No.072:越後路なみかぜメグ(2日目)
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2006.09.27(水) 曇り 19 谷浜局 越後大野局
 海沿いの町で目覚める朝は…心地良いですね、やっぱり。
 夜明けまでけっこう激しい雨が降り続いていた模様です。車の屋根にあたる雨音がすごかったです。そして多少寒かったです。
 歯を磨いたりして、海沿いを歩いたりして、それでも早起きしすぎた俺たち…。
 陽射しがで始めてのんびり朝の体操…をしていると、隣の夫婦(50代くらい?)から声をかけられました。
 「コーヒーでもどうだい?」―と、コーヒーを戴き、思い出に残る朝のひと時でした。
1 時刻不明 谷浜郵便局 たにはま 新潟県上越市

 能生まで西進していたので、また上越に逆戻りです。
 時間的には非常にちょうど良い感じになりました。
 谷浜駅付近で線路南側の集落内道路に入ります。
 と、それでも8時50分なので、付近駐車場で休憩?します。
 5分前になり、局前に停車。
 局は自動ドアが作動しており、入ることができました。
 9時チョイ前でしたが…先客の処理が終わったところでした。
 このように融通の利く?気の利く局の対応はうれしいですね。
 良く見かけるデザインですが、無集配より奥行きが広い気がしました。

2 時刻不明 中之俣簡易郵便局 なかのまた 新潟県上越市

 おそらく…郵便局メグ史上最も凄い局です。
 実は前日、高田から桑取まで夜に横断した際に、集落は通りました。
 しかし…こんな山間の孤立集落に局など…。
 谷浜方面から近道と思っていた県道523号。すさまじい道でした。
 谷はさほど深くないような気がしますが、山とぎりぎりの道路が頼りないです。
 そして小さな集落の公民館のようなところに車を停めて、歩きます。
 と、行き止まりの狭い道沿いに、ポストを見つけました。
 民家の中の、小さな局。
 元気な対応に励まされ、この集落が「人間」の集落であることを実感しました。

3 時刻不明 桑取郵便局 くわとり 新潟県上越市

 中之俣からも死にそうに細い道を進みました。
 途中のすれ違いでは、こちらがバックしました。
 「岐阜ナンバーかぁ」と不思議そうにぼやく老夫婦の声が聞こえるほど狭い道。
 「有間川」といざなう青看が虚しいほどデカク見える細道です。
 県道269号に出て、有間川方面を目指すとほどなく左側に局はあります。
 向かいには農協の栗出荷施設のようなものがありました。
 地元の方の利用があるようで、にぎわっていました。
 地名は「くわどり」のようですが、局は「くわとり」です。
 山間に似合うログハウス調の局舎が素敵です。

4 時刻不明 名立郵便局 なだち 新潟県上越市

 国道8号まで戻ってきました。
 有間川の交差点から西へ向かいます。
 旧名立町に入り、家並みが海の向こうに見え始めます。
 名立の市街地へと信号を左折するとすぐに左手に局はあります。
 公社HPでは、駐車場なしとありますが、明らかに3台分はあります。
 局内は集配局とあって広めでした。
 ゴム印ですが…この旅初めての宝印ゲットでした。
 県道245号ですが、この先にも局があるので谷沿いを南下していきます。

5 時刻不明 越後森郵便局 えちごもり 新潟県上越市

 名立局から5分強、田園風景の中、局はあります。
 局舎は凝ったつくりで、見ごたえがあります。
 看板も高いところにつけられ、まるで市街地のようです。
 そして、局名の「越後」に萌えますね。
 旧国名が冠せられた局っていいじゃないですか。
 と、ちょうど電話がかかってきました。
 車内で連絡事項を話していると、隣に車が来ました。
 局長さんらしき人?でしたが、「どうされました?」と明らかに不審者扱い。
 たしかに、強盗事件なども多いから、客をも疑わざるを得ないのでしょうか?

