海沿いの町で目覚める朝は…心地良いですね、やっぱり。
夜明けまでけっこう激しい雨が降り続いていた模様です。車の屋根にあたる雨音がすごかったです。そして多少寒かったです。
歯を磨いたりして、海沿いを歩いたりして、それでも早起きしすぎた俺たち…。
陽射しがで始めてのんびり朝の体操…をしていると、隣の夫婦(50代くらい?)から声をかけられました。
「コーヒーでもどうだい?」―と、コーヒーを戴き、思い出に残る朝のひと時でした。
|
|
能生まで西進していたので、また上越に逆戻りです。
時間的には非常にちょうど良い感じになりました。
谷浜駅付近で線路南側の集落内道路に入ります。
と、それでも8時50分なので、付近駐車場で休憩?します。
5分前になり、局前に停車。
局は自動ドアが作動しており、入ることができました。
9時チョイ前でしたが…先客の処理が終わったところでした。
このように融通の利く?気の利く局の対応はうれしいですね。
良く見かけるデザインですが、無集配より奥行きが広い気がしました。
|
2 |
時刻不明 |
中之俣簡易郵便局 |
なかのまた |
新潟県上越市 |
|
おそらく…郵便局メグ史上最も凄い局です。
実は前日、高田から桑取まで夜に横断した際に、集落は通りました。
しかし…こんな山間の孤立集落に局など…。
谷浜方面から近道と思っていた県道523号。すさまじい道でした。
谷はさほど深くないような気がしますが、山とぎりぎりの道路が頼りないです。
そして小さな集落の公民館のようなところに車を停めて、歩きます。
と、行き止まりの狭い道沿いに、ポストを見つけました。
民家の中の、小さな局。
元気な対応に励まされ、この集落が「人間」の集落であることを実感しました。
|
|
中之俣からも死にそうに細い道を進みました。 途中のすれ違いでは、こちらがバックしました。 「岐阜ナンバーかぁ」と不思議そうにぼやく老夫婦の声が聞こえるほど狭い道。 「有間川」といざなう青看が虚しいほどデカク見える細道です。 県道269号に出て、有間川方面を目指すとほどなく左側に局はあります。 向かいには農協の栗出荷施設のようなものがありました。 地元の方の利用があるようで、にぎわっていました。 地名は「くわどり」のようですが、局は「くわとり」です。 山間に似合うログハウス調の局舎が素敵です。
|
|
国道8号まで戻ってきました。 有間川の交差点から西へ向かいます。 旧名立町に入り、家並みが海の向こうに見え始めます。 名立の市街地へと信号を左折するとすぐに左手に局はあります。 公社HPでは、駐車場なしとありますが、明らかに3台分はあります。 局内は集配局とあって広めでした。 ゴム印ですが…この旅初めての宝印ゲットでした。 県道245号ですが、この先にも局があるので谷沿いを南下していきます。
|
5 |
時刻不明 |
越後森郵便局 |
えちごもり |
新潟県上越市 |
|
名立局から5分強、田園風景の中、局はあります。
局舎は凝ったつくりで、見ごたえがあります。
看板も高いところにつけられ、まるで市街地のようです。
そして、局名の「越後」に萌えますね。
旧国名が冠せられた局っていいじゃないですか。
と、ちょうど電話がかかってきました。
車内で連絡事項を話していると、隣に車が来ました。
局長さんらしき人?でしたが、「どうされました?」と明らかに不審者扱い。
たしかに、強盗事件なども多いから、客をも疑わざるを得ないのでしょうか?
