春開通の東海環状自動車道を利用し、可児御嵩ICから東海北陸道の高鷲ICまで。 そこからは国道でひるがの高原に向かいます。
今日は郡上市南下行。 旧町村にちらばる山間郵便局を、いったいいくつまわることができるのでしょう。
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ひるがの高原はスキー場などが集まる冬の街。 したがって、9月は夏の観光シーズンからも外れた完全なオフ。 簡易局は、観光案内所のかわいらしい建物の中にあります。
観光案内所の看板はかかっていますが、 カウンターは郵便局そのもので、どちらが主体なのかはわかりません。 高原地域でひらがなを使用しているのに対し、局名は漢字表記です。
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国道156号を逸れ、旧高鷲村の集落中心にある集配局です。 村のわりに、近年高速道路が開通したこともあり、 整備のなされた集落になっています。
旧高鷲村域は完訪です。
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長鉄(ながてつ=長良川鉄道)終点の北濃駅南にある国道に面していて、 駐車場もある局舎の新しい局です。 かつての越美本線計画の夢の果て、北濃地区は、静かな集落です。
白鳥で折り返す列車もあるため、北濃駅は閑散とした感じですが、 駅前も広く取ってあり、国鉄の名残を感じます。 北濃駅にあるラーメン屋でスタンプが押せるとの貼紙が以前はありました。
少し156号を北に戻り、「ある集落」に向かいます。
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分水嶺を越え、西に向けて下り始めましたが、ここは岐阜県域です。 県内では珍しく、日本海に向けて流れる対北陸集落です。
石徹白はいとしろと読み、イトシロスキー場や白鳥高原スキー場など、 冬季はウィンタースポーツのメッカとして賑わいます。
そもそもかつての石徹白村は福井県でした。 それが越県合併を果たし、岐阜県になっているわけです。
だから、日本海に向いている集落なのも納得です。
局員さんも心配そうな顔で初心者マークを見ておられましたが、 ここからはかなり細い道になります。
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5th |
下穴馬郵便局 |
しもあなま |
福井県大野郡和泉村 |
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福井県入りです。 かなり険しい道でしたが、越美本線が開通していたらば、 この集落に、いま通ってきたようなルートでたどり着いたはずです。 局舎の周りをなぜか、鯉の泳ぐお堀が取り囲んでいます…なぜ?? ここは福井県大野郡和泉村朝日。
局名が和泉でないのは大阪への配慮でしょうが、 朝日でもないのはなぜか、下穴馬との局名になっています。
穴馬の名には諸説あるようですが、何か縁深い、 由緒ある名を郵便局がとったというのは、嬉しいことです。 参考:http://www3.ocn.ne.jp/~seasnow/newpage56.htm
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6th |
中竜簡易郵便局 |
なかたつ |
福井県大野郡和泉村 |
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ものすごいところに来てしまった、との印象を受ける簡易局です。 とりあえず、集落を一巡しても見つからない!