6 時刻不明 筒石郵便局 つついし 新潟県糸魚川市

 国道8号に戻り、富山方面へ向けて走り出します。
 出光の先で筒石の集落に降ります。
 国道は海沿いをバイパス的に通過するため、集落ごとにそれる必要があります。
 そして、国道の側道のようになったところを走ります。
 民家の横で、路上縦列が認められているようでした。
 ですが…結局見つからず国道と合流してしまいました。
 で、さっきの側道入口で駐車させてもらい、歩きます。
 旧北陸線の歩道を歩き、途中おばあちゃんに尋ねて場所判明。
 …車ではとても入れないような、尾道の映画のセットのような所でした。


局舎外壁には風景印が貼られていました。   
7 時刻不明 能生郵便局 のう 新潟県糸魚川市

 国道8号を再び(みたび?)西へ。
 糸魚川市に入りましたが、ここは旧能生町です。
 市町村合併がここまで進んでいるとは…正直残念です。
 局は能生町の集落内にあり、国道沿いではないな、と予想していました。
 で、探そうと思ったそのとき、国道側に〒マークが。
 局舎の背中が国道に向いていました。
 急いでウィンカーを出し、局手前で旧道?集落内の道に入り、正面へ出ました。
 こちらは集配局で、地方の規模の小さめの市町でよく見かける局舎です。
 ゴム印は宝。道の駅の風車と同じ文言が入っていました。

8 時刻不明 頸城槙郵便局 くびきまき 新潟県糸魚川市

 能生の市街地から、やはり山間方面にきょくがもうひとつあります。
 国道から谷沿いに道が伸びているのがこのあたりの常のようです。
 県道246号を進んでいきます。
 途中能生インターなどがありました。
 道に迷うことはないでしょう、このあたりは。
 と、左手に局はありました。
 「頸城」の文字にこれまた萌えます。
 道路はいたるところで工事が行なわれています。
 少なくとも20回以上、信号や誘導にひっかかっています。

9 時刻不明 浦本簡易郵便局 うらもと 新潟県糸魚川市

 国道8号を進みます。
 浦本駅近くの簡易局とあり、国道沿いならにっちもさっちも…。
 不安を胸に、しかし、地図でいくと漁港の方に?
 漁港の辺りの縦列駐車群に並んでとめ、歩きます。
 と、真新しいと見える公民館に局はありました。
 ちなみに国道沿いで、駐車場もかなりの台数分あります。
 公民館の壁には、古めかしい糸魚川市民憲章の条文が掲げられていました。
 局員さんに「夏休みですか?」と話しかけられたあたり、学生と見抜かれましたね。
 大学によって夏休みはまちまちなので、新潟県の大学が気になります。

10 時刻不明 梶屋敷郵便局 かじやしき 新潟県糸魚川市

 国道8号を、富山方面へと走ります。
 早川シリーズ(県道270号沿いの3局)を目指していました。
 しかし、左折すべき交差点を曲がり忘れ、Uターン場所を探していたら着いた局です。
 予定していた訪問順序が入れ替わります。
 国道に面しているわりには駐車場が広く安心です。
 ゴム印は宝でした。
 ここまで来ると、まもなく糸魚川。
 北陸のにおいが強く感じられるようになります。
 電車で長野から富山方面へ向かうとき、このあたりの景色は印象的です。

11 時刻不明 越簡易郵便局 こし 新潟県糸魚川市

 このあたりの道は、基本的に国道を核に盲腸線が延びるのみです。
 そのため、往路と復路で道が同じになってしまうきらいがあります。
 で、せっかく?なので、上、下早川を連続にします。
 中間にあるこの局を目指します。
 局は県道を左折する橋の手前にあります。
 集落開発センターと名づけられた怪しい建物です。
 「天気がいいと、もっと景色もいいんですがね」とのこと。
 たしかに、のどかな田園風景を、もっとおがみたいですね。
 写真を見て気づきましたが、左側の水色の階段の行き先が気になります。

12 時刻不明 上早川郵便局 かみはやかわ 新潟県糸魚川市

 早川シリーズでいちばん川上にある局です。
 この局は、無集配特定局でした。
 しかし…局前の掲揚塔が物語るとおり、元集配局です。
 元、とはいえ、つい1週間前、9月20日付けでの集配廃止だったようです。
 がらんとした印象を受ける局内ではありました、たしかに。
 局の外にいるウルトラマンみたいなのはなんなんでしょう?
 こういうキャラクターものに疎い自分は…さっぱりわかりません。
 付近は静かな集落で、まばらな家並みが懐かしい景色です。
 そういえば、高校の通学には、こんな田んぼの中の一本道を走っていたっけ。

13 時刻不明 下早川郵便局 しもはやかわ 新潟県糸魚川市

 来た道をまた戻っていきます。
 と、往路で通過した下早川局です。
 混雑していたので、やむを得ず路肩停車。
 このあたりは、なかなか住宅や商店が密集した地区のようです。
 このあたりは「早川郷」と呼ばれているようです。
 それだけ古くから、集落として栄えてきたのでしょう。
 付近にはスーパーマーケットや農協などもありました。
 この局をもって、早川シリーズ(3局)は完訪です。

