豊橋の宿を出るころには、空は鈍色。ちょっと小雨も降ってきそうだな、という寒い朝でした。ここからは北に向かいます。
新城市内に入り、ナビに従って国道301号を上っていくと、雪や。下り坂になるころには…あ、これはあかんやつや。
そう思いながらそろりそろりと県道435号を進んでいきます。雪道を走ったのって、何年ぶりなんだろうと思いながら…。
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雪の作手大和田郵便局。ここは愛知県です。ここは愛知県なんです。
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1 |
09:15 |
作手大和田郵便局 |
つくでおおわだ |
愛知県新城市 |
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2月18日の営業で廃止、という情報を見てからソワソワ。
実家のある愛知県なのに、なかなか行けていなかったこと。
ATMのない局なので、いつかは…と目を付けていた局。
そんなこともあって、帰省と合わせて訪問しようと思っていました。
そしたらその日に限ってこんな大雪、ある?!
なんとか局にたどり着き、訪問を果たしました。
かわいらしいゴム印が用意されているのもうれしかったです。
このあたりはまったく未訪問のままでした。
作手なんて、家族旅行以来20年ぶりくらいに来ました。
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2 |
09:30 |
鳳来布里郵便局 |
ほうらいふり |
愛知県新城市 |
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そんな作手村も、いつの間にか新城市になっていました。
さて、県道436号に合流し、少し雪も弱まります。
それでもアスファルトを白くするほどの雪。
三河の山間部とはいえ、なかなか珍しいと思います。
県道沿い、布里の集落に局はありました。
コンビニ型の局舎で、駐車場も広く使い勝手がよいです。
天気のせいか、お客さんもいませんでした。
「家のあたりは全然雪もなかったんだけど」と局員さん。
ひと山越えるだけで、天気は大きく変わるんですよね。
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3 |
09:47 |
鳳来寺郵便局 |
ほうらいじ |
愛知県新城市 |
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今日は無理せず、昼には帰路につきましょう。
ひとまず鳳来、新城エリアを訪問していきます。
国道257号に抜け、豊川を渡ります。
鳳来寺への県道436号に入り、山を上っていくと局。
あまり上り坂は歓迎しないんですが…。
思いのほか開けた場所で、元々は集配局だったであろう局舎。
風景印は月夜のコノハズクで、稀に見る素敵な意匠です。
鳳来寺山の仏法僧、ってみんなの歌でありましたね。
ブッポウソウの鳴き声は、実はコノハズクだったという。
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4 |
10:08 |
長篠郵便局 |
ながしの |
愛知県新城市 |
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鳳来寺からは県道32号を南下していきます。
山越えの区間は、やはり積雪があってひやひや。
前を走るは大型トラック。
とにかく車間距離を開けて、山を越えて本長篠に。
国道257号の長篠交差点に面して局はありました。
局の裏手に駐車場がありますが、局の入口が微妙に遠い。
こちらは旧鳳来町の中心局で、バスターミナルに面しています。
新城市の鳳来総合支所もすぐそばにあります。
このあたりまでは豊橋の都市圏でもあるようです。
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5 |
10:20 |
三河大野郵便局 |
みかわおおの |
愛知県新城市 |
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国道151号に入って、飯田方面に進みます。
また雪が本格的になってきたような気がします。
そうか、国道沿いでもだめそうか…。
JR三河大野駅で宇連川を渡り、大野交差点を右折。
集落の中を進んでいくと局はありました。
こちらもコンビニ型局舎で、駐車場も広々としていました。
敷地の広さ的に、以前は集配局の局舎があったでしょうか。
昔ながらのまとまった集落といった印象です。
こういう場所の集配局は、どんどん統合されますね。
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6 |
10:34 |
湯谷簡易郵便局 |
ゆや |
愛知県新城市 |
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国道151号をしばらく北に向かいます。
これ以上の北上はすべきではないのですが、策があります。
川の対岸にJR湯谷温泉駅。
このあたりは温泉地なんですね。
さらに進むと国道沿いに局はありました。
三角屋根が印象的なお洒落な局舎なんですが、なんせこの雪。
雪が似合うような似合わないような…。
そしてこの局には風景印があります。
簡易局で風景印設置局は数少ないものです。
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7 |
10:50 |
鳳来川合郵便局 |
ほうらいかわい |
愛知県新城市 |
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国道151号をそのまま進んでいきます。
JR三河川合駅付近の次局までの間に、駅は2つ。
元々私鉄として建設された経緯から、駅間が短いんですね。
さて、鳳来峡インター付近には、パトカーと警察間の姿。
宇連川を渡るところで、止められます。
「そこの郵便局まで」と伝えると、「気を付けて!」と見送られます。
こういうときに、警察も地道な仕事をしてくれているんですね。
すぐに、国道沿いにコンビニ型局舎が出てきました。
「こんな雪はめったにないよ」と局員さんも話していました。
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鳳来峡IC~浜松いなさ北IC 13.4キロ・普通車0円
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8 |
11:20 |
鳳来山吉田郵便局 |
ほうらいやまよしだ |
愛知県新城市 |
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鳳来峡インターから三遠南信自動車道に入ります。
無料で走れるのは助かります。
高速道路に入ってしまえば、もう雪も…いや、雪がある。
すぐにトンネルに入り、その長いトンネルを抜けると雪がない!
