No.585:四国一周・16日目
決行日 天気 訪問局店数 交通手段 スタート地 ゴール地
2021.08.13(金) 大雨 23 串局 満穂局
 朝から雨が降っており、これは天気には逆らえない、と思いながら、行けるところまで行こうと決意して出発します。
 佐田岬半島の先端、串郵便局をスタートに、八幡浜方面へと向かうルートでの訪問を計画していました。実際に、この日も串に向かいます。
 しかしこの荒天が、旅の最終日を波乱の1日へと変貌させてくれたのでした。アクシデントは付き物。気を引き締めて運転します。
1 09:06 串郵便局 くし 愛媛県西宇和郡伊方町

 佐田岬半島の郵便局は、2008年にも訪問しています。
 そのころは佐田岬半島のスケールを知らず、失敗しました。
 長さ約40キロにわたる、日本一細長い半島だったとは。
 それゆえ、付け根から瀬戸局までしか行けませんでした。
 今回は先端にある串郵便局をスタートにします。
 雨風の強さに怯えながらやっとのことで到達したのが9時ちょうど。
 貯金と風景印押印を済ませて局を後にしました。
 小降りになることもあれば、視界がなくなるほどの大雨も。
 ゆっくりと、この細長い半島を進んでいくことになりました。

2 09:24 三崎郵便局 みさき 愛媛県西宇和郡伊方町

 県道256号を八幡浜方面に向かいます。
 いや、それにしたって先は長い。
 三崎の集落が見えてきて、九州行きのフェリー乗り場が出てきました。
 九州まで70分で結ぶフェリーは1日10往復以上。
 国道九四フェリー、乗ってみたい航路です。
 そんな港町の三崎集落に局はありました。
 集配局であり、大きめの局舎が国道からも目立ちます。
 天気のせいか、お客さんは多くはなく、待ち時間はゼロ。
 ただ、ニュースでもこの天気のことが報じられていました。

3 09:36 二名津郵便局 ふたなづ 愛媛県西宇和郡伊方町

 国道197号で一気に進んでいきます。
 トンネルを抜け、すぐに左折する道に入りました。
 坂を下っていくと集落の道に出ます。
 この半島では珍しく、北側にある集落です。
 細い道沿いに局はありました。
 もしかしたらこちらも元々は集配局だったのでしょうか。
 道路整備が進む前は、ここが集配局である必要があったのでしょう。
 局内の広いスペースは、地域に開放されていました。
 展示コーナーなど、うまく活用しているようでした

4 09:48 大久郵便局 おおく 愛媛県西宇和郡伊方町

 国道に戻り、さらに東へと進んでいきます。
 ところどころ風が強く、怖い思いをしました。
 不安になりながらも他の車と一緒に進んでいきます。
 しばらく走って標識通りに大久の集落へと進みます。
 地図で見るよりは走りやすい道でした。
 集落の中にあり、こちらも頑丈そうな大きめ局舎。
 きっと集配局だった時代があるんでしょうね。
 東西にこれだけ長い半島です。
 集配の効率もそうですが、実態はどうなんでしょうね。

5 10:29 喜木津簡易郵便局 ききつ 愛媛県八幡浜市

 さて、Googleの地図では、名取集落にも郵便局が。
 2018年に一時閉鎖されている名取簡易郵便局です。
 こちらは受託者逮捕という理由から閉鎖されています。
 2008年の訪問時、もう少し時間があれば訪問できたのに。
 きっと、今後も再開はされないんだろうな、と思います。
 この先、瀬戸、町見、伊方と、2008年に訪問済みのため通過。
 当時貯金非扱いだった喜木津簡易局が2010年に再開、貯金開始しています。
 そこまで一気に進んで訪問しました。
 しかし雨が酷く、車で走るだけでも大変でした。

6 10:50 八幡浜日土郵便局 やわたはまひづち 愛媛県八幡浜市

 八幡浜市街に出て、進んでいきます。
 中心地の局は概ね訪問していました。
 未訪問局のある日土地区へと車を走らせます。
 県道28号をしばらく進んでいくと、山間の集落に。
 局は県道沿いにありましたが、駐車場がありません。
 幸い、近くに路肩が広がっている部分がありました。
 そこに車を置いて局を訪問させてもらいました。
 この先、新道簡易局に向かう予定でした。
 しかし、大雨の影響で新道集落へは通行止めになっていました。

7 11:35 喜多灘簡易郵便局 きたなだ 愛媛県大洲市

 そんなわけで、新道に抜けられず来た道を戻ります。
 千丈駅前簡易局も今日はお盆休みです。
 西予市の野村方面も大雨で通行止め。
 近くに未訪問局を探せず、やっと見つけた喜多灘簡易局。
 来た道を戻り、喜木津を通過して海沿いを伊予長浜へ。
 海沿いの国道を進んでいき、やっとのことで喜多灘簡易局に到着。
 2008年に付近を訪問した時には局を見落としていました。
 2007年の移転再開で、紙の地図からは漏れていたんですね。
 そう、当時は昭文社の紙の地図を愛用していたんでしたね。