|
6 |
時刻不明 |
筒石郵便局 |
つついし |
新潟県糸魚川市 |
|
国道8号に戻り、富山方面へ向けて走り出します。
出光の先で筒石の集落に降ります。
国道は海沿いをバイパス的に通過するため、集落ごとにそれる必要があります。
そして、国道の側道のようになったところを走ります。
民家の横で、路上縦列が認められているようでした。
ですが…結局見つからず国道と合流してしまいました。
で、さっきの側道入口で駐車させてもらい、歩きます。
旧北陸線の歩道を歩き、途中おばあちゃんに尋ねて場所判明。
…車ではとても入れないような、尾道の映画のセットのような所でした。
|
局舎外壁には風景印が貼られていました。
|
|
国道8号を再び(みたび?)西へ。 糸魚川市に入りましたが、ここは旧能生町です。 市町村合併がここまで進んでいるとは…正直残念です。 局は能生町の集落内にあり、国道沿いではないな、と予想していました。 で、探そうと思ったそのとき、国道側に〒マークが。 局舎の背中が国道に向いていました。 急いでウィンカーを出し、局手前で旧道?集落内の道に入り、正面へ出ました。 こちらは集配局で、地方の規模の小さめの市町でよく見かける局舎です。 ゴム印は宝。道の駅の風車と同じ文言が入っていました。
|
8 |
時刻不明 |
頸城槙郵便局 |
くびきまき |
新潟県糸魚川市 |
|
能生の市街地から、やはり山間方面にきょくがもうひとつあります。 国道から谷沿いに道が伸びているのがこのあたりの常のようです。 県道246号を進んでいきます。 途中能生インターなどがありました。 道に迷うことはないでしょう、このあたりは。 と、左手に局はありました。 「頸城」の文字にこれまた萌えます。 道路はいたるところで工事が行なわれています。 少なくとも20回以上、信号や誘導にひっかかっています。
|
9 |
時刻不明 |
浦本簡易郵便局 |
うらもと |
新潟県糸魚川市 |
|
国道8号を進みます。 浦本駅近くの簡易局とあり、国道沿いならにっちもさっちも…。 不安を胸に、しかし、地図でいくと漁港の方に? 漁港の辺りの縦列駐車群に並んでとめ、歩きます。 と、真新しいと見える公民館に局はありました。 ちなみに国道沿いで、駐車場もかなりの台数分あります。 公民館の壁には、古めかしい糸魚川市民憲章の条文が掲げられていました。 局員さんに「夏休みですか?」と話しかけられたあたり、学生と見抜かれましたね。 大学によって夏休みはまちまちなので、新潟県の大学が気になります。
|
10 |
時刻不明 |
梶屋敷郵便局 |
かじやしき |
新潟県糸魚川市 |
|
国道8号を、富山方面へと走ります。
早川シリーズ(県道270号沿いの3局)を目指していました。
しかし、左折すべき交差点を曲がり忘れ、Uターン場所を探していたら着いた局です。
予定していた訪問順序が入れ替わります。
国道に面しているわりには駐車場が広く安心です。
ゴム印は宝でした。
ここまで来ると、まもなく糸魚川。
北陸のにおいが強く感じられるようになります。
電車で長野から富山方面へ向かうとき、このあたりの景色は印象的です。
|
11 |
時刻不明 |
越簡易郵便局 |
こし |
新潟県糸魚川市 |
|
このあたりの道は、基本的に国道を核に盲腸線が延びるのみです。
そのため、往路と復路で道が同じになってしまうきらいがあります。
で、せっかく?なので、上、下早川を連続にします。
中間にあるこの局を目指します。
局は県道を左折する橋の手前にあります。
集落開発センターと名づけられた怪しい建物です。
「天気がいいと、もっと景色もいいんですがね」とのこと。
たしかに、のどかな田園風景を、もっとおがみたいですね。
写真を見て気づきましたが、左側の水色の階段の行き先が気になります。
|
12 |
時刻不明 |
上早川郵便局 |
かみはやかわ |
新潟県糸魚川市 |
|
早川シリーズでいちばん川上にある局です。
この局は、無集配特定局でした。
しかし…局前の掲揚塔が物語るとおり、元集配局です。
元、とはいえ、つい1週間前、9月20日付けでの集配廃止だったようです。
がらんとした印象を受ける局内ではありました、たしかに。
局の外にいるウルトラマンみたいなのはなんなんでしょう?
