涙雨の廃車行
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
5月17日(木) 23 雷雨のち曇り 中川局 山本局
 免許取得以来、長い付き合いだったホンダ、オルティア。実家で長らく使われていたものを譲り受けていました。
 しかし不調続きでマフラーはヤン車としかいいようがない音がとどろいており、これ以上乗ることは不可能と判断。
 車検もまもなく切れ、走行距離は16万7千キロということで、新しい車を買うことになりました。
 新しい車は軽自動車で、実家から長野まで運ばねばならないため、今日はとんぼがえりで帰省することに。
 前日夜は、バイト先の飲み会が流れたために、長野を夜10時半に出発、塩尻市の道の駅小坂田公園まで走ります。
 日付が変わるころに到着し、そのまま就寝。ちょっと寒い夜になっていました。
1st 中川郵便局 なかがわ 長野県上伊那郡中川村大草

 雨の夜が明け、やはり降り続くしとしと雨。
 国道20号で塩尻市街地に下り、国道153号で善知鳥峠を越えます。
 辰野町…つまり南信に入っても、やはり雨は強く降り続きます。
 延々と国道を下り続け、中川村、坂戸峡交差点を右折。
 風光明媚な谷を見下ろしつつ役場近くへ。
 局を示す看板は役場の近くにもあり、迷いませんでした。
 雨もやみ、空は鉛色の雲を湛えているものの、爽やかな朝。
 8時55分到着と、これまたものすごく良いタイミングです。
 小さな村の特定局ですが、風景印もあります。

2nd 上片桐郵便局 かみかたぎり 長野県下伊那郡松川町上片桐

 役場から坂をまた戻って下り、県道18号へ。
 そのまま南下し、天竜橋を渡って松川町に入ります。
 ここからは郡でいうところの下伊那に入ります。
 橋を渡ってすぐ、駒ヶ根方面の看板に従い坂を上ります。
 国道と交差してさらに進むとアル中(アルプス中央信用金庫)が左手に。
 局はなかなか見つからず、地図の場所には民家しかあらず。
 駅付近をさまよい、やっとのことで局を見つけました。
 駅北の踏切の北西にあたる場所に局はありました。

3rd 大鹿郵便局 おおしか 長野県下伊那郡大鹿村大河原

 天竜橋まで戻り、渡場交差点へ。
 交差点を右折すると、そのまま大鹿方面への県道59号となります。
 山道を進むと、大型のダンプカーばかりがすれ違う道。
 前方にバスがいて、道を譲られましたが、やはり狭い道です。
 ダムを右手に進み、いくつものトンネルと橋で大型車に道を譲ります。
 そのたびにクラクションでお礼をされるのは、案外気持ちのいいものです。
 道が良くなると国道に合流し、上村方面へと右折。
 しばらく行くと局はあり、歌舞伎の里、の文字入り。
 切手なども購入し、雨の山村の空気を吸い込んで出発です。

4th 鹿塩郵便局 かしお 長野県下伊那郡大鹿村鹿塩

 国道を、さきほどの県道59号との分岐まで戻り、今度は右折。
 国道を進むと、鹿塩の集落に入ります。
 橋の手前から局が見えたので、迷わず細道へ。
 局前に停めさせてもらい貯金します。
 ゴム印には「塩の里」の文字があったのですが…こんな山の中で塩?
 疑問に思い局員さんに伺うと、ちょうど製塩をしているというおじさんがお客に。
 いろいろ話を伺い、塩分を含む温泉水の脈があるんだそう。
 温泉として旅館をやっているかたわら、製塩をしているとのこと。
 局のすぐ近くに塩の里という施設があり、そこで塩なども購入しました。
 塩羊羹も美味く、塩もなかは白餡で、実家でも大変好評の一品でした。

5th 生田郵便局 いくた 長野県下伊那郡松川町生田

 大鹿村は地理的に孤立しているので、戻らざるを得ません。
 中央構造線に阻まれた国道152号は、村の南北で途切れているためです。
 来た道を行くのも楽しくないので、細そうですが県道22号へ。
 天気も良くなってきて、晴れ間が覗くと水蒸気は一気に霧となって不思議な光景。
 この道がなかなか細いのに、やはり大型車とすれ違い。ほんとにおそろしい道です。
 松川町にはいるあたりからすれ違う車は皆無になり、集落も出てきました。
 道は安定して2車線となり、そのまま県道18号にぶつかってゴールです。
 右折してしばらく行くと、右手に局はありました。
 近代的な局舎で、ゴム印は桃のイラスト入りの…青いインク(汗)。