8 12:03 豊茂郵便局 とよしげ 愛媛県大洲市

 長浜の市街地に戻り、肱川沿いに出ます。
 この肱川も氾濫危険水位になりそうな危険な流れ。
 消防車などが待機している様子でした。
 出石寺方面に延びる県道28号に入ります。
 この道も通行止めになりそうな予感でしたが、幸い通行可能。
 しかし、ところどころ道沿いの小川が濁流になっていました。
 しばらく進むと局はあったのですが、うっかり見落としてUターン。
 廃校となった小学校などが残る小さな集落の局でした。
 局の今後も、少し心配になってしまいました。

9 12:21 白滝郵便局 しらたき 愛媛県大洲市

 来た道を戻るしかないので、戻りました。
 肱川を渡って、県道24号を進みます。
 並行するJR予讃線の海廻り区間は、既に運転を取りやめています。
 列車の来ない線路沿いを走っていき、JR伊予白滝駅付近に。
 踏切を渡って集落に入っていくと局。
 滝川という小川に面しているのですが、いまは濁流です。
 水の流れる音だけが轟轟と響いていました。
 局でもこの雨のことが話題になりました。
 今後の天候次第ではどうなるか、と局員さんも不安顔。

10 12:31 八多喜郵便局 はたき 愛媛県大洲市

 そのまま線路沿いの県道を南下していきます。
 大洲市街地はだいぶ近づいてきました。
 JR八多喜駅あたりから集落に入ります。
 集落の外れ、山の麓に局はありました。
 駐車場はその先、道路の曲がり角のところにありました。
 地図では、ちょっと気になるトンネルがありました。
 調べてみると、この予讃線の旧線区間であることが判明。
 思わぬところに歴史あり、ですね。
 だから、地図を眺めるのって楽しいんですよね。

11 12:50 大洲上須戒郵便局 おおずかみすがい 愛媛県大洲市

 そう考えると、紙の地図時代は豊かでした。
 ぼーっと地図を眺めていると発見がありました。
 こんなところになんで道があるんだろう、とか。
 なぜこの町はこんな不便そうなところに発達したんだろう、とか。
 もちろん、航空写真を重ねられる現代の技術も好きですけどね。
 さて、県道248号で山を上っていきます。
 しばらく進んでいくと、局は出てきました。
 山あいの小さな集落ですが、局舎はそれほど古くはなさそうです。
 どこの局からも距離があり、ぽつんと、な立地です。

12 13:16 大洲若宮郵便局 おおずわかみや 愛媛県大洲市

 県道240号で大洲市街地へと下っていきます。
 交通量は多くはないですが、ゼロでもないといった道。
 狭い区間ですれ違うこともありました。
 肱川沿いの道に出て、橋を渡って市街地に入ります。
 JR伊予大洲駅近くの商店が並ぶ道沿いに局はありました。
 局の隣に、わりと広めの駐車場が確保されています。
 これだけの台数分が確保されていれば安心です。
 大洲の昔からの市街地は川の対岸なのでしょう。
 ただ、この駅近辺も古めかしい建物が建ち並んでいます。

13 13:26 大洲郵便局 おおず 愛媛県大洲市

 国道56号に合流して、肱川を渡ります。
 ひさしぶりの広い道、広い国道です。
 ちょっと安心したのも束の間、右折して市街地へ。
 一方通行の道を進んでいくと局。
 こちらは大洲市の中心局で、ゆうゆう窓口もある局です。
 大きな局舎ですが、駐車場は小ぢんまりとしています。
 昔からの商店街のような雰囲気がある場所です。
 お客さんが少なかったので、滞在時間は短くて済みました。
 大洲市は人口4万人弱と、小さな都市でもあります。

14 13:37 大洲平野郵便局 おおずひらの 愛媛県大洲市

 川岸にお城がある、素敵な街です。
 大洲市というのは、こんな街だったんですね。
 さて、県道に入って南西に向かっていきます。
 伊予平野駅付近に出ました。
 川を渡った集落寄りの道に局はありました。
 このあたりも大洲市街地から続く住宅街があります。
 ところで、伊予大洲駅って、なんで伊予が付くんでしょうか。
 他に大洲駅なんてないし、天下の国鉄時代からある都市の中心駅。
 平野駅に対しての伊予平野駅は理解できるのですが。

15 13:48 大洲北只郵便局 おおずきたただ 愛媛県大洲市

 国道197号に入り、大洲西トンネルをくぐります。
 長いトンネルで一気に山を越え、国道56号に。
 超複雑な路線を描く大洲北只インター付近。
 うまく集落に入る道を選べた時には安堵の笑みです。
 高速道路の高架橋や国道の複雑さと比べ、あまりにも静かな集落。
 典型的な交通の要衝、的なやつですね。
 静かな集落の中にある局には、駐車場こそないですが、路肩に車を置けます。
 雨に濡れてしっとりとした集落の静けさがいいですね。
 午前中の大雨も一段落。空も明るくなってきました。