14 時刻不明 西海郵便局 にしうみ 新潟県糸魚川市

 ここまで来ると、糸魚川の市街地も近いです。
 とはいえ、国道を押上東という交差点で降り、市街地までやって来たわけですが。
 県道221号を羽生方面へ上っていき、右手に局はありました。
 例によって、工事信号や誘導の洗礼を受けることとなりました。
 海から内陸に入ったこの辺りが「西海」とはまた不思議です。
 海が近いことに間違いはないですが…。
 所在地の羽生が局名でなく、西海、というのも不思議です。
 ここから、いよいよ糸魚川市街地を目指します。

15 時刻不明 糸魚川押上郵便局 いといがわおしあげ 新潟県糸魚川市

 北陸線を渡り、信号を左折し、街道筋のような道を進んでいきます。
 左手に局はありました。
 局前に頭から突っ込んで駐車しました。
 これが不幸か、出庫時に視認性がとても悪く大変でした。
 局横の砂利スペースにきちんと局の駐車場があったようです。
 局内のガラスの棚には、いろいろな風景印の陰影がありました。
 切手の発売時などの記念押印のような感じがしました…がよくわかりません。
 とりあえず、さまざまな都道府県の中央局の風景印陰影がありました。
 岐阜中央と長野中央は見つからなかった気もしますが。

16 時刻不明 糸魚川郵便局 いといがわ 新潟県糸魚川市

 糸魚川駅近くにある、糸魚川市の中心局です。
 局の駐車場はいっぱいだったので、隣のスーパーに。
 局は一方通行の道にも面していて、表がどちらかわかりません。
 窓口はなかなか混雑していました。
 ゴム印は「フォッサマグナ」の文字が入ります。
 糸魚川静岡構造線―松本にいるころ、何度も耳にしました。
 なんだっけ、地震がおきそうとか、不穏な話です。
 さて、時間も14時をまわりました。
 今日の目的はひとまず、次の局までです。

17 時刻不明 糸魚川横町郵便局 いといがわよこまち 新潟県糸魚川市

 糸魚川駅前から海に向かってすぐ、大町交差点を左折します。
 局の前に駐車場はなく、隣の砂利地にあります。
 月極駐車場ですが、3台分確保されています。
 ―もっとも、地元の人は路上駐車していましたが。
 局内はとにかく狭く、そしてかなり混雑していました。
 これほど賑わっているように見えるのも、局が狭いせい?
 風景印には塩の道の塩運び人?の絵が。
 そうか、ここから松本につながるわけだもんね。
 今日の目的を果たしたので、ヒスイのある?らしい?海岸を探します。

18 時刻不明 青海郵便局 おうみ 新潟県糸魚川市

 海岸を探します、とか言いながら、国道8号を富山方面へ。
 と、左手に郵便局を発見してしまっては、寄らないわけに行きません。
 処理後、「ヒスイの転がってる海岸があるって聞いたんですが〜(笑)」と話すと…、
 「(大爆笑)ヒスイねぇー。ちょっとー」と隣の若布の男性局員に振る女性局員さん。
 「この前、小学校の行事で海岸で探しましたよ」なんて。
 要約すると、数時間、児童ら30人以上でヒスイ探しをしたのだそう。
 専門家の鑑定の結果殆どが蛇紋岩で、たった1名、ヒスイを発見―したのだそう。
 ―夢を追い、情報の現場、海岸へ急行。
 結果は…言いません…というか、ヒスイ自体がわからないんですけど(笑)。
 「たまに姫川河川敷をさまよってる人を見ますよ」―類は友を呼ぶ。

19 時刻不明 越後大野郵便局 えちごおおの 新潟県糸魚川市

 ヒスイ探しに疲れて、腰の痛いおれら。
 実は青海と糸魚川の間にもう1局あったようですが。
 国道148号を松本方面へ向かいます。
 15時50分なので、頸城大野駅付近の大野局へ。
 局は意外な場所にあり、迷いましたが、マニアいました。
 局名には「越後」が冠せられ、また萌えました。
 駐車場難にあえぎましたが…気合でなんとかしました。
 写真撮影時、局長さんから「小滝は行かれる?」と一言。
 なんでも「風景印が素敵」なんだそうですよ。

 車中泊とはいえ、旅の疲れもなんのその。帰りは白馬から国道406号を鬼無里から長野市へ。山道は真っ暗で、ちょっと不気味なくらいです。
 山道を走りながら、海の匂いを思い出す、そんな旅の記憶は、とても心地よいものとなりました。

 

 

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