上京物語
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
7月2日(水) 13 晴れ 徒歩 新宿広小路局 小石川五局
 今日は市谷にとある書類を提出に行かねばならないので、日帰りで上京をすることになりました。
 安くあげるために、いつものようにツアーバスを利用することにして、朝一で長野駅へ。
 とはいえ、スーツに身を包まなくていいので身軽で、それだけでも気持ちよく朝を迎えられました。
 2月や3月のあの寒い日々を思い出せば、朝寒くないだけでも起きられますね。
 定刻よりはやめに東京新宿に到着しました。
  
 長野駅東口→(ツアーバス)→新宿駅西口・新宿駅→(都営大江戸線)→春日駅   
1st 新宿広小路郵便局 しんじゅくひろこうじ 東京都新宿区

 市谷に書類を提出するだけなので、時間があります。
 ということで、市谷まで新宿から歩いて行くことにします。
 思いつきのルートで、まずは新宿西口駅上の大ガードへ。
 そこから少し北上すると、局はすぐに見つかりました。
 平日11時前の局にはそれほどお客さんはいませんでした。
 すぐに貯金は受け付けてもらえ、風景印の設置はなし。
 長居をせずに済みました。
 局は西新宿の街中にあるので、例によって写真撮影は困難でした。
 それでも、歩行者が少なめだったので助かりました。

2nd 西新宿七郵便局 にししんじゅくなな 東京都新宿区

 広小路の局から500メートルほど北上します。
 すぐに局は左手に見つかりました。
 広小路の局とは同じ通りに面し、また同じ側にあります。
 ちなみに所在地も同じ西新宿7丁目となっています。
 とくれば、迷子になるほど離れていないこともよくわかりますね。
 局は先ほどの広小路の局より少しお客さんが多いくらいでした。
 それでも風景印の設置もなく、貯金もすぐに終わりました。
 都心部の局は、待ち時間に座る場所がないのが嫌ですね。
 その点、この局はソファが空いたので、座っていることができました。

3rd 新大久保駅前郵便局 しんおおくぼえきまえ 東京都新宿区

 西新宿七局の北にある信号で東に向かいます。
 ここからが少し複雑ですが、地図さえあれば迷いません。
 中央線のガードをくぐって、すぐに小路を左折します。
 一本目を右折し、99ショップのところで左折します。
 新大久保駅の前に局は位置しているといった感じです。
 局の前でも駅のアナウンスが聞こえるくらいの近さです。
 この局にはお客さんは数人いましたが、土地柄か、日本語ではありませんでした。
 こういう立地の局には、やはり対応できる局員さんが配置されているのかな。
 近くの大きな局を身振り手振りで教えていらっしゃいました。

4th 新宿歌舞伎町郵便局 しんじゅくかぶきちょう 東京都新宿区

 99ショップまで戻り、東へ進みます。
 ハングルの看板ばかりが目につく地区です。
 つきあたって公園のところで右折、そのまま大江戸線上の道へ。
 通りの向こうに局はありました。
 歌舞伎町なんていうと、歓楽街の印象ですが、昼間はまた別でした。
 局内のソファにはハングルの女性が5名。
 しかし、待ち人数は1人…おかしいな。
 と思っていると、どうやら局はハングルの方々の待ち合わせ休憩場所のようでした。
 郵便局がそのように利用されているのは驚きで、文化の違いを実感しました。

5th 新宿大久保郵便局 しんじゅくおおくぼ 東京都新宿区

 歌舞伎町の局から東に向かいます。
 2つ目の信号を渡ってから北上していきます。
 住宅街の中を狭い路地が伸びています。
 小型トラックが来るだけで、端によけなければいけないほどです。
 局はその先の辻に面していました。
 近代的な建物で、まだ新しい感じでした。
 「新宿」というイメージからは少し離れていて不思議です。
 この局にはお客さんが多く、待ち時間も長めでした。
 局のお客さんは、付近の住民といった感じで、閑静な土地柄です。

 
乗っていないけれど、ちょっと東新宿駅を通ってみた。   
6th 新宿明治通郵便局 しんじゅくめいじどおり 東京都新宿区

 大久保2丁目の交差点に出ます。
 ここには、最近開通した副都心線の東新宿駅の入口があります。
 せっかくなので、構内を通って南下してみることにしました。
 …意外と起伏があって、壁面などは奇麗なものの、地上を歩いたほうが楽でした…。
 新宿7丁目の交差点で地上に復帰して南下します。
 この道は明治通りで、少し進むと局はガソリンスタンドの南にありました。
 お客さんはそれほど多くありませんでした。
 通帳返却の際に、局員さんが話しかけてくれました。
 都会の局でもこうした会話が生まれることはいいことだな、と感じます。

7th 牛込抜弁天郵便局 うしごめぬけべんてん 東京都新宿区

 新宿7丁目の交差点まで戻り、そこから東に向かいます。
 新宿区といえども、なんとなく落ち着いた街並みになってきました。
 しばらく進むと、抜弁天の交差点と弁天さんがありました。
 それほどの大きな神社ではないですが、地名に息づいているんですね。
 その先、ガソリンスタンドの東に局はありました。
 ガソリンスタンドは「開店休業状態」で、やはり値上げは響いているようでした。
 局は静かな雰囲気で、お客さんもおらず、すぐに受け付けてもらえました。
 このあたり、牛込、なる地区は、やっぱり閑静な気がします。
 下町のような風情が残されている、かつての宿場の名残を感じます。