ほっと一安心、浜松いなさ北インターで下ります。
国道257号に入り、再び愛知県に。
鳳来山吉田局に到着すると、このあたりは雪なんて嘘のよう。
「川合は雪でしたか?」と車を見ながら局員さん。
同じ鳳来町内でも、天気は大きく違うみたいです。
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9 |
11:37 |
東郷郵便局 |
とうごう |
愛知県新城市 |
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国道を進むと、先ほどの長篠郵便局前に出ます。
国道151号と合流しつつ、途中で設楽方面に右折。
さらにJR大海駅方面に進むと局。
ちょうど車を降りるときに、電車が走っていきました。
局舎の裏手にJR大海駅があるようです。
いや、海とは無縁そうな山あいの集落に、大海とは。
このあたりも、道路には雪がありません。
路面が濡れている程度で、安心しました。
今朝の大雪も、もう終わったとばかり思っていたのですが。
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10 |
11:47 |
新城川路郵便局 |
しんしろかわじ |
愛知県新城市 |
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国道151号に合流し、新東名高速道路をくぐります。
いつも高速道路の上から見ている景色です。
このあたりを走ったのは、初めてのことです。
新城インターの交差点で右折し、道の駅を通過。
ここはETC2.0の賢い料金が適用される道の駅ですね。
そういいつつ、立ち寄ったことはないのですが…。
JR三河東郷駅を過ぎると局はありました。
東郷駅前に東郷局がないのもなんだか変な感じがしますが…。
さて、初めて新城を冠する局に出会いました。
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11 |
11:54 |
新城舟着郵便局 |
しんしろふなつけ |
愛知県新城市 |
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三河東郷駅から南下する道に入りました。
広い道ではないですが、小型車なら十分の道幅。
豊川を渡って、坂を上ると県道69号に出ます。
しばらく西に進んでいくと、Y字の交差点の先に局。
道路と直角の駐車場なので、見通しがよくないと思いました。
小さな集落なので、お客さんはおらずすぐに貯金できました。
局名は舟着ということで、豊川に川湊でもあったのでしょうか。
歴史的な経緯が反映しているように思います。
郵便局名は、所在地名よりも歴史を大切にしていると思います。
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12 |
12:02 |
新城平井郵便局 |
しんしろひらい |
愛知県新城市 |
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そういう意味では、キラキラ局名には反対です。
今度も、松山市に「まつやま椿郵便局」がオープンします。
松山をひらがなにしなければならない理由は何だろう。
こういうことをするのが、歴史への冒涜というか、軽視で寂しいなと思います。
さておき、新城の市街地に入ります。
住宅街のような商店街のような道を進むと局。
局の向かいに駐車場が確保されていました。
付近にはJR東新町駅があります。
有人駅ということで、やはり需要がありそうです。
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13 |
12:11 |
新城郵便局 |
しんしろ |
愛知県新城市 |
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市街地の中心部に向かいます。
県道を走って中町交差点を右折。
見慣れないカラーリングのバスが走っています。
JR飯田線の踏切を渡ると、左手にピアゴ、右手にルートイン。
なかなか賑わっている中心地ですね。
そのルートインの並びにきょくはありました。
ゆうゆう窓口のある大きな局です。
貯金をすると、ゴム印には五平餅のイラストが。
なるほど、新城は五平餅が名物でもあるんですね。
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14 |
12:21 |
新城橋向郵便局 |
しんしろはしむこう |
愛知県新城市 |
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先日、職場で五平餅が出されたことがあります。
思わず「懐かしい!」と言ったのは自分だけ。
東京では見慣れない食べ物に戸惑いを感じているようでした。
飛騨高山の醬油味のみたらし団子も好きなんだけど。
そんなことを思いながら新城市役所前を西へ。
大きな交差点を過ぎると局は右手に。
局を過ぎ、家一軒を挟んだところに駐車場がありました。
