JR木場茶屋駅は、国道沿いの駅らしい雰囲気です。
なんだろう、21号沿いの各務ヶ原駅みたいな雰囲気です。
そんなことを書いたところで伝わる人はいるのだろうか。
木場茶屋駅の北で、右折して隈之城市街地へ。
交通量もぐっと増えて、ロードサイドのお店が多く建ち並ぶエリアに。
ひさしぶりに市街地らしい市街地を見た気がします。
隈之城交差点に面して局はありました。
交通量も多く、窮屈な場所にあるな、と思いました。
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48 |
15:59 |
永利郵便局 |
ながとし |
鹿児島県薩摩川内市 |
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隈之城局出発時点で15時45分。
近くに局はたくさんあります。
今日はとりあえず、山に向かって東進し、永利局を拾います。
今後は樋脇方面から海に向かって攻めることも想定して。
県道336号を東に進み、九州新幹線をくぐって坂を上っていきます。
信号交差点を右折すると、なかなか近代的な局舎がありました。
これなら、コンビニ型局舎と同じくらいのコストで建てられそうなのに。
貯金をしたところで16時が迫っていたので、今日はここでおしまい。
ATMでお金を下ろし、宿に向けて出発します。
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国鉄宮之城線の遺構を見つけました。今夜は宮之城のちくりん温泉に泊まります。
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この後は宮之城の宿へと向かって車を走らせていきます。思っていた以上に西に来てしまったので、宮之城まではドライブです。
とにかく温泉天国の南九州は、宿に温泉があって当たり前、といったところでしょうか。温泉で疲れを癒し、今日も早めに就寝しました。
さて、明日は鹿児島旅の最終日。コースをうまく練り、時間をフルに使って取りこぼしのないように訪問していきたいところです。
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