公社の改廃情報をチェックしていると、信越支社、しかも寂蒔簡易局の一時閉鎖情報が! 先日、日曜日に松本で用があった帰りにこの局の横を通っていただけに、訪問せざるを得ません。 ずっと前から、地図に書かれた「寂蒔局」の文字に惹かれていたのはいうまでもありません。
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昼に授業が終わる日課だったため、 晴天のポカポカ陽気に誘われて、国道を南下してきました。 18号はなじみのない道でしたが、これから先はよくお世話になりそうです。 千曲市に入るとさっそく更埴インター前で事故渋滞。 事故には気をつけなければいけませんね。 千曲市中心地の国道沿いにある局というだけあって、 お客さんは…まずまず多いです。 ゴム印も宝でした。
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時刻不明 |
屋代駅前郵便局 |
やしろえきまえ |
長野県千曲市 |
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しなの鉄道・長野電鉄屋代駅前にあります。 旧更埴市時代からの中心駅で、 現在も千曲市役所に近いことから都市中心駅と考えられます。 駅前通りは整備されており、道幅も広く取られています。 局前に一時駐車させてもらい、貯金を済ませます。 千曲・更埴・屋代の3つの名前を持つ、千曲市中心地です。 向かいには八十二銀行もあります。
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3 |
時刻不明 |
杭瀬下簡易郵便局 |
くいせけ |
長野県千曲市 |
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難しい読み方をします。 屋代駅前局の道をずっと西へ進んでいくとある局です。 国道18号の杭瀬下交差点を東に行けば屋代駅、 西に行けばこの局に出るといった感じです。 局舎はお城のようなものをイメージしたのでしょうか、わかりませんが立派です。 市役所なども近く、都市の真ん中の簡易局といった感じでした。 そもそも都市規模は大きくないんですが。
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あんずの花。千曲市では、お花見といえばあんず、というほど。
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4 |
時刻不明 |
寂蒔簡易郵便局 |
じゃくまく |
長野県千曲市 |
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今日のメインイベントです。
国道18号の寂蒔交差点の角にあります。
じゃくまく、とこれまた変わった地名ですが、「寂しさを蒔く」わけですから不思議です。
寂しさの種から芽吹くものは、いったいどんなものなのでしょうか?
アシンメトリーな局舎がなんだか郷愁を抱かせます。
受託者のおばちゃんも、「今月末で閉鎖するのはご存知でしたか?」と。
それを知って来たんです、と話し、納得しておられました。
しかし『閉める』という言い回し、
『一旦』という形容詞が付かなかっただけに、再開に不安が残ります。
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国道18号を南下していきます。 内川という交差点を右折し、さらにセブンイレブンのある交差点を左折します。 千曲市にはコミュニティバス網が張り巡らされ、 「セブンイレブン前」なるバス停もありました。 ほかに「ローソン前」「あいみー前」「中原踏切下」「戸上中学校前」など、 地元の人しかわからないものが多かったです。 この局は局舎も新しく、駐車場のアスファルトもピカピカでした。
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旧埴科郡戸倉町の中心局で、ぱっと見、じっと見てもですが、
千曲局よりも大きい気がします。
千曲郵便局は旧更埴市の中心局で更埴郵便局を名乗っていましたが、
それでも旧戸倉町のこちらの局の方が大きいと思います。
戸倉温泉の温泉街は千曲川をはさんだ向かい側のようです。
近くには旧戸倉町役場で現在の市役所戸倉庁舎があります。
居合わせた方も旅行貯金で回ってらっしゃるようで、
長野県のマップル片手に半そでという恰好でした。
おそらくは自転車ででも回っておられるのではないでしょうか?
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7 |
時刻不明 |
新戸倉温泉簡易郵便局 |
しんとぐらおんせん |
長野県千曲市 |
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戸倉局から南に下っていくと、温泉街の細道に面してあります。 温泉というより娯楽、歓楽街といった印象を持ちました。 立地がわかりづらいという以上に、ラブホの前というのに驚いてしまいました。 『休憩70分○○円』…ちょっと高いんじゃないかい? とか思いながら無事貯金を済ませました。 前に貯金をされた方も旅行貯金の方だそうで、 さっきの戸倉のお客さんとはこれまた別の方でした。 これだけ多くの局メグ家の同日にまわっているというのは、単なる偶然?
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8 |
時刻不明 |
上山田温泉郵便局 |
かみやまだおんせん |
長野県千曲市 |
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旧更級郡上山田町の中心で、上山田温泉街の中にあります。 戸倉温泉と上山田温泉の境界は微妙で、 旧戸倉町と上山田町の境も千曲川の上ではなかったのでしょう。 この局にはお客さんも多く、局員さんの一部は忙しそうでした。 温泉局らしく温泉マーク入りのゴム印でした。 松本の浅間温泉と先ほどの新戸倉に次いで、温泉局3局目となりました。 どれも信州なのがいいですね。
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9 |
時刻不明 |
上山田南簡易郵便局 |
かみやまだみなみ |
長野県千曲市 |
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この局は不思議でした。 県道77号で上山田の温泉街を抜け南下して行くと、 途中川を渡る橋の手前に西友があり、そこにありました。 西友とほぼ一体型でしたが、局舎は独立していました。 コロッケの匂いのする入口を入ると、 きちんとしたカウンターと簡易局のたたずまいでした。 駐車場には事欠かなくていいですね。
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10 |
時刻不明 |
力石郵便局 |
ちからいし |
長野県千曲市 |
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県道77号をまた南に進んでいきます。 坂城方面へ行くのですが、途中道が狭くなったり、 クランクのような交差点になっていたり、運転にも集中力が必要です。 局前の駐車スペースは入口が狭く、見通しも悪いので注意が必要です。 もう少し広げてほしいものですがね。 トルコききょうが有名なようで、ゴム印にもその旨記されています。
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11 |
時刻不明 |
黒彦団地簡易郵便局 |
くろひこだんち |
長野県千曲市 |
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県道77号を北へ戻ってきました。坂城へ抜けると中途半端に4時になってしまうからです。
団地入口の交差点から団地に入りましたが、閑散とした団地でした。
はずれには集合住宅のマンションもありましたが、淋しい感じでした。
規模の小さな団地でしたが、道をほとんどすべて走破したところでギブアップ。
歩いていたおばちゃんに聞きます。
物騒な世の中ですが、怪訝な顔もせず親切に教えてくれました。
団地の中心商店のようなところにある局で、商店自体も営業していないようでした。
これほどの規模の団地に簡易局が設置されるなら、
地元岐阜県可児市にはもう20〜30局ほど開局するんですが…。
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12 |
時刻不明 |
更級郵便局 |
さらしな |
長野県千曲市 |
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県道をみたび北上し、今度は姨捨駅方面への道に入ります。 道を入るとすぐ右手にありました。 更級とはまた歴史を感じさせるような局名です。 そういえば日本史や国語の古典の時間にそんなものを習ったなぁとか思いながら、 作者が曖昧な自分に喝です。 ここで3時50分なので終了。姨捨駅へ行き、景色を楽しんで403号で帰りました。
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改装する前の姨捨駅。鄙びた感じが良かった。見下ろす善光寺平。この景色はずっと変わらない。
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長野市近郊にこれだけ懐かしい景色と風情が残されていたんだと思い、なんだか嬉しくなりました。 おりしも千曲市の名物であるあんずの花が咲き始め、沿道の木々もピンク色に色づき始めていました。 寂蒔簡易局一時閉鎖という憂き目にあっても、春は確実に、そこまで来ているんだな、と感じました。
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