6th 河野郵便局 かわの 長野県下伊那郡豊丘村河野

 県道18号を南下して進んでいきます。
 やっとこさ小ぶりになった雨は、雷を合図に土砂降りに。
 バケツをひっくり返すどころではなく、消防車を横転させたような大雨です。
 あまりの存在感のなさに局を見落とし、かなり先で気づきUターンして戻ってきました。
 局前のスペースはあまりに狭く、先の消防車庫横のスペースに停めることに。
 もういいわ、っていうくらいの雨の中をあきらめ半分で走ります。
 ゴム印は藤の花と松茸の種類があって面白いです。
 さて、外は相変わらずの雨。傘を差してこればよかった。
 写真を撮って車に戻るころには、清清しい濡れ様でした。

7th 豊丘郵便局 とよおか 長野県下伊那郡豊丘村神稲

 豊丘村には村としては多めの3局があります。
 県道18号を南下して行き、田村信号の先、右手に局。
 ただ局前に停められるスペースが埋まっていたので、向かいのスーパーに。
 局はさすがの集配局で、村としてはやはり異例の大きな局舎に見えました。
 さてゴム印は、「ちょっと上が薄くなっちゃった」と言いながらの宝印。
 ただ…なんのイラストなんだかわからないという代物。
 調べる必要がありそうですね…これは。
 そもそも豊丘村という自治体の存在すらあまり知られていないんじゃないかな。
 自分自身、最近知ったんですよね。

8th 下市田郵便局 しもいちだ 長野県下伊那郡高森町下市田

 市田柿の産地、下伊那郡高森町にある局です。
 田村交差点から西へと進み、明神橋を渡って市田駅方向へ。
 出砂原交差点を左折して国道153号へ。
 局は下市田駅近く、概ね国道沿いといえる場所にありました。
 この局は2001年に新しく設置された局ということで、局もまだ新しいもの。
 そうか、21世紀生まれの郵便局なんだな。
 そのためか、風景印は珍しく設置されていませんでした。
 高森町の外の局は訪問済みで、風景印も3局とも凝っているんですよね。
 これにて高森町を完訪しました。

9th 伴野簡易郵便局 ともの 長野県下伊那郡豊丘村神稲

 また明神橋を渡って天竜川の左岸へと戻ります。
 セブンイレブンのある交差点を右折して進みます。
 広い道で、工業団地の中に通じているだけに、よく整備されています。
 道は工業団地手前でカーブし、そのカーブに局はあります。
 駐車場も広々ととってある局で、局舎もまだきれい。
 局から制服のおばちゃんがちょうど出ていくのが見えました。
 おじいちゃんが対応してくれ、通帳をもらうとき「飴でもどうぞ」と。
 朝に食いっぱぐれた身としては、あの「ミルクの国」は身に染みます。
 濃い味で美味かったので、今度西友で探してみます。

10th 喬木郵便局 たかぎ 長野県下伊那郡喬木村

 そのまま道を南下していきます。
 工業団地の途中には、ちょっと変わった標識もありました。
 喬木村に入り、左手にスーパーがあると、まもなく局です。
 看板が大きいので目立つと思います。
 と、車を降りようとするとここぞとばかりに雨が強くなりました。
 それでもめげずに局に飛び込み、貯金をしてもらいます。
 ゴム印は傘のイラストで、閉じていると開いているものの2種類。
 雨止みを願って、開いているものを先に押してもらえばよかったなぁ、なんて。
 外に出るともうすんごい雨でしたが、写真を撮ってから車に。
 やっぱり清清しいくらいに濡れました(笑)。

11th 富田郵便局 とみだ 長野県下伊那郡喬木村

 局から南下し、信号を左折して、県道18号の信号を右折します。
 ちなみに右折せずに直進すれば、上村への矢筈トンネルに抜けます。
 まったく、上村、南信濃へはいつ行くことになるのか想像もつかないです。
 そのまま直進し、弁天橋を右手に、県道83号へ。
 左前方に進んで道なりに行くと、アップダウンして富田の集落に。
 辻に面して局は左手に現れました。
 上村方面の矢筈トンネルにつながる交差点のため、車も多めです。
 ゴム印ですが、松茸のイラストになっているのかな?
 これにて喬木村の局を完訪しました。