16 14:03 菅田郵便局 すげた 愛媛県大洲市

 肱川を渡って、国道197号に入ります。
 松山道に沿って走り、大洲富士インターを過ぎました。
 大洲市立肱東中学校を過ぎたあたりに局。
 肱東、と書いて、こうとう、と読むようです。
 こちらの局はまだ新しそうな局舎です。
 駐車場も使い勝手がよくて、こういう局はありがたいですね。
 そんなこんなで旅も終盤になってきました。
 今日はどこまで行っても無計画万歳。
 行ける局だけ、とにかく少しずつ拾っていくことにします。

17 14:09 大洲徳ノ森簡易郵便局 おおずとくのもり 愛媛県大洲市

 菅田からは北に進んでいきます。
 途中からは県道232号になりました。
 その名も、菅田五郎停車場線、です。
 さて、徳森の集落、というか住宅団地のような場所に入ります。
 住所は徳森ですが、局名は徳ノ森。
 こういう表記上の食い違いはそこでもあることですね。
 簡易局ながら、直営局顔負けのお客さんの回転がありました。
 需要のある場所に局があるというのはよいことですね。
 もう少し、大洲市の訪問が続きます。

18 14:19 新谷郵便局 にいや 愛媛県大洲市

 大洲記念病院付近から東に進んでいきます。
 松山道とJR予讃線に沿って進み、JR新谷駅付近に。
 無人駅ながらも内子線と予讃線の境界駅です。
 矢落川を渡って新谷の集落に入ると局。
 しっかりとした集落で、クリニックや商店が並びます。
 昔から交通の要衝だったんでしょうね。
 さて、この近くには帝京第五高校があります。
 実は、私の故郷にも帝京の中高がありました。
 なんだかそれが懐かしくなって、思い出に浸っていました。

19 14:42 大洲柳沢郵便局 おおずやなぎさわ 愛媛県大洲市

 さて、この先はどうしたものだか。
 地図を睨んで、次の行き先を決めます。
 山あいに局があるので、そちらに向かいましょう。
 いずれ、そこが離れ小島になってしまうでしょうし。
 県道230号に入り、しばらく山あいを走ります。
 県道54号串内子線に合流すると局はありました。
 川の流れだけが聞こえる、本当に静かな山里の局です。
 こういうしっとりとした立地の局って、なんだか落ち着きますね。
 旅をしている感じがすごくして、気分がよいです。

20 14:50 田処簡易郵便局 たどころ 愛媛県大洲市

 そのまま県道54号を北上していきます。
 主要地方道だというのが嘘のような道です。
 悪路というほどではないですが、狭い区間もあります。
 そればかりか、ほとんど車に出会いませんでした。
 道路事情的に、海沿いの串集落に抜けられないのでしょうか
 さて、柳沢からしばらく走って局に着きました。
 それほど距離はなく、すぐに到着した気がします。
 それにしても風情のある簡易局だな、と思います。
 写真で見ても、うーん、絵になるな、と思いました。

21 15:22 五十崎郵便局 いかざき 愛媛県喜多郡内子町

 来た道をひたすら戻って国道56号に抜けます。
 こんなタイムロスを許せるのも、今日だからですね。
 どう粘っても頑張っても、局数は稼げませんから。
 それよりは、思い出を増やそうって魂胆です。
 旧五十崎町の中心地に入ります。
 内子町役場が置かれていて、現在では行政の中心地です。
 集落の中にあって、住宅密集地です。
 局舎の前には旗の掲揚ポールがあるあたり、元は集配局でしょう。
 この局の規模だと、集配局としては手狭でしょうね。

22 15:31 内子郵便局 うちこ 愛媛県喜多郡内子町

 国道56号に抜けて、内子市街地へ。
 松山道の内子五十崎インターを過ぎると内子の町です。
 旧五十崎町ともあまり離れていなかったんですね。
 国道を走っていくと局はありました。
 古い街並みが有名な内子町。
 きっと歩いたらおもしろい町なんだろうな、と思います。
 今日は郵便局の訪問だけですが、今度は絶対泊まりに来よう。
 そんなことを思わせる街の郵便局でした。
 最近読んだ話の舞台になっていたのも大きな影響ですね。

23 15:53 満穂郵便局 みつほ 愛媛県喜多郡内子町

 さて、残り30分で行ける範囲は限られています。
 それならば、山あいの局を訪問してしまおう。
 県道243号に入り、ひたすら山を分け入ります。
 細い道になり、不安を感じつつも北へ。
 麓川沿いの道をひたすら進んでいくと局に出ました。
 あたりは早くも暗くなり始めています。
 この局で16時前を迎えました。
 同時に、長い長いこの旅も、終わりを迎えます。
 ホッと一息つきつつ、ここから家までの道のりを思います。

 松山IC~千住新橋出入口 840.4キロ・普通車15,520円
 長い旅の終わり、ほっとする暇もなく、東京への帰路につきます。とりあえず、伊予市内で回転寿司に立ち寄り、腹ごしらえをしました。
 松山インターからは高速道路に乗り、聞きなれない地名のオンパレードで明石海峡大橋に抜けました。
 新名神を走りながら睡魔と闘い、土山SA、長篠設楽原PAと仮眠をとっていたら、自宅への到着はすっかり翌朝になってしまいました。

 

 

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