8th 新宿戸山郵便局 しんじゅくとやま 東京都新宿区

 抜弁天局から少し戻り、信用金庫の先で北上します。
 道路工事をしていたせいで、抜けられるか心配でしたが、歩行者は大丈夫です。
 そのまま北上し、総務省統計局の交差点に出ます。
 信号を渡って、戸山公園に向いた集合住宅1階に局はありました。
 この局は、集合住宅団地の典型的な局の印象でした。
 高蔵寺などを思い出させるような感じがしました。
 カード発券機でカードを引きますが、それほど待ちませんでした。
 目の不自由なお客さんがいましたが、対応も適切なものだと感じました。
 局員さんの対応は、局によって大きく異なっていますからね。

9th 牛込若松町郵便局 うしごめわかまつちょう 東京都新宿区

 大久保通りを東へ進んでいきます。
 若松河田駅の近く、夏目坂通りの交差点付近に局。
 しかし、ここで異変が発生しました。
 焦げた匂い、降り注ぐ灰、そしてそれに気づく歩行者…。
 そして見上げれば灰色の煙…と思っているうちにサイレンが鳴り響きます。
 映画の世界のようにパトカーが走り去り、消防車や救急車が何台も行きます。
 局は15人待ちの大混雑でしたが、待っている間に10台以上のサイレンが通り過ぎました。
 そうこうしている間に、お客さんの一人が火事の情報をメールで受け取った模様。
 局から数百メートルのところで大きな火災があったようです。

10th 市谷柳町郵便局 いちがややなぎちょう 東京都新宿区

 サイレンが鳴り響く中、東へ向かいます。
 牛込柳町の駅付近、外苑東通りを南下します。
 七夕の笹がなびく通り沿いに局はありました。
 この道は渋滞が激しく、それも火災の影響があるようでした。
 局内でもサイレンが聞こえ、局長さんも外に様子を見に行かれました。
 貯金はそれほど時間もかからず終了し、それから局を後にします。
 だんだん火元から離れ、上空のヘリコプターは一足遅れ。
 大日本印刷の工場付近に来るころには、また静かになり始めていました。
 火の用心。

11th 新宿保健会館内郵便局 しんじゅくほけんかいかんない 東京都新宿区

 抜けられるはずの道までやってきます。
 しかし、どう見ても大日本印刷の構内になっていました。
 「1年くらい前から私道になったんだ」と警備員さん。
 大周りをして、駐屯地から外堀通りへ。
 もう少し近道があったようですが、まぁいいとしましょう。
 保健会館の中に局はあり、立地はわかりやすかったです。
 お客さんも多くなく、すぐに処理してもらうことができました。
 この後、市谷の用事を済ませ、それから市ヶ谷駅に行きました。
 思いつきで、小説の舞台を訪ねてみることにしました。

 市ヶ谷駅→(地下鉄南北線)→後楽園駅   
12th 小石川郵便局 こいしかわ 東京都文京区

 文京区に来るのは聖火リレーの前日、つまり2カ月以上前。
 そういえばそもそも、東京を歩くこと自体その時以来です。
 北海道の往復で通過したのは5月下旬以来ではありますが。
 後楽園駅から丸ノ内線で茗荷谷駅まで行く予定でした。
 南北線を降りて、階段を間違えて、乗り換えに失敗。
 仕方なく春日通りをゆっくり歩いてみることにしました。
 暑かったですが、なかなかいい場所だな、という印象を受けました。
 その先、だいぶ歩いて局を見つけることができました。
 大きな局で、事業会社の支店とゆうちょ銀行の直営店が設置されています。

ゆうちょ銀行 ゆうちょ銀行小石川店 こいしかわ 東京都文京区

 ゆうちょ銀行のカードを引いて、風景印を押印してもらいます。
 郵便窓口は空いていたので、すぐに受け付けてもらえました。
 銀行の方は少し待ち時間が長かったので、本を読んでいました。
 待ち時間に伊坂幸太郎。
 けっこう待たされましたが、いい加減脚が疲れていたのでいい休憩になりました。
 貯金を終えて外に出ると、それでもまだ時間があります。
 目指すのは拓殖大学近辺、小日向というところです。
 茗荷谷駅付近にも局があることが判明したので、そこを目指すことにします。
 とりあえず、文京区らしい起伏の多い道を進みます。

13th 小石川五郵便局 こいしかわご 東京都文京区

 茗荷谷駅のところで北にむかいます。
 緑の多い道の途中、建物の地下に局はありました。
 暑い日でしたが、半地下なので少しひんやり。
 女子高生も「ここ涼しいね」と話しているのが聞こえました。
 決して聞き耳を立てていたわけではありません。
 貯金は2人待ち程度ですぐにしていただけました。
 風景印も日付を変えて、何人かがかりでやってもらえました。
 なかなか稼働率が高くないような気がしますが、大丈夫でしょうか。
 局を出ると、入る時にいた警備員さんがいなくなっていました。

  
茗荷谷では、吉田修一の小説『ひなた』の舞台、文京区小日向を散策。   
 牛込神楽坂駅→(地下鉄大江戸線)→新宿西口駅…新宿駅西口→(ツアーバス)→長野駅東口   
 このあとは小日向で小説の舞台を歩きました。
 6月に文庫になったばかりの吉田修一の小説『ひなた』なんですが、下町風情が描かれていて温かな話です。
 そんな名前が似合うような、あったかい(というよりこの日は暑かった)街でした。
 そして文京水道に下るも、道に迷い、地図がないためやみくもに歩いた末、牛込神楽坂駅に。
 大江戸線でぐるりとまわって、寝過ごして光が丘に着いた末、折り返して新宿西口駅に着きました。

 

 

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