12th 上久堅郵便局 かみひさかた 長野県飯田市上久堅

 県道83号を南下していきます。
 しばらく走ると国道256号に怪しい形で合流するので左折します。
 すぐに国道と県道が分かれるので、迷いつつも県道83号をチョイス。
 正解!局は県道沿い左手にありました。
 車を降りようとすると、またもやすさまじい雨が。
 河野より、喬木よりも凄まじい本日最高の雷雨です。
 局に駆け込んで貯金するも、外に出るのに一苦労。
 局舎はまだ新しく…とか見ている暇もなく、車に飛び込みます。
 写真を撮らねば…と傘を持ってドアを開ければ容赦なく降り込みます。
 写真に雨粒が写っているんですが…わかりますか?この惨状。

13th 平栗簡易郵便局 ひらぐり 長野県飯田市上久堅平栗

 ガソリンがなくなりそうなので、上久堅局近くのエネオスで5リットルだけ給油。
 廃車にしてしまうので、実家まで走るぎりぎりの量でかまいません。
 そのあとは県道をまだまだ南下していきます。
 雨もやんで、窓を開ければ山の土の匂いがしています。
 右手に局を見つけ停車します。
 と、「さっきまで落雷で端末がおかしかったのよ」とのこと。
 やっぱりあの雷雨の影響は出ていたんだなぁ。
 「この先の局で何事もなければいいけど」と本気で願います。
 それにしてもこの山間も飯田市なんだなぁ。

14th 千代郵便局 ちよ 長野県飯田市千代

 県道83号を泰阜と書かれている方向へと進んでいきます。
 道は県道247号と合流し、坂を下って鋭角に左折。
 建物の多い千代の集落をぐるりとまわって、局は左手に。
 どうやらショートカットする道もいっぱいあったみたいです。
 局舎はかわいらしいもので、局内には薪ストーブも。
 風景印をお願いすると、「ちょっと薄くなってしまって」とのこと。
 そんなこともないのですが、お詫びにと葉書に押印したものをくださいました。
 他の局と比べたらきれいに押印できていたんですが、心遣いが嬉しいです。
 ゴム印には「河鹿がえるの里」とあり、かえるがいるようです。
 局近くの清流で生息しているかえるなんだそうです。

15th 尾林簡易郵便局 おばやし 長野県飯田市龍江

 少し県道を戻って、県道237号で天竜峡方面へと進んで行きます。
 道の状態は悪くないし、走りやすい県道です。
 山もだんだんと開けてきて、さらに進むと集落に入ります。
 左手にそれらしいたばこ屋があり、やっぱり、という形で局でした。
 なかなか古めかしい建物で、ドアも押し戸でした。
 ささやかな集落なんですが、こうして局があるんですなぁ。
 全国の小さな集落でも、局のあるところとないところがある気がします。
 ここからは飯田市街地のほうへと向かって進んでいきます。
 ゆっくりしていると、実家に帰れなくなります。

16th 龍江郵便局 たつえ 長野県飯田市龍江

 県道237号を尾林からさらに進んでいきます。
 山ばかりが目に入る道が続きましたが、一気に開けます。
 天気もだんだんと晴れ間が広がって気持ちよくなってきました。
 交番?駐在?が右手にある辻を右折します。
 すぐに左手に局は見つかりました。
 集配局で大きな局なので、すぐに見つかると思われます。
 局名は、最近漢字が「竜」から「龍」に変更になりました。
 風景印もありましたが、りんごの変形印です。
 県内ではよく見かけますが、角ばったりんごの形が印象的です。

17th 竜丘郵便局 たつおか 長野県飯田市時又

 県道237号から県道1号に入ります。
 少し北上してすぐ、今度は左折して天竜橋を渡ります。
 あれあれ、天竜橋は、午前中にも渡ったような…。
 天竜川の右岸に入り、すぐ左折していくと右手に局。
 局の前にもスペースはありますが、隣にも駐車スペースはありました。
 さて、この局でも落雷の影響があったようです。
 ATMは取扱い中止で、後から来たおじさんが困っていました。
 もうすぐ業者の人が来るとか言っていましたが。
 印鑑がなくても窓口で対応できるようにしていました。

18th 下久堅郵便局 しもひさかた 長野県飯田市下久堅知久平

 天竜橋をまた渡って、県道1号を左折して北上します。
 木々の間を抜ける狭い道となり、進んで行くと国道256号に。
 国道を右折して少し進むと、右手に局はありました。
 局の向かいは飯田市の下久堅連絡所となっていました。
 局は集配局だったようで、いまはそのスペースも使われず。
 ソファーなどを置いて、そのスペースを埋めているようでした。
 局番号は11095と、なかなか若めです。
 県内でも歴史ある場所なのか、重要な場所なんだろうか。