こういうキャラクターものに疎い自分は…さっぱりわかりません。
付近は静かな集落で、まばらな家並みが懐かしい景色です。
そういえば、高校の通学には、こんな田んぼの中の一本道を走っていたっけ。
|
13 |
時刻不明 |
下早川郵便局 |
しもはやかわ |
新潟県糸魚川市 |
|
来た道をまた戻っていきます。 と、往路で通過した下早川局です。 混雑していたので、やむを得ず路肩停車。 このあたりは、なかなか住宅や商店が密集した地区のようです。 このあたりは「早川郷」と呼ばれているようです。 それだけ古くから、集落として栄えてきたのでしょう。 付近にはスーパーマーケットや農協などもありました。 この局をもって、早川シリーズ(3局)は完訪です。
|
14 |
時刻不明 |
西海郵便局 |
にしうみ |
新潟県糸魚川市 |
|
ここまで来ると、糸魚川の市街地も近いです。 とはいえ、国道を押上東という交差点で降り、市街地までやって来たわけですが。 県道221号を羽生方面へ上っていき、右手に局はありました。 例によって、工事信号や誘導の洗礼を受けることとなりました。 海から内陸に入ったこの辺りが「西海」とはまた不思議です。 海が近いことに間違いはないですが…。 所在地の羽生が局名でなく、西海、というのも不思議です。 ここから、いよいよ糸魚川市街地を目指します。
|
15 |
時刻不明 |
糸魚川押上郵便局 |
いといがわおしあげ |
新潟県糸魚川市 |
|
北陸線を渡り、信号を左折し、街道筋のような道を進んでいきます。
左手に局はありました。
局前に頭から突っ込んで駐車しました。
これが不幸か、出庫時に視認性がとても悪く大変でした。
局横の砂利スペースにきちんと局の駐車場があったようです。
局内のガラスの棚には、いろいろな風景印の陰影がありました。
切手の発売時などの記念押印のような感じがしました…がよくわかりません。
とりあえず、さまざまな都道府県の中央局の風景印陰影がありました。
岐阜中央と長野中央は見つからなかった気もしますが。
|
16 |
時刻不明 |
糸魚川郵便局 |
いといがわ |
新潟県糸魚川市 |
|
糸魚川駅近くにある、糸魚川市の中心局です。
局の駐車場はいっぱいだったので、隣のスーパーに。
局は一方通行の道にも面していて、表がどちらかわかりません。
窓口はなかなか混雑していました。
ゴム印は「フォッサマグナ」の文字が入ります。
糸魚川静岡構造線―松本にいるころ、何度も耳にしました。
なんだっけ、地震がおきそうとか、不穏な話です。
さて、時間も14時をまわりました。
今日の目的はひとまず、次の局までです。
|
17 |
時刻不明 |
糸魚川横町郵便局 |
いといがわよこまち |
新潟県糸魚川市 |
|
糸魚川駅前から海に向かってすぐ、大町交差点を左折します。
局の前に駐車場はなく、隣の砂利地にあります。
月極駐車場ですが、3台分確保されています。
―もっとも、地元の人は路上駐車していましたが。
局内はとにかく狭く、そしてかなり混雑していました。
これほど賑わっているように見えるのも、局が狭いせい?
風景印には塩の道の塩運び人?の絵が。
そうか、ここから松本につながるわけだもんね。
今日の目的を果たしたので、ヒスイのある?らしい?海岸を探します。
|
18 |
時刻不明 |
青海郵便局 |
おうみ |
新潟県糸魚川市 |
|
海岸を探します、とか言いながら、国道8号を富山方面へ。
と、左手に郵便局を発見してしまっては、寄らないわけに行きません。
処理後、「ヒスイの転がってる海岸があるって聞いたんですが〜(笑)」と話すと…、
「(大爆笑)ヒスイねぇー。ちょっとー」と隣の若布の男性局員に振る女性局員さん。
「この前、小学校の行事で海岸で探しましたよ」なんて。
要約すると、数時間、児童ら30人以上でヒスイ探しをしたのだそう。
専門家の鑑定の結果殆どが蛇紋岩で、たった1名、ヒスイを発見―したのだそう。
―夢を追い、情報の現場、海岸へ急行。
結果は…言いません…というか、ヒスイ自体がわからないんですけど(笑)。
「たまに姫川河川敷をさまよってる人を見ますよ」―類は友を呼ぶ。
|
19 |
時刻不明 |
越後大野郵便局 |
えちごおおの |
新潟県糸魚川市 |
|
ヒスイ探しに疲れて、腰の痛いおれら。
実は青海と糸魚川の間にもう1局あったようですが。
国道148号を松本方面へ向かいます。
15時50分なので、頸城大野駅付近の大野局へ。
局は意外な場所にあり、迷いましたが、マニアいました。
局名には「越後」が冠せられ、また萌えました。
駐車場難にあえぎましたが…気合でなんとかしました。
写真撮影時、局長さんから「小滝は行かれる?」と一言。
なんでも「風景印が素敵」なんだそうですよ。
|
車中泊とはいえ、旅の疲れもなんのその。帰りは白馬から国道406号を鬼無里から長野市へ。山道は真っ暗で、ちょっと不気味なくらいです。
山道を走りながら、海の匂いを思い出す、そんな旅の記憶は、とても心地よいものとなりました。
|