No.708:四国山地巡礼・22日目
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2025.08.22(金) 晴れ 14 西石原局 阿那賀簡易局
 旅の最終日。高知市内で迎える朝はなんとなく寂しい感じがします。今日は高知県内の数少ない未訪問局を訪問していきます。
 まずは土佐郡土佐町からスタートし、東に向かって局を拾っていく行程。谷に沿って東西に局が並んでいるので訪問しやすそうです。
 ただ、山また山のエリアなので、運転に苦労しそうです。また行き止まりの局も多く、行き来に時間もかかりそうです。
1 09:03 西石原郵便局 にしいしはら 高知県土佐郡土佐町

 高知市街地の通勤ラッシュを横目に北へ。
 坂を上っていくと、眼下に高知市街地が望めます。
 昨日訪問の高知重倉、土佐山と局を過ぎ、本格的に山道へ。
 県道16号はパンチの効いた山越え区間。
 一応、高知本山線という主要地方道です。
 山を越えてさらに細い道を抜けると地蔵寺の集落。
 国道439号を西に進み、西石原の集落に入ると局はありました。
 9時まで数分というタイミングで到着しました。
 待ち時間なく、ベストなタイミングで訪問できました。

2 09:17 地蔵寺郵便局 じぞうじ 高知県土佐郡土佐町

 基本的にはこの国道439号を東に向かう旅です。
 もうこの国道の多くの区間を走ってきました。
 四国の山の国道の代表格といえるくらいの存在感です。
 ヨサク=酷道、というイメージは半分本当で半分はイメージ。
 走りやすい区間もたくさんあることを知りました。
 さて、地蔵寺の集落に入り、エネオスの給油所を右折。
 橋を渡って集落に入ると局。
 こちらの局は集配局の見た目ですが、やはり集配は廃止済み。
 局舎わきの集配スペースは駐車場になっています。

3 09:27 森郵便局 もり 高知県土佐郡土佐町

 地蔵寺川沿いをしばらく走ります。
 交通量は多くなく、すれ違う車も少なめ。
 はあ、通り抜け需要は限りなく少ないでしょうし。
 お盆は過ぎて、帰省客なども限られそうですし。
 土佐町役場のある比較的多くな集落に局はありました。
 役場の入口にあたる場所にある局舎は大きく立派。
 当然集配局かと思いきや、2018年に集配廃止になっているようです。
 集配廃止は比較的最近とはいえ、町の中心局も無集配とは。
 人口3000人ちょっとの町。過疎化の現実です。

4 09:53 大川郵便局 おおかわ 高知県土佐郡大川村

 ここからは山あいの村、大川村に向かいます。
 四国の中でも最も秘境なんじゃないかという場所です。
 それでいうと馬路村もそうなんですが。
 県道265号の長いトンネルを抜けると早明浦ダムのほとり。
 ここから県道17号をひたすら走ると大川村の中心地。
 中心地といっても役場や農協、数軒の民家があるくらいです。
 静かな湖畔に小さな郵便局があるという感じ。
 集配は廃止されているので、村の外から配達に来るのでしょうか。
 この村の人口は300人ちょっと。本土の自治体では2番目の少なさです。

5 10:27 田井郵便局 たい 高知県土佐郡土佐町

 来た道を戻り、土佐町役場のところまで。
 国道沿いに道の駅があったので、少し休憩にします。
 というのも、今日は後半で時間調整が必要です。
 急いでも仕方がないので、売店を覗いてダムカードを頂きます。
 後で知ったんですが、マンホールカードもあったようです。
 またいつか貰いに来ることにしましょう。
 県道17号に入り、地蔵寺川を渡ると局。
 このあたりが土佐町で一番栄えているような気がします。
 集配は廃止されていますが、集配局らしい建物の局舎でした。

6 10:44 瓜生野簡易郵便局 うりうの 高知県長岡郡本山町

 ここから山あいの集落まで往復します。
 吉野川を渡ると、左手に巨大な早明浦ダムが見えました。
 いや、けっこう街中に巨大な建造物があると驚きますね。
 その先、県道264号に入るところが汗見川遊泳場という天然のプール。
 信じられないくらいきれいな水なのにまた驚きです。
 遊泳場の水がきれいなのだから、流れる水も当然美しいです。
 そんな県道を進んでいくと局はありました。
 車はひとまず丁字路の広くなっているところに置かせてもらいます。
 山深ければ山深いほど、感動的な景色に巡り合えるものです。

 
汗見川の水の美しさに癒やされながら往復しました。
7 11:09 本山郵便局 もとやま 高知県長岡郡本山町

 県道を下り、吉野川を渡って国道439号に戻ります。
 このあたりはもう本山町で、土佐町からの市街地が続きます。
 本山町は人口3000人を割り込んでいます。
 隣の土佐町と繋がりが深そうですね。
 ガソリンが少なくなってきたので、農協のセルフスタンドで給油。
 このあたりはコンビニもあって、けっこう栄えています。
 そのまま行くと、国道沿いに局はありました。
 大きな病院の向かいに大きな局舎。
 こちらは現在でも集配局で、集配業務をしているようです。