19th 駄科郵便局 だしな 長野県飯田市駄科

 来た道を戻って、途中で県道247号に入ります。
 「駄科駅」と書かれている方向へと進んでいきます。
 地図では頼りない道ですが、それほど変な道ではないし。
 駄科駅の北で飯田線の線路を越えて左にカーブ。
 すぐに右折して進んでいきますが、地図の場所に局はなく…。
 こりゃ迷子決定…と思いながら国道に出てしまい焦る…と局。
 局は国道151号沿いにありました。
 駐車場に入るときに国道を横断するので、ちょっと大変でした。
 ここでもATMに落雷の影響があり、写真のおじさんたちが復旧中でした。

20th 川路中平簡易郵便局 かわじなかだいら 長野県飯田市川路

 国道151号を、天竜峡方面へと向かって走っていきます。
 伊那谷の国道151、152、153号の起終点がいまだにわかりません。
 この道は…青看板にとれば「豊橋・新城」だそうです。
 概ね飯田線の目的地と一致しているってことなのかな。
 ん?足助とかを抜けて豊田に出る…飯田街道は・・・153号だっけ。
 まぁいいや、と思いながら国道を進むと、右手に局。
 日当たり悪そうな場所で、ちょっと目立たない局です。
 国道に停められないので局裏に停めました。
 それにしても雰囲気のある局です…南国の木があるし。
 入り口の木戸がまたなんともいえない渋さでした。

21st 天竜峡郵便局 てんりゅうきょう 長野県飯田市川路

 国道を豊橋方面へと進んでいきます。
 天竜峡交差点を曲がって、天竜峡方面へ。
 三遠南信自動車道の工事中で、道もごたごたしていました。
 国道から下るとすぐに局は右手にありました。
 駐車スペースが怪しかったので、局の横の集配スペースに。
 もっとも、もう集配は扱っていないということですが。
 ゴム印は2種類あり、風景印もやはり天竜峡の意匠。
 さすがは一大観光地という感じです。
 ちなみに川下りをしたい方は、岐阜県可児市付近の日本ラインへもどうぞ。

22nd 三穂郵便局 みほ 長野県飯田市伊豆木

 イイダミホ、という人を、僕は知っています。
 天竜峡の信号まで戻り、国道を少し北上してすぐに右下へ。
 県道250号を進み、広い交差点で左折します。
 国道151号の橋の下をくぐって進んでいきます。
 山の中を進むと、やがて道はつきあたります。
 左折しますが、すぐに工事用信号につかまってしまいました。
 ふふーん、これまた狭い道なんだなぁ。
 そのまま直進し、途中広い県道491号と交差しますが直進。
 診療所の隣に局はきちんとありました。

23rd 山本郵便局 やまもと 長野県飯田市竹佐

 県道234号を進もうとしましたが、果敢に狭道に行く意味もないので戻ります。
 大鹿前後で今日は体力を使い果たしてしまいました。
 県道491号を北上し、下中村交差点を左折し、中村信号で国道153号に。
 そのまま南下して進んできます。
 国道を進んでいくと、やがて左手に看板が現れるので、それに従うと局。
 こちらは集配局なのかな??
 なんにせよ、貯金と風景印押印を済ませて今日はここまで。
 阿智方面へ行くと阿智局もありますが、訪問済み。
 そのまま園原インターに向けて走っていきました。


今日でお別れのオルティア。お疲れ様でした。   
 園原インターから高速道路に乗るわけですが、インターの直前でまたもや雨が降り始めました。
 園原インターを入るとすぐに恵那山トンネルに突入して、ちょっと心構えをする時間がほしいな、なんて思ってしまいます。
 ちなみに恵那山トンネルを自分の運転で通過するのは初めてではありません(下り線は初めてですが)。
 トンネルを抜けて岐阜県に入ると、ものっそい雨に襲われて、視界もかなりなくなってしまうような状態でした。
 腹が減ったので、神坂パーキングエリアに立ち寄りますが、車から降りると…傘を差していたのに…清清しいくらい濡れました。
 その後、多治見インターまでを走り抜け、国道248号を走って実家まで帰りました。
 帰ってすぐに新しい車を買う店に行き、新しいのに乗って帰ってきました。
 古いオルティアの荷物整理をしていると、花巻インターの領収書や、阪神高速の領収書なんかが出てきました。

 

 

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