今日は休みの友人を付き合わせ(というか、足になってもらい)、ドライブというのか、ちょっとした旅をすることになりました。
友人が昨年まで住んでいた南相馬の地に向かうべく、車を走らせます。
津波の被災地に初めて足を踏み入れたのですが、何もない、空地ばかりが目について、なんとも言えない気分になっていました。
被災地に足を踏み入れることに躊躇していたのですが、どんな形であれ、現実を見てほしいという気持ちが、現地の人にはあるようです。
そっとその場所を訪れて、ありのままを見ることで、3.11を忘れず、美化せず、受け入れていく必要があるように感じました。
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1 |
10:01 |
仙台東郵便局 |
せんだいひがし |
宮城県仙台市宮城野区 |
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1 |
10:01 |
ゆうちょ銀行仙台東店 |
せんだいひがし |
宮城県仙台市宮城野区 |
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旅の最終日は晴天に恵まれました。
天気予報では曇りとか雨とかいっていたのに。
秋の天気は変わりやすいのか、当たらないんですよね。
さて、友人の車に揺られて浜通りに向かいます。
車を走らせていると、郵便局の看板が目に留まりました。
ということで、今日最初の訪問局に寄ってもらいました。
大きな局舎は、さすが、ゆうちょ銀行直営店のある局です。
しかし、局に入ると、びっくりするほど狭かったです。
このスペースで銀行を入れているというのは大変でしょう
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津波の被災地のひとつ、名取市閖上地区。閖上郵便局は、この建物の隣にあった。お寺と消防署とこの建物のほかは、流されていた。
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2 |
11:51 |
亘理郵便局 |
わたり |
宮城県亘理郡亘理町 |
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名取市の閖上地区を経由しました。
ニュースで何度も聞いたこの地名。
実際にその地に立ってみると、言葉も出ません。
地図には震災前の建物が並んでいて、郵便局は…土台だけありました。
いつかこの地にまた郵便局が戻る、そんな日を信じて。
仙台空港を横目に南下して、何もない海岸線に胸を痛めます。
ようやく海から離れ、亘理の市街地に入ると局はありました。
この局の風景印はイチゴの形をしています。
津波があったって、この町の名産は変わらない。
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3 |
12:37 |
新地郵便局 |
しんち |
福島県相馬郡新地町 |
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国道6号、通称ろっこく、に出ます。
そのまま相馬方面へと進んでいきます。
本当なら、いわき方面とか、水戸方面とか書きたいところ。
でもこの国道は、南相馬までしか行けない。
いよいよ浜通りに足を踏み入れたんだと実感します。
福島県に入り、しばらく行くと役場の向かいに局。
小さな町の中心局ですが、局舎は大きめでした。
局員さんも明るく、「次はどちらへ行かれますか」と見送られます。
「気にしすぎだって」と友人。そうだよな。意識しすぎか。
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4 |
12:46 |
駒ヶ嶺郵便局 |
こまがみね |
福島県相馬郡新地町 |
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国道6号がバイパスになるところ、旧道へ。
南下して歩道橋のところで左折。
すぐまた左折して集落を進むと局はありました。
こちらは海からは少し離れている集落です。
津波による直接の被害は受けなかったとのことです。
ただし、JRの線路は、この駅の北側で流れてしまい、営業休止中。
内陸に移設して復旧するという案が出ているようです。
今後の動きも気になるところです。
海沿いから内陸への集団移転も遠くない話でしょうか。
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5 |
12:55 |
新地菅谷簡易郵便局 |
しんちすがや |
福島県相馬郡新地町 |
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駒ヶ嶺からは内陸に進んでいきます。
しばらくは道なりに進んで、十字路で左折します。
坂道を進んで、カーブを曲がった先に局はありました。
道路に背中を向けているので、見つけにくいかもしれません。
「あれ、今日はお客さんで2人目ですよ」と言われました。
どうやら、同業者の方が数分前に来ていた模様。
昨日も仙台市内で遭遇し、今日はニアミスです。
続けてこういう経験をすることは珍しいです。
浜通りをどのようなルートで回ったのか興味があるのですが…。
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6 |
13:03 |
相馬大野台郵便局 |
そうまおおのだい |
福島県相馬市 |
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菅谷簡易局からは南に進みます。
工業団地の看板が出ているので、そちらに向かいます。
坂を上っていき、左手にプレハブが見えると局。
ここは、海沿いにあった原釜局の移転改称局です。
集落ごと、この工業団地に移転して、仮設住宅で生活をしています。
ただ、「相馬大野台」名のポスト型ハ葉書も売られています。
原釜地区の復興までの期間限定といしての位置づけではないのかな。
ところで、原釜局の近くにあった松川港局は営業しています。
海沿いでも、復興に向けて動き出している地区もあります。
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相馬市街地方面に向かいます。
県道228号に入り、進んでいくと局はありました。
こちらは郊外の局だな、といった雰囲気でした。
風景印がないので、貯金だけして局舎を出ます。
側溝にはたくさんの魚が泳いでいました。
「ジャコだね」と友人が言うので、一瞬「ん?」と思ってしまいました。
東北ではジャコ=ザコ=雑魚なんでよねす。
三浦哲郎の『盆土産』にそんな場面が出てきたっけな。
彼と三浦哲郎の故郷はごくごく近くなんですよね。
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さらに市街地に進んでいきます。
相馬駅方面に向かうと局はありました。
狭い路地に面しているので、ちょっと窮屈でした。
ただし都市の中心局とあってお客さんは多めです。
貯金をして、風景印を押してもらいました。
風景印には野馬追の意匠が採用されていました。
さすがは相馬だな、と思いました。
この局の写真撮影はとてもしづらかったです。
物理的に撮影ができないので、うまくは撮れませんでした。
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凍天(しみてん)は南相馬市の名物。
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仙台駅東口→(高速バス)→新宿駅西口…西武新宿駅→(西武新宿線)→久米川駅
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相馬局訪問後は南相馬市まで向かいました。道の駅まで行って、街の名物という凍天を食べましたが、これがまた不思議なうまさでした。
よもぎ餅が入ったドーナツ?揚げパン?アツアツのうちに食べたのですが、びっくりする食感と意外なマッチングでした。
このあとは仙台駅まで送ってもらい、友人と別れて高速バスで東京へ戻りました。長旅でしたね。友人にはこの場を借りて、ありがとう!
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