8 11:32 大杉穴内簡易郵便局 おおすぎあなない 高知県長岡郡大豊町

 ここからは移動距離が長くなります。
 局がしばらくないというのがその理由なんですが。
 大豊町に入るとすぐに大豊町役場がありました。
 老人ホームを改装した庁舎だそうで、有効活用ですね。
 広い町域、車移動が前提でしょうから、町の端っこでもいいんでしょう。
 国道32号を三好市方面に進み、土佐穴内駅方面へ右折。
 穴内川沿いを駅方面に進むと局はありました。
 狭い道沿いに駐車場がないので、駅で折り返してきて訪問。
 この先は人家も少ないので、通る車もほとんどいないでしょうが。

9 11:41 豊永郵便局 とよなが 高知県長岡郡大豊町

 国道32号に戻り、どんどん東に向かいます。
 県境が近いこともあり、交通量は多くないですね。
 しばらく行くと小さな集落です。
 集落内のわき道に入って進むと局はありました。
 元々は集配局ですが、集配は廃止されています。
 ところで局名は豊永ですが、駅だとJR大田口駅が最寄り。
 吉野川の対岸が駅前集落になっています。
 大豊町という名前は、大杉と豊永から付けられているんですね。
 そう考えると、豊永地区も大豊町の大事なパーツです。

10 11:49 下ノ土居郵便局 しものどい 高知県長岡郡大豊町

 国道をさらに東に走っていきます。
 吉野川を急カーブの橋で渡り、線路沿いの集落に。
 郵便局は国道沿いの公共施設の中にありました。
 元々は線路を挟んだ集落の中にあったようです。
 その局舎は2016年に火災で焼失しているんだそうです。
 そんな経緯で、この建物の中に入居したんですね。
 結果的に、公共施設への入居は最適解になりそうな気がします。
 この集落にJR豊永駅があります。
 ウィキペディアでは、豊永は一部の特急停車駅だったようです。

11 11:58 東豊永郵便局 ひがしとよなが 高知県長岡郡大豊町

 ここからはまた、国道439号の単独区間です。
 となるとまあ、酷道区間への期待が高まります。
 まずは走りやすいバイパスで東へ。
 川沿いの旧道区間を進み、集落に入ると局。
 バイパス側からも、局舎の裏側がよく見えていました。
 このあたりも思いのほか民家が密集し、旅館や給油所もあるほど。
 見た目からして集配局ですが、廃止されていました。
 さて、この先がいよいよ、奥地の郵便局。
 国道439号の難所、京柱峠の麓に位置する局です。

12 12:14 西峯簡易郵便局 にしみね 高知県長岡郡大豊町

 高知県名物の毎時10分間だけ通れる工事規制です。
 国道439号は、この先、西峯簡易局との間に工事区間があります。
 工事区間から局を10分で往復するのは厳しそう。
 そうなると狙い目なのが、ランチ休憩です。
 12:00~13:20までの間は工事が止まり、長く通行できます。
 それを狙って工事区間を通過、西峯の集落に到着。
 2017年まであった西峰郵便局の跡地を過ぎ、高台の西峯簡易局に到着。
 ずっと来たかった西峯です。やっと来ることができました。
 直営局時代に来ることは叶いませんでしたが、夢が叶いました。

   
酷道と言われる439号と愛車を写真に収めます。
13 12:41 大久保郵便局 おおくぼ 高知県長岡郡大豊町

 来た道を戻って、国道32号まで出ます。
 さあ、旅もラストスパート。
 国道をしばらく北に進んでいくと、土佐岩原駅付近に。
 吉野川の対岸の駅に向かう大岩橋を過ぎると局。
 国道の路肩が広がったところに位置しています。
 公式には駐車場がないですが、この広い路肩に駐車できます。
 飲食店や民家が数軒並んでいます。
 そしてこの局が、この旅の高知県で最後の訪問局です。
 高知県最北と思いきや、それは昨日の立川郵便局のようです。

 鳴門北IC~淡路島南IC 7.1キロ・普通車690円
14 15:49 阿那賀簡易郵便局 あなが 兵庫県南あわじ市

 大久保郵便局を訪問後、密かに狙っていたことがあります。
 まだ昼過ぎなので局を増殖できそうですが、木屋平は無謀。
 そこで、高速道路を利用せず鳴門へ移動し、大鳴門橋で淡路島へ。
 その西の端あたりにあるのが、阿那賀簡易郵便局です。
 この簡易局は2021年に開局した新しい局です。
 廃止された阿那賀郵便局へは、2016年に訪問していました。
 局の方の話し方も一気に関西圏に入ったな、という感じがします。
 冷たいお茶を出していただいたり、あれこれ話が弾んだり。
 何より、いろいろな種類、色のゴム印が用意されていました。

 
うずまちテラスに立ち寄り、一路川崎へ帰りました。
 淡路島中央SIC~東名川崎IC 570.4キロ・普通車10,310円
 旅の最後は本当にあっという間です。高速道路を一気に走っていくと、思いのほか早くに川崎に着くことができました。
 長い四国の旅でしたが、昨年の北海道ほど移動距離はなく、のんびりと旅をしていたような気がします。
 もうこんなにじっくりと四国に滞在することはなくなるかもしれませんが、郵便局とは別に、また旅しに来たい、そんな独特な場所でした。

 

 

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