で、家並みや集合住宅が見えたので近づくと…廃屋の群。
一瞬ドキっとしました。
ゴーストタウンというものを生まれて初めて目の当たりにしました。
いや、よく見るとまだ住んでいらっしゃる方がおられるようです。
ここにはかつて中竜鉱山というのがあって、 昭和62年の閉山まで、銅を産出していました。
現在もアドベンチャーランド中竜として、 坑道などの見学ができるようで、ポップな音楽が山間にこだましていました。
集落では誰一人としてみかけませんでした。
郵便局は…というと、集落に不釣合いなほどの体育館で最後に見つけました。
いや、よく見ると、「区」の字が落ちかかっているあたりなど、哀愁が漂います。
鉱山の閉山で、集落からもまだ人々が流れ出る可能性はありますから、簡易局のこの先が気になります。
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美濃白鳥駅北にある集配局です。 旧白鳥町の中心局で、局舎もまだ新しいものでした。 福井県側からは国道158線を利用するのですが、 油坂峠道路がこの訪問の後9月30日から無料開放になりました。
したがって、旧道経由よりかなり時間短縮が図られています。 ちなみに、私は旧道を一生懸命運転して下りました。
悪路、という道ではありません。運転が好きな方は旧道を通るのもいいでしょう。
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国道を逸れ、紅葉湖方面に東に車を走らせます。 東海北陸自動車道の高い高架橋をくぐれば、 郵便局を示す看板もありますので安心です。
写真のとおり、小さな特定局でしたが、親切な局員さんに温かさを感じました。
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郡上大和駅近くにある特定局です。 駅の近くで町の中心局かと思いましたが、 大和の集配を行なうのは、もう少し南に位置する大和郵便局です。 こちらは密集した集落にあるこぢんまりとした局です。
愛知県や山口県にも同名の局があります。
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こちらはさきほどの弥富局から車で2分くらいのところにあります。 国道沿いにあり、長鉄徳永駅近くに位置しています。
郡上市役所大和庁舎からは弥富局より多少近いようです。
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11th |
八幡小野郵便局 |
はちまんおの |
岐阜県郡上市 |
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シックなたたずまいが山並みに調和する特定局です。 風景印の三日月がなんともいえない存在感です。 明宝や紅葉のメッカせせらぎ街道へ抜ける国道472号沿いにあります。
交通量が多く、車の出し入れが困難です。 付近には商店なども多く立ち並び、市の威厳を感じさせます。
しかしながら合併誕生都市の名は拭いきれず…。
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12th |
郡上八幡郵便局 |
ぐじょうはちまん |
岐阜県郡上市 |
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郡上市の中心局で、普通局です。 もちろん、郵便窓口は平日午後7時まで開いています。
下呂同様、ビル型の局舎です。
市役所も近くにあり、 中心地の観光客が溢れるストリートに位置しているため、駐車場がほとんどありません。
観光するわけでもないので、有料駐車場にとめるわけにいかないので、 こういったところは解決してほしいものです。
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長鉄相生駅前にある特定局。 写真でも雰囲気が伝わるかなぁ…。 すごく田舎のいい雰囲気が出てるんですよ。
狭い路地に響く鉄工所の機械音、おばあちゃんの笑い声、ひなたぼっこする猫。 なんだか日本が忘れてしまったひとコマを見つけた感じがした局です。
同名の局が兵庫県や徳島県、香川県にもありますね。
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旧美並村にある集配局です。 市役所支所などのある中心集落の苅安にはありません。
美並苅安駅からも離れた国道156号沿いにあります。
風景印にもある「まん真ん中の里」ですが、 これはかつて人口重心地が同村にあったのを記念にしたものです。
長鉄の半在駅にも「日本まん真ん中の駅」の看板がありましたが、 現在はどうなんでしょう?
(人口重心地はとなりの武儀町=現・関市に移ったため)
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ものすごく山間の集落。 美並からのアプローチはかなり険しい山道でした。
南側の関市方面は道路もよく整備されています。 ひっそりとした簡易局で、注意していないと集落を過ぎてしまいます。
ゴム印はセルフサービスとなっていました。
インクの吸いが良すぎて、押すのが大変でした。
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旧上之保村の中心にあります。 木のあふれる集落センター(?)付近、 古い鉄筋コンクリートの建物が市役所支所で、その近くに局はあります。
デザイン的に美しい郵便局で、びっくりするくらい近代的なものでした。
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旧武儀地区の集配を行なっている集配局です。 武儀町も現在は関市に合併されています。
町の集落の中心からは多少離れている印象を受けます。 時間的にギリギリですが、もうひとつ、行けそうです。
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「地球でいちばん素敵ないなかまち」。 そのキャッチフレーズに劣ることなく美しい山里の景色が広がっています。
上之保→富之保→中之保ときたわけですが、こちらは中之保局ではありません。
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道の駅平成の近くにある特定局。 局舎の壁面に特産のしいたけのイラストが描かれています。 このあたりの局はしいたけと「平成の森」の共通風景印デザインですが、 意匠は異なります。
ほんとにギリギリで、安全運転第一ながらもあと1〜2分でオーバーでした。 今日はほんとうにいい局メグができました。
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郡上地方は未開の地だったので、かなり回れたと思います。 昔は(この趣味を持つ前は)気にもしていませんでしたが、郵便局が町の施設以上に多くあることを実感しました。
まだまだ旅は続きます。
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