局名は、近くにある国道の橋が由来でしょうか。
名鉄知立駅からも徒歩圏内で、中心部にあたります。
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国道301号に入り、豊川を渡ります。
国道をそのままたどるのではなく、途中で市道を挟みながら南へ。
この方がショートカットになっています。
八名農協前交差点で左折して、国道にまた入ります。
そのまま進むと国道沿いに局はありました。
駐車場も広く、利用しやすい局だと思いました。
この国道は、そのまま進むと三ヶ日に抜けています。
静岡県側には三ヶ日長根簡易郵便局があります。
世界が平和だったころの2018年7月に訪問していました。
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16 |
12:51 |
千郷郵便局 |
ちさと |
愛知県新城市 |
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八名からは国道301号で新城方面に戻ります。
今度は国道を進み、途中から県道に入って豊川を渡ります。
横浜ゴムの工場を横目に、踏切を渡ります。
野田西交差点を右折すると、久しぶりに見ましたGEO。
GEOの先に局はありました。
わりと大きな局舎で、隣に広く駐車場がありました。
このあたりもJR野田城駅を中心にまとまった集落です。
しかしこんな集落にもGEOがあるなんて!驚きです。
我が家の向かいのTSUTAYAはとうに潰れましたからね。
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17 |
13:10 |
三河一宮郵便局 |
みかわいちみや |
愛知県豊川市 |
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田舎移動…じゃなくて伊那街道を南下していきます。
国道151号に合流し、しばらく走ります。
東上局がありますが、こちらは2018年3月訪問。
豊川に沿って走り、しばらく行くと一宮の市街地。
国道沿いに局は出てきました。
JRの駅名も三河一宮なので、局名も安定感があります。
しかし、よく調べてみるとおもしろい違いがありました。
駅名は「みかわいちのみや」ですが、局名は「みかわいちみや」。
なんとなく心もとない感じがしてしまいます。
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18 |
13:16 |
一宮大木簡易郵便局 |
いちのみやおおぎ |
愛知県豊川市 |
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南下すると砥鹿神社がありました。
大きな神社で、いまは初詣シーズンでもあります。
ただ、御朱印は現在やっていないとのことで今回は通過。
紙を介してのウイルス感染防止ということでしょう。
JR三河一宮駅前を通過し、線路の西側へ。
県道498号を南下していくと局はありました。
THE簡易局といった風情の小さな局舎でした。
旧一宮町の名を冠する局名も、歴史を受け継ぎます。
近くに東名豊川インター。そろそろ今日は終了にします。
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19 |
13:23 |
豊川和通郵便局 |
とよかわわどおり |
愛知県豊川市 |
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大きなパチンコ屋を横目に進みます。
東名高速道路をくぐり、JR飯田線の線路沿いを南下。
線路の反対側に踏切で渡ります。
さらに線路沿いを進んでいくと局はありました。
駐車場のない局だったので、路肩を借ります。
皆さんそのようにされていました。
場所柄、駐車場があってもいいのにな、と思います。
この立地だと、JR飯田線の車窓からも見えそうです。
さて、ここからはのんびりと東京に帰りましょう。
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遠州森町での休憩時には予想だにしなかった東京の大雪で泣きながら帰宅。
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豊川IC~小菅出入口 299.4キロ・普通車7,290円
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この後は、豊川インターからさくっと走り、自宅には18時ころには帰り着くつもりでした。遠州森町で昼ご飯まで食べる余裕っぷり。
しかし、御殿場のあたりから雲行きは怪しく、雪が激しくなりました。その先で事故があったとかで、1時間くらい本線上で足止め。
雪に慣れない都心の首都高を走り、通行止め区間を何とか回避して小菅ランプまで辿り着きました。貴重な経験でした。
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